「初恋は突然やってくる」
3歳娘は下ネタ真っ盛り。
う○ち、お○っこ、おなら・・。と毎日言いたくて、言いたくて仕方ないようだ。もう、言うタイミングを探しているという感じ。
この間も、車でドライブ中に突然鼻歌を歌いだし、「なーんのうたでちょーか?」とクイズがはじまった。「んふふーん ふふふんーんふふふ♪」とそれは楽しそうに歌う。僕も奥さんも知っている曲を探す。
童謡だろうか。答えを言ってみる。
「ブーー」と娘。
おかあさんといっしょの歌だろうか。ブー。
ディズニーの歌だろうか。ブー
僕の歌でもない。
結構長いこと曲名を当てっこしたが、当たらない。2人ともまいってしまって、「正解は?」と聞いた。
「おならのうたでしたーぐふふふー」
「オリジナルかいっ!!」
そんな感じで日々楽しくてしょうがないようだ。
しかし、そんな下ネタ大好き娘に変化がおきた。
僕は娘のつぶやきから歌をつくることがある。即興で歌をつくって、振りまで考えたりもする。それが連載で採用されたりもする。締め切り間近のときにはかなり娘に頼ったりするが、そういうこそ歌ってくれたりすればいいのだけれど。
話は戻って。
娘がつぶやく言葉が変わったのだ。
あれだけ下ネタばっかりいっていたのに、「はずかしいおんなのこのうたがいい」なんて言い出したのだ。
十分恥ずかしすぎる歌をたくさんの人がいるショッピングモールなどで大声で歌っていたので今更何を!という感じだったが、きいてみた。
「うーんとね はずかしすぎてね、こわいの」
すごい!もう乙女だ!
どんな状況だとツッコミたくなったがききながら、歌詞をつくっていく。
「なみだのいろはね ピンクいろなの」
少女漫画かっ!すごすぎる。これが成長なのか?
この一連の会話を横でご飯の支度をしながらきいていた奥さんが一言。
「この間あった○○くんのせいかもね。初恋なんじゃない?」
そうなのだ。この間知り合いのイケメンの大学生の男の子と遊んだのだ。
そのときどうもおかしいとは思ったのだ。下ネタなんて一言も言わないし、手もつながないし、自分からはなかなか話しかけないタイプなのに、がんがん自分のことを話すし。ついにきたのだ。初恋なのだ。思わず僕も
「お父さんと○○くん、どっちと結婚したい?」なんて質問をしてしまった。
そしたら、「えー?けっこん?・・・りょうほう・・」
よかった!まだ大丈夫だ!と思った瞬間、「あー!やっぱりね ○○くんとけっこんする。〇〇ちゃん(次女)はとーたんとけっこんなのね!」
その日の夕飯は砂の味がした。
初恋は突然やってくる。なんのまえぶれもなく。