[サッカー論文を読む] 育成年代における過去15年のトレーニングトレンドの変化

これは2023年に発表されたサッカー論文

「RESEARCH TRENDS IN FOOTBALL TRAINING FOR YOUNG PLAYERS IN THE LAST 15 YEARS: BIBLIOGRAPHIC ANALYSIS」

(過去15年間における若手選手のサッカートレーニング研究のトレンド:文献分析)

をまとめたものになります。

そもそも育成年代のトレーニング方法は昔から研究されていました。
選手を育成するため、よいトレーニング方法を科学的に考える研究です。

(バルサ式トレーニングとかいろいろ😝)
(何年たとうとパス練習はなくならない🧐)

しかし過去15年でプロサッカーの戦術やトレンドは大きく変化しました。

それによって選手に求められる能力や要素も変化しています。

過去の名選手が現代サッカーでは活躍できないだろうと考えられ、「現代サッカーに適応できない選手」、「生まれた時代を間違えた」と言われるような選手もいます😭😭

(ディバラとか😓😓)

そんな現代サッカーのトレンドに適応し活躍できる選手を育てるため、海外(🇪🇸スペイン、🇬🇧イギリス、🇺🇸アメリカ)の育成年代のトレーニングが、「どう変化しているか」「なにを重要視」しているかをまとめた論文になります。

(たぶん、目的はより良い育成の実現のためだと思う🤔🤔) 
(名言されてないけど🤣🤣)

従来の育成論やトレーニングは、もしかしたらアップデートが求められているのかもしれません。

先に結果から言いますと、

  • いい選手を育てるにはメンタリティが大事だよ。

  • 技術だけじゃなく精神面も鍛えよう

  • 選手が理解できる範囲の戦術を教えようね。

  • 最大酸素摂取量が高い選手は試合中よく走るよ。

  • ミニゲームは高強度の試合に慣れさせるのにいいよ。

  • プライオメトリックトレーニングは運動能力向上にいいよ      (筋力と持久力にも)

  • 怪我を防ぐ練習が大事。

  • 怪我しそうならコーチが止めてね

ということです。これが現代の育成で重要視されている要素であり、大事なことらしいです💫💫💫

下に長々と研究について書いてありますが、読んでもらっても、もらわなくても構いません。

(小難しく書かれているだけなので😓😓)
(理解は深まるかもしれませんが🫠🫠)

研究の目的

この研究の目的は、過去15年間における18歳未満の育成年代選手のサッカートレーニング研究のトレンドを分析することです。

方法:
この研究では、文献計量分析および系統的レビューの手法を採用。2008年以降に発表された文献を対象に、SCOPUSデータベースから「Football Training」および「Football Exercise」というキーワードで検索した。
1,053件の文献がヒットし、引用数が多く評価の高い217件の記事を選定し、VOS Viewerソフトウェアを用いて詳細に分析した。

(固いけど一応、方法を書くのは論文の常識だから😖😖)
(とりあえず、インターネットで膨大な量の情報を集めたってこと😝😝)

結果:
サッカートレーニング研究の発表数が最も多かったのは、🇬🇧イギリス(67件)、🇺🇸アメリカ(60件)、🇪🇸スペイン(41件)。

(🇺🇸アメリカは以外😮😮)
(🇪🇸スペインと🇬🇧イギリスは多そう🤔🤔)
(特にスペイン❤️❤️)

キーワードのクラスター分析から、研究の焦点となる6つの分野が明らかになった。そして最も引用数の多い10件の文献を基に、どんな要素が現代の育成で重要視されているかが判明した。

(引用数が多い⇒多くの人が重要視する大事な分野、価値の高い研究✨)

  1. 育成年代選手の発達要因

  2. 少人数制ゲームにおける戦術分析と集団行動

  3. 育成年代選手の試合強度および活動プロファイル

  4. プライオメトリックトレーニングが小児期の選手に与える影響    (瞬発力を高めることを目的としたトレーニング)

  5. 育成年代選手のけが予防および神経筋トレーニング

(これらが最近は多く研究されているってこと)

