
祝 国際小惑星デー
国際小惑星デー(International Asteroid Day)は、小惑星による地球衝突についての危機意識を高める目的を持って設けられた世界規模の啓発キャンペーンです。毎年6月30日に開催され、この日は小惑星についての認識を高め、地球を深刻な脅威から守る手助けができるように、さまざまな活動が展開されます。この日付は、地球の近代史において最も被害が大きかった小惑星関連の出来事、1908年6月30日に発生したシベリアのツングースカ大爆発を記念して選ばれました。このイベントは、天体物理学者と音楽家のブライアン・メイ、映画製作者のグリゴリー・リヒター、B612財団の会長兼最高経営責任者のダニカ・レミー、研究科学者とNASA宇宙飛行士とB612の共同創設者のラッセル・シュウェイカートによって開始されました。国連も2016年に国際的なイベントと宣言しました。
また、ツングースカ大爆発は、1908年6月30日にロシア帝国領中央シベリア、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流で起こった爆発現象のことを指します。この爆発は、直径50 - 100メートルの隕石が大気中で爆発して強烈な空振が発生し、爆心地から半径約30 - 50キロメートルの森林が炎上、約2,150平方キロメートルの範囲の樹木がなぎ倒されました。この事件は、小惑星の脅威に対する意識を高めるための国際小惑星デーの設定に影響を与えた出来事でもあります。