初めて韓国人男性とデートしました!
つい先日、わたしは初めて韓国人男性と会うために韓国に行って来ました。
出会い
彼の名前はSくんで年齢は日本の歳で28歳、韓国の歳で30歳。
仁川で看護師をしてる人です。
彼との出会いは、韓国人と繋がれるランダム通話アプリです。
わたしは、韓国語の勉強のために(韓国語を話したいために)そのアプリを使っていました。
会話自体も7分だけと設定されているのでお互いに語学勉強のきっかけだとか日本や韓国に行ったことがあるかとかそんなたわいもない話をするだけで
わたしの場合、出会い目的として使ってはいませんでした。
ただ、ある日。
そのアプリでめっちゃフレンドリーに面白い日本語を話す韓国人と知り合いました。
それが彼です。
最初彼は「わたし、ヤクザのマネできます」と言って「てめぇ、ふざけんじゃねーぞ」とか言って来たので「なんだ、こいつ」と若干引いたのですが、
どうやら彼はアニメで覚えた日本語を時々披露するのが好きみたいです。
とはいえ、わたしは元気で明るくフレンドリーな人が好きなので彼に「〇〇ちゃんは今日からわたしの彼女です!」と言われるとわたしもその気になり嬉しくなってしまったのです。
そして、このアプリの通話で初めて「インスタ持ってますか?」と声をかけられました。
とりあえず、わたしは裏の裏の裏アカのインスタを教えました。
すると、そこで彼とインスタで繋がり、彼の本名と彼の顔を知ることになったのです。
見た目は、福くんに似た塩顔でめっちゃわたしの好みの顔だったのでテンションが上がりました。
「え〜こんな可愛い子と繋がれたんだー!ラッキー!」と思いました。
向こうも調子に乗って「今日から〇〇ちゃんはわたしの彼女です!」と言ってくるのでこんな子だったら全然OKだよとわたしも思いました。
今、思えば彼は酒に酔って言っただけの調子のいい発言だったのだなと思いました。
アプリが切れてしまうので、わたしたちはインスタの方に移って話しました。
久々に人と話していてすごく楽しい時間を過ごしました。
だけど、そう思ったのも束の間。
次の日以降、わたしの気持ちは一気に沈んだのです。
彼に「あなたの写真を見せて」と英語で言われたので一番盛れてる写真を送りました。
すると「すごいですねーwww」と意味わからない日本語を言われました。
「どういう意味?」と聞いても「そうだよ」としか言われません。
昨日の電話の感じとは違い、彼のメッセージのやり取りはなんか単発で素っ気ない印象を受けたので「メッセージ嫌いなの?」と送ると「いや、違うよ。忙しくて、仕事があるから」とハングル語で言われました。
わたしは「なるほど」と言うと疑問に思ってることを彼に聞きました。
「本当にわたしのこと好き?」
すると彼は「まったく分からない」とハングル語で言って来ました。
「なんでよ。わたしはあなたの本当の彼女じゃないの?」とハングル語で返信をすると「距離がとても遠いから」と言われました。
「じゃぁ、冗談だったんだね。馬鹿みたい」と言うと「冗談じゃなかった。でもごめんね」と突然日本語で言ってきました。
「私たちはただの友達?」と言うわたしの返事には答えず、彼は「わたしを憎むの?」とメッセージを送って来ました。
わたしが「いや」と送ると「それは良かったと思います」と言われました。
わたしがその後「電話がしたい」と言ったのですが、彼はそのメッセージには答えず変な動画を送って来て「この動画がいい」とハングル語で言って来ました。
人のメッセージは無視するし、よく分かんない動画は送ってくるし、なんだよこいつって思ったらどうでもよくなって「あぁ、そう」とだけ送ると彼から返事が来なくなりました。
あぁ、もうこれで終わったんだなと思いました。
なんか、弄ばれただけだったみたいで一気にテンションが下がりました。
正直、インスタをブロックしようかと思ったのですが、ブロックはせずとりあえず放置するだけにしました。
そしたら、2日後に彼から「何してる?」とハングル語のメッセージが届きました。
「寝てたよ」と素っ気なくハングル語で返事を返すと彼から日本語で「わたしは昨日友達と久しぶりに会ってお酒飲んで一緒に遊んで友達の家で寝た」と返事が来ました。
