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今更聞けない!「mix」のあれこれ~ノイズ~

こんばんは、tsubasa.addことつーちゃんです。
本日はリップノイズとクリップノイズをメインにお話しようと思います。

リップノイズ

リップノイズ(lip noise)は、ボーカル録音時に発生する特定のノイズの一種です。これは、ボーカリストが歌ったり話したりする際に、口や唇の動きから発生する口の摩擦音や口唇の震えによって生じる音です。リップノイズは、通常、録音中にマイクに直接捕捉されることがあり、特に静かな部分やボーカルのパッセージの間で聞かれることがあります。一般的には、録音中に聞こえる程度に静かであり、その存在が気になる場合があります。リップノイズを軽減するためには、以下のような手法があります:マイクの位置調整: マイクの位置を調整して、リップノイズを最小限に抑えることができます。マイクを口から適切な距離に配置し、リップノイズがマイクに直接入らないようにすることが重要です。ポップフィルターの使用: ポップフィルターは、口から発生する息やリップノイズを軽減するのに役立ちます。ポップフィルターをマイクの前に取り付けることで、口からの空気の衝撃を吸収し、リップノイズを軽減することができます。アフター処理: 録音後のアフター処理段階で、リップノイズを軽減することも可能です。ディエッサーやデエッサーなどのプラグインを使用して、リップノイズを除去したり、軽減したりすることができます。録音時の技術的な調整: ボーカリストとエンジニアが密接に協力して、リップノイズを最小限に抑えるための適切な録音技術を使用することが重要です。ボーカリストは、口や唇の動きを調整し、リップノイズを最小限に抑える努力をすることが求められます。これらの手法を組み合わせることで、ボーカル録音時のリップノイズを最小限に抑え、よりクリアでな録音を実現することができます。

実はりんごにはリップノイズを抑制する効果があります。ご参考までに!

クリップノイズ

クリップノイズ(clip noise)は、オーディオ録音や再生中に、信号がクリッピング(オーバーロード)された際に発生するノイズのことです。クリッピングとは、音声信号が過度に大きな振幅を持ち、正確な波形が失われる現象を指します。通常、音声信号の振幅が再生装置や録音装置が処理可能な最大振幅を超えると、クリッピングが発生し、クリップノイズが発生します。クリップノイズは、録音や再生において望ましくない効果をもたらす可能性があります。主な特徴としては、歪んだ音や不自然な音が聞こえることが挙げられます。クリップノイズは、特に高音量の楽器録音やライブ録音などで発生しやすいですが、不適切なゲイン設定、過度な音量、または機器の不具合によっても引き起こされる場合があります。クリップノイズを防ぐためには、以下のような対策が取られます:適切なゲイン設定: 音声信号の振幅が再生装置や録音装置の許容範囲内に収まるように、適切なゲイン設定を行います。過度なゲイン設定はクリッピングを引き起こす可能性があります。コンプレッサーの使用: コンプレッサーを使用して、音声信号のダイナミックレンジを制御することで、クリップノイズを軽減することができます。コンプレッサーは、信号が一定以上のレベルになった場合に自動的に音量を下げることで、クリッピングを防止します。ソフトクリッピングの適用: ソフトウェアやオーディオインターフェースなどの機器には、クリッピングを防止するためのソフトクリッピング機能が搭載されている場合があります。ソフトクリッピングを適用することで、クリップノイズを軽減することができます。適切な録音レベルの確認: 録音前に、録音レベルを確認し、過度な振幅を持つ信号が発生しないようにします。特に、ライブ録音や高音量の楽器録音では、録音レベルの注意が必要です。これらの対策を講じることで、クリップノイズを最小限に抑え、クリアで正確な録音や再生を実現することができます。


その他

ハムノイズ: ハムノイズは、電源線や電気機器から発生する低周波数のノイズです。主に交流電源からの干渉によって引き起こされ、特に録音機器やアンプなどの電子機器で問題となります。

グラウンドノイズ: グラウンドノイズは、電子機器の接地回路に問題がある場合に発生します。不適切なグラウンディングや地絡の問題によって、ノイズが発生し、音質を損なう可能性があります。

ヒスノイズ: ヒスノイズは、アナログ録音機器やアンプ、マイクロフォンなどのアナログ機器から発生する微細なノイズのことです。これは、回路内部の雑音やアンプのノイズなどが原因となります。

ジッター: ジッターは、デジタルオーディオ機器やデジタル録音時に発生するタイミングの不安定性や揺れのことです。ジッターが生じると、音声信号の正確性や再現性が低下し、音質に影響を与えることがあります。

バックグラウンドノイズ: バックグラウンドノイズは、録音環境や再生環境から発生する周囲の雑音や環境音のことです。特に、マイクロフォンが周囲の騒音を拾う場合や、再生時に部屋のエコーなどが混入する場合があります。これらのノイズは、録音や再生時に音質を劣化させる可能性があります。そのため、適切なノイズ対策や音響環境の改善が重要です。例えば、適切なグラウンディングやシールディング、ノイズフィルターの使用、録音環境の改善などが有効な対策となります。

たくさん種類があり、それぞれの対応方法があります!録音時の参考にどうぞ!!


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