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一人前になる日

7月6日(土)、SHIBUYA DESEOにて原宿眠眠の初めてのワンマンライブ「Lovely Nonfiction」を開催します。
私は、ワンマンライブをやってやっと一人前になれると思ってやってきました。子供の頃からテレビで見ているアイドルやアーティストはみんな広い会場でワンマンライブをやっていたから、ワンマンができたら一人前なんだ。というイメージがずっと刷り込まれていました。

原宿眠眠が始まったのは2018年。
実は最初はライブ活動にはあまり前向きではありませんでした。音源や映像を作って、画面の中で活動していきたいと思っていました。
理由はいろいろあるけど、別にそれほど歌が上手くないし、音源のほうが完成されているものを届けられると思っていたから。とにかく人前でボロを出したくない。完成された可愛いものを作ってSNSでバズれたらいいよな〜。以上。というような考えでした。

でも、SNSが強いかと言われると特段そういうわけでもなくて、「バズる顔面」をしているわけでもないしな〜。「活動をしている」という事実を作るには、ライブはやんなきゃいけないよなぁ。みたいな、なんかそんな感じでした。

そもそもなぜ原宿眠眠を始めたか?というところやそれ以前の話まで遡るとかなり壮大な歴史になってしまうので今回は割愛しますが、バズる顔面ではないということと、大人の言いなりになりたくなかった私はセルフプロデュースでソロ活動をしていくのが最適解だったわけですね。

デビューの際にクラウドファンディングを実施して、ご協力いただいた資金で楽曲を2曲(「私たちの魔法」「よいこのうさぎ」)と、衣装とMVを制作しました。お友達の伝手でライブに出させてもらったり、早い段階で「ねむいフェス」を開催したり、ライブに乗り気じゃないながらも界隈で知ってもらうために動いていくこととなります。でも、持ち曲が2曲しかないんですね…。持ち時間を短めの15分〜20分にしてもらって、「私たちの魔法」→「よいこのうさぎ」→MC→「私たちの魔法」とかやってました。たまにカバーをしたことも。(エリボンpippiさんや今の事務所のSさんもこの頃に私を知ってくれてるんですよね〜。素敵なご縁ですね)

結局のところ、なんやかんやで月2〜3本くらいはライブをするのがルーティンになっていきます。乗り気じゃなかったはずが、いつの間にかライブが自分の活動の主軸になっていました。少ないライブをしっかりやっていくしかないのですが、「どうやったら自分を一番応援してもらえるか」というようなことに頭を悩ませることも多々ありました。応援してもらえないと、次の活動を展開できないですからね。でもこれ以上どうしたら…。といつも思っていました。その頃から見守って下さっている方もいますね。すごく感謝しています。ありがとうございます。

そんな中でもライブが楽しいかもしれないと思えたのは、ねむいフェスを続けている中で原宿眠眠を目当てに来てくださる方が少しずつ増えたこと。ライブ中に光り物で応援してくださる方が出てきたこと。SHIBUYA DESEOで無料対バン公演に出演した時に、知らないお客様たちがすごくいっぱいコールを入れてくれた時もなんだか自然に笑えてきちゃって面白かったですね。私を見たことを覚えていない方もいるかもしれないけど、ありがとうございました。

自分が楽しめるようになってからはありがたいことに動員が増えてきました!と思ったら、その直後にコロナ襲来…。人生上手くいかないものですね〜。過去の上手くいかない話を長々するつもりはなかったのですが、長くなってしまいましたね。5年半、いいことも悪いこともいろいろありました。

ところで「一人前」って何でしょうか。
歌が上手いことなのか?上手いの定義とは?集客が多いことなのか?多いって何人?自分の力だけで活動を運営していくことなのか?

私は活動の歴が長いので、去年や今年に初めて人前に立った人よりはパフォーマンススキルがあって当たり前です。原宿眠眠を応援してくださる方の人数は活動を始めてからの中で今が一番多いです。バズる顔面ではないけど、今の自分のルックスが一番好きです。
でも、2018年当時も、ワンマンをまだ経験していない今日も、まだ一人前じゃないのでしょうか。考えれば考えるほど、なんだかよくわからなくなってきました。

7月6日は原宿眠眠を見るためだけに人が集まってくれます。誰かのライブを見るついでではなく、原宿眠眠を見に来てくれる。
最初は2曲しかなかったのにな〜。ワンマンをできるくらい曲が増えたんだ!それは続けてきた自分の力でもあるし、ライブに来て応援くださったり、クラファンを支援してくださったりしたあなたのおかげでもあります。本当にありがとうございます。

原宿眠眠は自分の好きなことをやるプロジェクト。自分の好きなものに共感してもらったり、それを応援してもらったり、嬉しいです。
デビューからワンマンライブまですごーく時間がかかってしまったし、結局なにが一人前なのかというと難しいところではありますが、昔決めて脳みそに刷り込まれていた「ワンマンをやり遂げたら一人前」が叶う日。自分なりの「一人前の原宿眠眠」らしいパフォーマンスをしたいと思います。

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