「なるほど、良かったね」と素っ気ない返事を返すと「居酒屋知ってる?」と聞かれました。
「知ってる」と答えると「そこで飲んだよwwww」とメッセージが来ました。
そして、椎茸とか肉とかがぐつぐつ煮込まれた鍋の写真を送ってきました。
その写真に対してわたしは「鍋?おいしそうだね」と送りました。
これ以降、彼とのメッセージのやり取りが復活し、2週間か1週間に一度、彼と電話をする仲になりました。
そして、連絡を取れば取り合うほどさらにわたしたちは仲良くなったのです。
彼の気持ち
大体、彼から電話が来るときは友達といっしょにいる時がほとんどでした。
週末になると彼は家に友達を呼んで一緒に夕飯を食べながら飲むそうです。
わたしたちの会話は彼が日本語を話し、わたしが韓国語を話します。
スムーズな会話をするときは英語で、きちんと伝えたいときは翻訳機を使うという感じです。
大体彼は「今日は友達と肉を食べてる」だの「ラーメンを食べてる」だの「チキンを頼んだ」など食べ物の話ばっかしてきます。
そして、アニメも好きなのでキャラクターのセリフを言ったりしてきました。
電話のたびに彼は「いつ日本に来るの?」と聞いてくるのでわたしは「4月上旬だよ」と答えました。
その度に彼は「韓国に来たらわたしが休みを取って案内するよ」と言ってくれました。
「〇〇に会いたいから」
彼は「〇〇のことが好きだから会いたい」と言って来たので「酒いっぱい飲んだの?」と聞き返すと「違う!」と言って来ました。
「もし、韓国に来たらわたしの家に来て泊まればお金かからないよ」と提案されたのですが、さすがに初めて会う男性の家には泊まれないなと思いました。
わたしが「ホテルに泊まるから大丈夫だよ」と言うと彼は「残念だ」と言いました。
わたしが韓国に行く日が近くなり、わたしは飛行機のブッキングスケジュールと行きたい場所リストと泊まるホテルの明細を彼に送りました。
それは、彼が仁川空港までわたしを迎えに来てくれて、わたしの行きたいところに連れて行ってくれて、ホテルまでの送り向かいをしてくれるということだったからです。
だけど、ホテルの明細を送ったら彼に「わたしもそのホテルに泊まっていいか?」と聞かれました。
一瞬、え!?と思ったのですが、ホテル代が1名でも2名でも変わらなかったことと色々な場所に連れてってくれるのにホテルの送り向かいをさせるのも可哀想だなと思ったのでとりあえず一緒の宿泊をOKしました。
だけど、どうしてそこまで一緒に泊まりたがるのか分かりませんでした。
というのも、彼とトークをするとき一切下ネタが出ないのです。
だから、彼と会うまでどうなるのかがまったく予想がつきませんでした。
見た目も草食系だし、口を開けば「わたしは日本語よろよろ(色々)知ってる」とか「わたしは日本語ぺらぺらたい」とか言うような子なんで、ああゆう展開になるのかどうかもピンと来ませんでした。
そんな感じでわたしたちはいよいよ韓国で会うことになったのです。
会う前日の彼
土曜日、旅行日の前日。
この日の日本は25度を超える夏のような天気の良い日でした。
その頃、韓国では雨が降っていたようです。
ですが、この雨雲が次第に日本へと流れ、
日曜日の夜から日本では雨が降ったそうです。
しかし、その頃にはわたしは韓国に着いているためあまり関係なく、帰国日の日本はちょうど曇りの時だったから運が良かったなと思いました。
彼は、「土曜日までに計画を考える予定だよ」と言って来ました。
すでにわたしの行きたいところは彼には伝えており、これ以上何を計画するのだろうと思ったのですが、とりあえず彼が計画を立てるまで待つことにしました。
「私たちが会う日がもうすぐだね!」というメッセージと小鳥が飛び跳ねてるスタンプが彼から届きました。
わたしもすごく嬉しくなり「そうだね!めっちゃ楽しみだし、緊張するよ!」と返事をしました。
だけど、わたしの返事には特に何も言って来ず「わたしは今日友達とチキンを食べることにしたの」と急に話題転換をして来ました。
彼がわたしのメッセージをシカトするのは当たり前で、もう慣れました。
大体、二つメッセージを送っても両方に対しての返事は来ません。
