DJI - Osmo Pocket ② - 作例の解説
こんにちは
ディレクターの土肥飛翔です。
今日の記事は前回のDJI Osmo Pocketレビューの動画作例を見ながら、撮影時の撮り方やカメラ設定について書いていきますよ。少し長いかもしれませんが、全部読んだらスキルアップできる内容になってるので最後まで是非に。
まず作例をもう一度見て、どんな風に撮っているのか想像してみてください。
基本的な固定設定条件
★動画画質 4K 60fps (1080HDでもok)
これは僕の場合ですが、綺麗に撮りたいので4Kで収録しました。ただ編集が非常に重くなるのでスペックが低いパソコンの方は1080HDをおすすめします。
★カラー設定 D-Cinelike
「標準」よりも「シネライク」の方がコントラストが低く色乗りも薄いですが、編集で自分好みの色に編集したい方にはおすすめです。
また明暗部の差が低くなるので暗い部分と明るい部分を同時に撮影する時にも適しています。
基本この二点はほぼ固定にしていました。
★ISO感度 ロケーション毎に調整
★シャッタースピード ロケーション毎に調整
※この二点はプロモードにすると自分で設定できます
★スローモーション フルHD 120fps
動画メニューから選択できます。
編集で4倍スローモーション(25%)までスローにできるのでぬるぬる滑らかな映像が撮れますよ。
ただクロップ(少し画角が狭くなる)されるので注意。
それでは作例の解説をしていきましょう。
まず最初のシーン。
被写体の後ろを歩きながらアングルが上から下に降りるというカメラワーク。
これはジンバルを搭載しているからこそできる撮影です。
次は全力で走ってるシーン。走っても全然手ブレしていません。
ただし、ボディーが非常に軽いので「ジンバル歩き・ジンバル走り」をしないと上下ブレが多少発生してしまうので、撮影時は必ずジンバル歩きしてますw
するとしないとでは全然違うのでぜひ調べてみてください。
傾きながら真上の木を見上げグルグル回るシーン。
あれ?ジンバルって水平を保つものなのに傾いてる!と思った方。
これはFPVというジンバルモードで、カメラを傾けるとジンバルも傾く仕様なんです。
躍動感やスリリングなかっこいい画が撮れます。グルグルシーンは僕自身が回って撮っています。
このロケーションは木と空の明暗部の差が激しいですよね。白飛びは嫌なので木を逆光で撮ってます。
編集で動画をズーム、回転させているのでカメラにはズーム機能はついていないので注意!
見て分かるように薄暗い時間帯にジャングルみたいな所にいました。あえて明るさ設定はオートにしてみた結果、ノイズが酷かった、、。下のスクショのシーンも同じ場所でオートで撮ってます。
おぉ〜これはもっと酷いw
プロモードに戻してISO感度を確認してみるとMaxの3200でした。初心者の方は多分オートに頼ると思うんですが、暗い場所だとこうなるのでマニュアルの練習をしておくとノイズ問題を避けれるかも?
このシーンについてあと一点!
葉っぱと葉っぱの間をすり抜けてこのシーンになっていますが、これはボディーが小さいからできますよね。人間や大きい一眼カメラ+ジンバルでは見れない視点がOsmo Pocketでは全くぶれることなく見せてくれます。最高ですよね。Osmo Pocketを手にしたら是非狭いところの撮影を試してみてください。
マングローブでカヤックをしているシーンは全部この女の子に撮影をお願いしました。
なぜか?
Osmo Pocketを使ったことない人が練習なしでどれぐらい操作できるのかを試したかったんです。
僕は自撮りモードのやり方だけ説明したあとカヤックで遊んでましたwあとは直感的に操作してもらっています。
2枚目に写ってるのが僕です。楽しかったな〜w
動画を見るとちゃんと使いこなしているし、自撮りモードまで完璧に撮ってくれていました。きっとボディー内臓のモニターがあったおかげで二人とも簡単に写せたんだと思います。
初心者の方でも簡単に撮影できることが分かりましたね。
このシーンでは内臓マイクについて。
BGMとは別に生音の女の子の声を入れてます。綺麗な音ですが、外部マイクは一切使用していません。どうやら外部マイクも持ち歩く必要はそんなになさそうですね。(強風の時は必要)
これもFPVモード。かっこいいですよね。
シャッタースピードにもこだわっていて、1/20前後で撮影しています。シャッタースピードを遅めて残像を残し疾走感を演出しました。
幅広くシャッタースピードを調整できるので色々な撮影ができますよ。
またこれはスローモーション120fpsで撮影しているので、一瞬のスローシーンが滑らかになっています。
これは前方と左右の木をすごく速いスピードで見回しているシーン。これは編集で速くしているわけではなく、FPVモードでこのスピードで撮影しています。スポーツシーンやPOV(目線)撮影などにも向いてると思います。
Osmo Pocketには3つのジンバルモードがあります。
FPVモード:カメラを早く動かす時
フォローモード:カメラをゆっくり動かす時
固定モード:動きを抑えたい時(上下固定)
これを上手く使い分けると撮影がより楽しくなると思いますよ。
Osmo Pocketは意外と寄れるんです!色々試してみて一番寄れたのがスローモーション撮影です。
冒頭に説明した「クロップされる」を逆に活かすことでOsmo Pocketには無いズーム機能の役目を果たしてくれます。
物撮りもいけちゃうかも?
めちゃくちゃ綺麗なタイムラプス、、本当に万能。
だけど!タイムラプスをする際に本当に苦戦しガッカリたことがあります。
三脚穴がない!!!!!!!!!
これはまさかすぎてビックリした。三脚穴があるべきところには何があったのかというとUSB-C端子。いやいやそんなの違うところでいいでしょ、、。
三脚を使いたいならアダプターを買い足してねっていう仕様です。せっかくコンパクトなのに荷物が増えるんじゃ意味がない、、。大きなマイナスポイント。
アダプターを用意していなかったので砂利にボディーを無理やりセットしましたwこればかりは仕方なかったですw
Osmo Pocketを買うなら三脚用アダプターも必須レベルです。
最後はエモいシーンで。マジックアワーも綺麗に撮れちゃいますよ。
ISO800 シャッタースピード1/40 多分これだったかな?w
いかがでしたか?
解説を振り返りながらもう一度見るとさらに理解しやすいかと思います。
編集はAppleのFinalCutProX(34,800円)を使っていますが、無料ソフトのiMovieでできる範囲の編集しかしていません。カット割りと彩度を上げただけです。
なのでこの作例は初心者の方でもソフトの使い方さえ覚えてしまえば作れちゃいます。
[まとめ]
Osmo Pocketだけで十分と言っていいほど動画が撮れます。一眼は重いから持ち歩きたくないという方や小さいバッグに納めたい方に超オススメです!僕は普段仕事で重い機材を持ち歩き撮影していますが、プライベート用に本当に欲しくなりました!w
次回は違う機材のレビューになります。
お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?