育成年代選手の発達要因
Millsら(2012年)とDeprezら(2015年)の研究は、育成年代選手の発達における重要な要素を包括的に解明しています。Millsらはコーチへのインタビューを通じて、選手の意識がプロ選手として成功するための前提条件であることを示しました。また、優れたアスリートを育成する上で必要な「マインドセット」「意欲」「コミットメント」といった要素を明らかにしました。一方、Deprezらの研究は、運動能力、身体能力、身体測定の指標を未来の成功要因として取り入れた。これらの研究により、身体的特徴、成熟度、体力、運動能力が若年選手の将来のキャリアを予測する指標になることが示され、アカデミーやチームが若手選手を育成する際の有益な指針となる。

(良い選手を育てるには「マインドセット」「意欲」「コミットメント」を植え付けることが大事+運動神経やフィジカルもあるといいね👍)

少人数制ゲームにおける戦術分析と集団行動
Folgadoら(2014年)は、少人数制のサッカーゲームにおける集団行動や戦術分析に関する研究を進展させた。この研究では、年齢ごとに戦術的パフォーマンスを分析し、選手の距離感やピッチの長さと幅の比率がゲームのダイナミクスを評価する上で有用な指標であることを明らかにした。
この研究により年齢に応じた戦術理解の変化が解明された。コーチはこれを活用し、年齢に応じた効果的な指導や選手の成長を促進するための戦術的トレーニングを教えられる。

(何歳から何歳までが、どの程度の戦術的理解度をもつか書いてほしい😓😓)
(原則として、選手が理解できる範囲の戦術から教えていこうねってこと🤔🤔)

育成年代選手の試合強度とパフォーマンス
Mendez-Villanuevaら(2013年)とRandersら(2010年)の研究は、試合中の育成年代選手の身体パフォーマンスに関する詳細な知見を提供している。Mendez-Villanuevaらは、最大酸素摂取量(MAS)が選手の試合中の走行距離と比例することを明らかにした。
また、Randersらは少人数制ゲームが高い強度への適応を促し、パフォーマンスを向上させることを示しました。これらの研究は、若年選手の体が試合の強度にどのように適応するかを理解する助けとなり、より効果的なトレーニングプランを作成するための基礎情報となる。

プライオメトリックトレーニングの効果
Michailidisら(2013年)とRamírez-Campilloら(2015年)は、プライオメトリックトレーニングが若年選手のパフォーマンスに与える影響を明らかにしました。Michailidisらの研究では、プライオメトリックトレーニングが運動能力を高めることが示され、Ramírez-Campilloらは両足および片足で行うプライオメトリックトレーニングの組み合わせが筋力や持久力を鍛えるのに効果的だと結論付けました。これらの結果は、プライオメトリックトレーニングが育成年代選手の身体能力や技術向上に有益であることを示している。

プライオメトリックトレーニングとは⇒いつか書きます

思春期選手の怪我予防と神経筋トレーニング

Waldenら(2012年)とHägglundら(2013年)は、神経筋トレーニングが育成年代選手の怪我予防に与える影響を検証した。Waldenらの研究では、神経筋トレーニングにより膝の怪我の発生率が64%低下することが明らかになりました。一方、Hägglundらは、トレーニングプログラムの遵守がACL損傷リスクの低下に寄与することを示した。これらの研究は、怪我予防におけるコーチや専門家の介入の重要性を示している。

(怪我をしない身体作りが大事。コーチとかが止めるの大事)

結論:
18歳未満の選手を対象としたサッカートレーニング研究は急速に発展しており、サッカーが身体的・技術的なスキルだけでなく、社会的・精神的な側面も必要とすることを示している。今後の研究では、リーダーシップ、チームワーク、問題解決などの非身体的スキルを重視した教育的なコーチングアプローチを追求することが期待されます。また、ビデオ分析、センサーを用いたパフォーマンス測定、人工知能の活用といった技術の進歩を取り入れることで、選手の成長に関するより深い洞察が得られる可能性がある。

お疲れ様でした✨

確かに人工知能等の技術が育成年代のトレーニングに取り入れられる日も近いかもしれないですな🧐🧐

こういう要素を重視したり、こういうトレーニングが今のトレンドだそうです。

参考になれば幸いです✨

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