どちらかのメッセージにしか回答をもらえないので、重要な話の時には一つだけ送るようにしています。
わたしが以前パンを食べてる写真を送ったとき彼は「何のパンを食べてるの?」とパンの方に着眼しました。
なので、わたしは「くるみぱん」と答えましたが、内心ではまぁいっかという気持ちになっていました。
もし、送った相手が前に付き合っていた彼氏だったら・・・
「食べてる姿可愛い〜!何のパンを食べてるの?」と言ってきただろうなと思いました。
彼に「チキン良いなぁ!楽しんでね!」と返事をすると「僕がこれから食べるチキンは韓国で2番目においしいチキンだよ」と言ってチキンの写真を送って来ました。
「うわぁ、見たことない!めっちゃ美味しそう!」
「本当においしい。僕、お酒飲んだ。ハッハッフフフ 気分がいい」
「幸せそうで何より」
「幸せになろう」
すると彼が「計画をほとんど決めた!〇〇が行きたいって言ってた所は全部入れたよ」と突然言って来たので「え〜本当に!?すごい!ありがとう!」と返事をしました。
「わたしもその計画表を見れる?」と聞くと彼は日曜日と月曜日の旅行プランを日本語に訳して送ってくれました。
その詳細なプランにわたしは度肝を抜きました。
というのも、今までに男性からデートの計画表が送られて来たことも、わたしの代わりにデートプランを立ててくれたこともなかったからです。
しかも、わたしの行きたい場所の他にも彼が提案する場所も2カ所加えられていました。
ここまでしてくれるんだ!と感動したのですが、どうやらほとんどの韓国人男性は女性のためにデートの計画を練ってくれるようです。
そして彼は「火曜日にも休みを取るかどうか悩んでるよ」と言って来ました。
彼は看護師で、基本土日が休日なのですがわたしのために月曜日の休みを取ってくれました。
しかも、病院って休み明けの月曜日が一番忙しいのですが、わざわざそんな忙しい日に休みを取ってくれたのです。
なので、さらに休みを取ろうとしてるからさすがに申し訳ないと思いました。
「火曜日は帰国するからあまり一緒にいれないよ」と言うと「そうしたら私たちは月曜日の夕方に別れないといけないね>_<」と言って来ました。
なので「そうだね。でも、二日間一緒にいてくれるだけで嬉しいよ」と返事をしました。
このときはそう思ったけど、実際に彼と会ったらもっと一緒にいたいという気持ちが深まるとはこのときはまだ気付いていませんでした。
韓国人男性と初対面
旅行初日の日曜日。
この日の日本は曇りです。
家の中が寒かったのでカーディガンを羽織って出たのですが、誰も厚着をしておらず、むしろ外は蒸し暑くてジャケットでも良かったかなぁと後悔しました(けど、飛行機の中が寒かったのでむしろカーディガンで良かったです)。
電車も遅れることなく発車したので順調に空港にも着いたし、飛行機も時刻通りだったので滞りなく進みました。
家を出てから空港にいる間もずっと彼とは頻繁にメッセージのやり取りをしていました。
普段、彼の返信は遅いためこんなに早く返信が来て、やり取りがとんとん拍子に進むのは珍しいなと思いました。
気になったので「何をしてるの?」と聞くと「〇〇に会う準備をしているよ」と言って来ました。
わたしとは夕方に会うのにそんなに早くから予定も入れずに準備してくれてるなんて少し嬉しく思いました。
「今、飛行機に乗ったから仁川着くまで連絡できないよー」
「うん、そう思ってるよ!お気をつけてお越しください」
そして、わたしは16:42に仁川空港に着きました。
16:32に彼から「今出発します。30分かかります」とメッセージが来ていました。
「Sも気をつけて!」と送ると彼から「わたしは駐車場に来た」と返事が来ました。
この日の仁川空港は入国審査でものすごい数の人が並んでいました。
「多分こっち時間かかるよ!列が長い!」と送ると「やれやれ」と返事が来ました。
航空便はどこか聞かれたので答えると「出口で待ちわびる」と返事が来ました。
そのあともどこの出口にいるのかとかやり取りをしました。
わたしが「待たせてごめんね」と送るとそれに対する返事はなく「入国審査終わった?」と聞かれたので「終わってないよ」と答えました。
