左派的ナショナリズム?
ナショナリズムと言えば一般的には右翼的なものが想像される、それこそ三島由紀夫や靖国神社的なもの、あるいは上の画像にあるサッチャーやレーガン、中曾根康弘のような人物と同列にカテゴライズされる。
しかしながら、左派とナショナリズムがシンクロすることもありうる。
このような左派ナショナリズムは2つの方向に分類される。1つは反米から派生する独自路線的なナショナリズムでこれは新興国、特に中南米やアジアで盛んである。もう1つは圧政への反発としての民族主義に起因するナショナリズムでスコットランドや北アイルランド、カタルーニャなどが代表的である。
つまり、左派ナショナリズムはある種のカウンターカルチャー的なものであり、いわゆる軍国主義や国粋主義に向かうと言うより、平和的な独立運動や内政改革などに向かうことが多い。また、民族主義的なナショナリズムは国全体の多数派が賛同するものになることも珍しい。そう考えるとやはり左派とナショナリズムはあまり相性が良くないのだろう。