見出し画像

目線を変えて研究する;「施設の子」の親って、どんな人?

ちょっと重たい話題を。

児童養護施設では、家庭での養育が困難な子どもをお預かりしているしている訳だが、今回はその「家庭」、とりわけ「親」の話をする。

児童養護施設でも、面会に来る親の応対をすることがある。子ども宛ての電話を取り次ぎつつ、それとなく近況を伺い情報収集することもある。施設の対応に不満のある親が怒鳴っているのに遭遇し、なだめたこともあった。彼らには、それぞれに「事情」があるのが、ありありと感じられた。

親が養育できないため親戚が引き受けたものの、養育困難となったため施設入所となる子もいる。そういった意味で「家庭での養育が困難な子ども」と表現しているのだが、そういったケースは近年は多くない。祖父母が受けるケースが圧倒的に多かったようだが、晩婚化で祖父母が高齢であることが増えた影響が大きい。

主だった類型のみ挙げるが、だいたいはここに含まれるのではないかと思う。なお、親の基本的属性(学歴、日本人か否か、障害の有無など)については別の機会に譲ることとし、今回は「親の事情」について挙げてゆく。

ここから先は

1,828字
「遺失物事務所歳時記」「児童養護施設のドタバタ日記」ほか、生活の中で面白いと思った事を共有します。詳しくはプロフィール記事をご覧ください。

西東緑赤の晴耕雨読

¥500 / 月 初月無料

「遺失物事務所歳時記」「児童養護施設のドタバタ日記」ほか、生活の中で面白いと思った事を共有します。詳しくはプロフィール記事をご覧ください。

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?