そして、17:43になってようやく入国審査を通ることが出来ました。
約1時間もかかりました。
わたしは彼の元に急ぎました。
入国審査にえらい時間がかかっていたので、すでに荷物も到着しており、置いてあるスーツケースを取るとすぐさま彼のいる出口に向かいました。
出口を出るとその前で並んでる人たちをざっと見たのですが彼らしい人は見つからずどこにいるんだろうと思い、電話をしようとしたその瞬間。
彼らしい人がベンチに座り、スマホをいじっている姿を見つけました。
わたしは彼に近づき「トーチャケッソ(到着したよ!)」と言うと彼がわたしに気づき「わぁ、〇〇ちゃん!」と言ってきたので思わず笑いました。
彼が韓国語で「行こうか」と言ってきたので「うん」と言って彼と並んで行くことにしました。
身長は170cm弱でわたしよりも少し身長が高い感じでしたが、韓国人男性の中では低い方なんだろうなと思いました。
実際の彼は写真とあまり変わらず、目が細くてちょっと顔がふっくらした平安美人顔をしていました。
彼は駐車場に向かう間、ずっと韓国語で話しかけてきます。
なので、時々よく分からなくて「ん?」と言うと日本語で話してくれましたが、電話の時はずっと日本語で話しかけてきたのでなんで?とちょっと思いました。
エレベーターを待つ間、彼が「荷物を持ってあげるよ」と言ってきたのでわたしは「ありがとう!」と言うと彼にスーツケースを渡しました。
「わぁ、いっぱいだね!」と彼がスーツケースを持ち上げて重そうにしてたので笑いました。
でも、スーツケースを持ってくれるなんて韓国人って本当にジェントルマンなんだなと思いました。
駐車場に着き、彼の後ろを付いて歩いていると振り返った彼が「何してるの」と言ってわたしに近づき、わたしの肩に手を置いて来ました。
この状態のまま「行こう」と言って来たのでわたしは恐縮しながら「うん」と答えました。
こんなこと、日本人男性からされたことがないのでびっくりしました。
だけど、男性が女性の肩に腕を回して歩いている韓国人カップル見たことがあったのでまさしく自分が同じことをされてると思ったらなんか嬉しいような恥ずかしいような気がして緊張しました。
彼が突然「何歳?」と聞いてきました。
この質問を彼から4、5回されたような気がしますが、わたしは気にすることなく「38歳」と答えました。
彼は「33歳に見える」と言って来ました。
じゃぁ、5歳若返ったのだなと思いました。
駐車場で彼の車を見つけたので、乗車することにしました。
韓国は基本的に個性がないので、ほとんどの車の色は黒か白かグレーです(なので日本に来る韓国人観光客は、色んな色の車があるのを見て驚くそうです)
彼の車の色はグレーでした。
そして、助手席は右側。
運転席に乗ってるような感じがして複雑です。
そして、彼の車はマニュアル車だったので久々に手動でギアチェンジするのを見ました。
彼は、スマホをセットし、ナビを表示させると彼は発車させました。
わたしたちは空港を後にし、ホテルに向かいました。
韓国1日目
「安全運転でお願いします」と韓国語で言うと彼は「分かりましたー」と軽快な日本語で言って発進させました。
でも、駐車場の中とはいえ、若干スピード出てるし前にいる車体との車間距離がちょっと近いし、少し怖かったので思わずシートベルトにしがみついてしまいました。
彼が「怖いですか?」と聞いて来たので「ムソウォヨー(怖いですよ〜)」と言いました。
勢いよく駐車場を出て、ホテルに向かいます。
時刻は18時過ぎなのに外が明るかったので不思議な感じがしました。
「外がまだ明るいんだね」と言うと彼は「19時になってから暗くなる」と言ってました。
空港からホテルまでは近いので、すぐに到着しました。
彼がスーツケースを持ってくれてます。
フロントに行くと背の高い30代後半くらいのイケメンの男性に「안녕하세요(こんにちは)」と声をかけられたのでわたしはその人に挨拶をすると「check in please」と言いました。
彼は、返事をしたあと何かを言って来ました。
わたしがぼーっとしていると後ろにいた彼が「이름(名前)!」と言ってきたのですぐさま自分の名前を伝えました。
するとそのイケメンスタッフは「彼も一緒に泊まるんですか?」と日本語で聞いて来ました。
わたしが「はい、そうです」と言うと今度は彼の方に何か書類を渡して韓国語で何かをやり取りしてるようでした。
そして、歯ブラシが部屋にはないという説明をされていたのか彼がお金を渡して二つ分の歯ブラシを受け取ってました。
わたしは内心「二人分の歯ブラシ持って来てるんだけどなぁ」と思ったのですが、特に何も言いませんでした。
そのあとはずっと二人でやり取りしていたので何がなんだか分からず、最後はわたしがサインを求められたのでサインして無事チェックインが終了しました。
カードキーを受け取った彼に私は「何も分からなかった」と韓国語で伝えると彼は笑いました。
部屋は最上階フロアにありました。
見晴らしもよく、建物自体も良い香りが漂っていたし、部屋の中も広くて綺麗だったのでここにして良かったなと思いました。
彼は、スーツケースを置き、背負っていたリュックサックも起きました。
その時に「ちゃんと泊まりの準備もしていたんだなぁ」と感心しました。
わたしたちは、さっそくホテルを出るとわたしが行きたかったカフェに向かいました。
その際に、永宗(ヨンジョン)大橋の上を走行しました。
永宗(ヨンジョン)大橋は、仁川国際空港がある永宗島(ヨンジョンド)と獐島(チャンド)を繋ぐ橋です。
行くちょっと前に知ったんですけど仁川空港がある場所って本土ではなくヨンジュン島ってところにあるみたいで、本土に行くためには橋を渡らないといけないみたいなんです。
その橋を渡ってわたしたちは青羅(チョンラ)方面に向かいました。
しばらく走っているとわたしの行きたかったカフェに到着しました。
エレベーターに乗って12階まで上がり、店内に入ると注文はタッチパネルで行うみたいでした。
わたしは、抹茶ラテを、彼がアメリカーノをチョイス。
デザートを見て彼が「何が良い?」と聞いてきたのでわたしは「これがいい!」と言うと美味しそうだったワッフルを一つだけ選びました。
あれ?彼の分は?と思ったのですが、そのまま彼が自分の電話番号を入力し、会計まで進めてしまったので何も言えませんでした。
本当はルーフトップが有名なカフェだったのでテラス席にしたかったのですが、外が寒かったので仕方なく店内にしました。
店内も装飾がされていたのでおしゃれだなぁと思いました。
料理が来るのを待っている間、彼の持っていたスマホを見せてもらいました。
サムスン製のスマホらしいです。
折りたたんだ時に外側にも映像が出る仕様となっているみたいで、決済するときはクレジットカードが表示されていたし、今は呪術廻戦の映像が映し出されていました(普段は真っ暗になってる状態です)。
彼に突然「写真よりも可愛い」と言われました。
彼に見た目を褒められたことがなかったので、びっくりしたのですが好感を抱いてくれたようで嬉しく思いました。
そもそも、最初のきっかけは、彼がわたしの声を気に入ったのでインスタを交換しました。
わたしのどこが好きか聞くと「声がいい」「優しい」「日本人だから」と言って来ました。
すごく複雑な気持ちにはなったのですが、それでもわたしに興味を持ってくれたのは嬉しかったので会って良かったと思いました。
スーツケースは持ってくれるし、行きたいところには連れて行ってくれるし、ちゃっかり奢ってくれるし、彼って良い人だなと思いました。
トークをしていると彼のスマホに料理ができたという通知が届いたので、彼はすぐさま取りに向かいました。
彼が料理を運んでくると、ワッフルを入れてるプレートがあまりにもビッグサイズだったので思わず「でかっ!」と言ってしまいました。
彼がさっそくナイフとフォークを持ち、ワッフルを細かく切り分けてくれます。
「うわっ、めっちゃやさしい!」と思い、感動しました。
どうやら韓国では、一つの食べ物を二人でシェアするみたいなのでこのようなかたちで来たみたいです。
わたしは一つの食べ物を二人でシェアしたことが一度もなかったので、すごくワクワクしました。
彼がワッフルを切り分けると突然、一口サイズのワッフルを私の口の中にぶっこんで来ました!
突然だったのでブサイク面でワッフルを口に含んでしまいました。
この、異性が異性に食べ物を口に入れる行為ですが、韓国では気になってる人とか好きな人に行うそうです。
以前、YouTubeで見たことがあり、脈ありのサインだということを知ってたので嬉しくなりました。
ただ、突然過ぎたため受け側はブサイク面になりやすくかなり危険な行為だなと思いました(これ以降、彼もやらなくなりました)。
彼が自分の注文したアメリカーノをわたしに見せて来て「これ、かわいい」と言って来ました。
見たら氷がクマのかたちになっていたので可愛いと思いました。
彼は、抹茶を飲んだことがないと言っていたのでわたしの抹茶ラテを彼に飲ませてみました。
「オッテ(どう)?」と聞くと彼は「う〜ん」と唸りました。
そして、翻訳機を使って「草みたいな味がする」と言って来ました。
どうやら彼の口には合わなかったようです。
ですが、抹茶ラテもワッフルも美味しかったので満足しました。
というよりも満腹でお腹が苦しくなりました。
このあと、サムギョプサルも食べる予定なのですが大丈夫かなと心配になりました。
デザートを食べ終わると今度はわたしが次に行きたかった青羅(チョンラ)湖水公園に向かいました。
カフェのすぐ近くにある公園です。
彼が「ここで少し散歩しよう!」と言ってきたので、散歩しながら食べたものを消化しようと思いました。
Limited Couple
カフェから近いので青羅(チョンラ)湖水公園には割とすぐ着きました。
公園から見える高層ビル群の景色が綺麗なので、うっとりしました。
しばらく歩いていると伝統的な建物も見つけました。
現代的な高層ビル群との対比、コラボがなんとも美しかったです。
彼は「写真が撮るのが得意です!」と言って来たので、彼に頼んで綺麗な景色をバッグに色々と写真を撮ってもらいました。
感謝してるとはいえ、あとで写真を見返したらピンボケだったり、わたしが目をつぶっていたりと微妙な写真もあったので本当に写真を撮るのが得意だったのかは考えものです。
美しい景色を見たり、写真を撮りながらわたしたちは散歩をしました。
手をつなぎながら散歩をしていると彼が突然こんなことを言って来ました。
「韓国にいる間、僕の彼女になってくれますか?」
わたしは ”僕の彼女になって" のセリフがあまりにも嬉しくて「もちろんだよ!」とすぐ答えたのですが、そのあとすぐに
「え?今聞き捨てならないセリフを言ってたよな」と思い、喜びから一変、複雑な気持ちになりました。
わたしはすぐさま「韓国にいる間だけ?」と彼に尋ねました。
彼は「うん、そうだよ」と答えました。
韓国にいる間だけって、彼と一緒にいるのは2日間しかないので2日だけの彼女かよ!と思ったらがっかりしました。
「わたしが日本に帰ったら恋人じゃなくなるの?」と聞くと「日本に帰ったら難しいと思う」と言われました。
「じゃぁ、私たちはFake Couple(偽物のカップル)?」と尋ねると「違うよ」と彼は答えました。
「じゃぁ、Limited Couple (期間限定のカップル)?」と聞くと彼は「多分」と答えました。
正直、期間限定のカップルと知ってショックを受けました。
けど、この暗い気持ちのままここにいたら旅行を楽しめないから、そんな思い出にしたくないからわたしは無理やりにでも納得させて、気持ちを切り替えて
韓国にいる間は彼の彼女として仁川旅行を楽しもうと心に決めました。
わたしは「いいよ!楽しもう!」と言うと彼は「ありがとう!」と言いました。
けど、安易に受けた彼の提案によって、のちに私が彼の傀儡(かいらい)となり帰国後に苦しむことになるとはこの時はまだ知る由もありませんでした。
ムルソククァンジャンと書かれた場所に来ました。
ハングル語が読めても意味がまったく分からないため彼に聞くと彼は英語で「水の中」と言ってくれました。
「クァンジャンは?」と聞くとこれまた英語で「公園」と言ってくれたのでここは水の中の公園なんだと思いました(実際は「水中広場」だそうです)。
歩いても歩いてもさきほど食べたワッフルが全然消化しないためわたしは近くにあったベンチに座って休みたいと彼に言いました。
わたしは、食べて胃が苦しくなった場合、横になると治るので、少しでも横になれないかなと思い、彼に横になりたいと言いました。
そしたら彼にひざ枕をしてもらえました。
彼の太ももはかたく、あまり居心地よく感じませんでした。
これではダメだと思い、一旦起き上がると彼も膝まくらをしたいと言ってわたしの太ももの上に寝そべりました。
「おお、まるでカップルみたいだ」と心の中でちょっと感動しました。
彼は起き上がるとわたしの太ももを触りながら「말랑말랑(マㇽランマㇽラン)」と言って来ました。
どうやら柔らかいという意味で言っているようでした(実際は「ぷにぷに」という擬音語の意味だそうです)。
ただ、わたしは発音を聞き取るのがちょっと苦手なので彼が「バンランバンラン」と言ってるのかなと思いました。
休んでいても歩いてもちっともお腹が空いてこないのでわたしは彼に「今日はサムギョプサル食べられない。明日の昼でもいい?」と聞きました。
すると彼も「いいよ」と言ってくれたのでホッとしました。
本当だったら、このあと彼はサムギョプサルを食べながら酒を飲む予定だったのですが、それができないのでわたしは「ホテル行く前にコンビニに寄って酒を買いなよ」と言いました。
彼は「そうだね」と言いました。
そして、元来た道を戻って、駐車場に行き、車に乗ると、わたしたちはホテルに向かいました。
予想外の展開
ホテルに着くとわたしたちはホテルの1階にあるCUという韓国のコンビニに行きました。
そこでわたしの好きな炭酸水を探したのですが見つからず。
彼はすでに처음처럼(初めてのように)と書かれた焼酎とCASSビール缶2個とさきいかのようなおつまみを持っていました。
わたしはどうしようと悩み、彼に「お茶はない?」と尋ねました。
彼に「これは?」と指差されたペットボトルには보리차(ポリチャ)と書かれていました。
「ポリって何?」と聞くと彼は翻訳機で調べ、わたしに見せてくれました。
そこには「麦茶」と書かれていたので、それにしました。
また、サッパリしたのも飲みたかったので氷入りアイスドリンクも買おうと思いました。
わたしがピーチティーを選ぶと彼が氷コップを取り出してくれました。
彼がレジに向かうと後ろにいたわたしに向かって「一緒に置いて」みたいなことを言って来たのでわたしの分も置きました。
かなりの数になってしまい、持っていくのが大変そうだったのでわたしはショルダーバッグからカルディのエコバッグを出して「これ」と言って彼に見せました。
彼がスマホ決済をし、会計が終わると商品をそのバッグの中に入れて行き、彼がそのバッグを持って出てくれました。
コンビニでも奢ってくれたし、商品も持ってくれるし、本当にジェントルマンだなぁと思いました。
ホテルの部屋に着くと、わたしたちは丸い小テーブルの上に買ったものを置きました。
わたしの場合、麦茶だけは冷蔵庫に入れてアイスドリンクだけ置きました。
その時に冷蔵庫の中に二人分の水が用意されてるのを見つけたので、ホテル側のサービスが有難いなと思いました。
とにかく、わたしはまだ満腹状態で苦しかったので氷コップのカバーを取るとその中にピーチティーを入れ、ちびちび飲みながらベッドの上で横になりました。
彼は、おつまみを開け、グラスに焼酎を注ぎ始めました。
わたしが起き上がってピーチティーを飲もうとしたら、いきなり彼がグラスをピーチティーのカップに軽くぶつけて「짠~(チャン)」と言いました。
「え?何?」と思ったら韓国では酒を飲むたびに「チャン」と言って乾杯をするんだと彼が説明してきました。
わたしは「あーそうなんだ」と思い、わたしも「チャン」と言って乾杯してから飲みました。
だけど、このチャンが結構面倒臭くて飲もうとするたびに彼がチャンチャン言ってグラスをぶつけてくるので「もう、乾杯は1回だけで良くない!?」と心の中で思いました(ちなみにチャンはグラスの音を表してるらしく日本で言うチンみたいな感じです)。
しばらくベッドの上に横になっていると苦しさが紛れてきました。
彼もそのことには気づいたみたいで徐々に笑顔を取り戻したわたしを見ながら「わー不思議だ!ただ横になっていただけなのに元気になるなんて!」と驚いていました。
完全ではないですが、だいぶ良くなったのでとりあえず一安心しました。
彼に「寝るか?」と聞かれたので「じゃぁ、シャワー先どうぞ」と言って先に彼がシャワーに行ってもらうようにしました。
彼は「分かった」と言うとシャワー室に向かいました。
その間、わたしは今日撮った写真をスマホの中にダウンロードする作業をしていました。
ダウンロードが終わると今日撮った写真がどんな感じか見ていました。
しばらくすると彼がシャワーを浴びて出て来たのか、パンツ一丁で「見ないで〜」と言いながら部屋の中をうろうろし始めました。
どうやら着替えを持って行くのを忘れたそうです。
わたしは気にすることなくスマホをガン見していました。
彼が服に着替えるとわたしの隣に座り、抱きついてきました。
急にハグしてきたので驚きましたが、それよりも甘えてくる彼に可愛いなと思いました。
彼がスマホを覗き込み「写真?」と聞いてきたので、「うん、そうだよ。Sも欲しい?」と聞くと「うん」と言って来ました。
「Sだけが写ってる写真?それとも全部?」と聞くと「全部」と言って来たので「じゃぁ、明日まとめて送るね」と言うと「ありがとう」と言われました。
わたしはスマホを閉じると「じゃぁ、わたしもシャワーに行こうかな」と言いました。
すると彼は抱きつくのをやめ、一旦わたしから離れました。
その時に彼が黒い半袖のTシャツに水色の柄の入ったズボンを履いてるのを見ました。
Tシャツには赤い文字でKorean Army(韓国軍)と書かれていました。
兵役中に着ていたTシャツかなと思ったのですが、とりあえずスルーしてシャワー室に向かいました。
すると、床が水びたしになっていたので思わず「なんじゃこりゃーーー!!!」と叫びました。
なんと、彼はバスマットを敷いてなかったのです。
すぐ目の前にあるのになんで使わないんだよと思いました。
上を見上げると使ってないバスタオルが2つ、目に入ったので彼にバスタオルを使っていいか尋ねました。
彼が「いいよ」と答えたので、そのバスタオルを使って床を拭きました。
彼が「どうしたの?」と聞いて様子を見に来たので「床が濡れてる!これ(バスマット)使ってないから」とバスタオルで床を拭きながら説明すると彼は「ごめんなさい」と言って謝りました。
わたしは「クエンチャナ(大丈夫だよ)」と言いましたが、心の中では正直勘弁してくれよと思ってました。
こうゆうだらしなさが韓国人なのかなと一瞬思いました。
とりあえずバスタオルが大分水が吸収してくれたのでなんとかなりました。
わたしもシャワーを浴び終え、ネグリジェワンピースに着替えると再び彼の元に戻りました。
そして、部屋を暗くし、一緒にクイーンベッドの中に入りました。
彼が「何をしたい?」と言ってきたのでわたしは「トークする?」と尋ねました。
だけど彼は「トークしない」と言って来ました。
「え〜じゃぁ、何するの?」と言うと彼は上半身を起こし、わたしを見下ろすような体勢になると「こうゆうことしよう」と笑顔で言って来たのです。
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