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「自己決定」することで人生の幸福度は上がるのか?

「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査」という記事が僕の周りでちょっとした話題になっていました。

自分の経験を振り返ってみても確かに「自己決定」が幸福度を上げる要因になっている気がします。直感的にこのリサーチには共感しかありません。

では実際「自己決定」がどのように僕の人生に影響を与えているか。今日はそれを文章にしてみました。

なぜ「自己決定」が幸福度を上げるのか

なぜ「自己決定」が幸福度を上げるのでしょうか。僕なりに解釈すると「自己決定」をすることで、自分の行動に責任が生まれ、そこから一つ一つの行動に手応えが生まれ、結果、自分が生きていることを実感できるからだと考えています。

会社員時代と自営業時代の「自己決定」

抽象的すぎるので、僕の実体験を紹介します。

会社員の頃

僕は以前東京の丸の内で会社員をしていました。いつも決まった時間に起きて、決まった朝食をとり、同じ時間、同じ場所で電車に乗る。

会社に着けば、上司から与えられた仕事をこなす。日によってその量の多寡はあれど、だいたい毎日同じ流れでした。

仕事が終われば、またいつも通りに電車に乗って帰る。近所の飲食店で夕飯をさっと済ませて、自宅に帰ってから携帯をいじりつつも眠りにつく。一言で言えば、単調な毎日でした。誰かに生かされているような虚しさを感じていました。

一方で、今振り返っても仕事の待遇はとても良かったのを記憶しています。魅力的な同期や同僚たちにも恵まれ、職場としては何ら不満を持つような環境ではありませんでした。休みの日に一緒に飲みに行ったり、旅行に行ったり。楽しく過ごしていました。

でも結局、僕は会社を辞めてしまいました。

自分で会社を始めて

前職を辞めてから、僕は自分で会社を始めました。これにより仕事の仕方が大幅に変わりました。

上司がいないので、仕事は誰かから与えられるものではなくなりました。毎日自分で考えて自分で仕事を作らねばなりません。このブログを書いていることだって自分で考えて作ったある種の一つの仕事です。

働く時間も自由になりました。一応決まった始業時間はありますが、会社員の頃に比べて極めてゆるいもの。

働く場所も制約がなくなりました。オフィス、自宅、図書館、コワーキングオフィス、なんなら公園やビーチで仕事することもできます。

会社員時代は同じような毎日を過ごしていましたが、会社を始めてからは同じような日々というのがほとんどなくなりました。

とにかく「自己決定」する機会が圧倒的に増えました。その結果、仕事に対する手応え、生きていることの手応えを感じるようになりました。

もちろん良いことばかりではありません。自分で会社を始めたことで、給料は前職の時よりもグッと下がりました。たくさんいた同僚たちもいなくなりました。オフィスだって洗練された近代的なビルから、雑居ビルへ・・・。

「自己決定」で生きるを実感

会社員の頃のが金銭面で豊かだったし、オンとオフをはっきり分けることができました。同僚も多く、サークルのようで楽しかったです。仕事のミスも上司が一緒に責任を取ってくれました。比べてみるとなんだかんだ会社員時代のが良かったのではという気もします。僕が会社を辞めたのは間違った選択だったと考えている人もいるかもしれません。

それでも会社を辞めるという判断をした僕。その当時意識していたかは怪しいですが、自分にとって重要だったのは待遇の良さや職場環境ではなく「自己決定」ができるか否かだったのでしょう。

実は僕にとって給料や職場環境などよりも「自己決定」出来ることが一番大事なことだったのです。

その証拠に仕事環境や待遇が悪化したにも関わらず、自分の会社は10年以上も続けています。「自己決定」を繰り返すことで、自分の決断に責任感を覚え、仕事に手応えを感じ、その結果毎日生きていると実感しています。

毎日に漠然とした不安を感じる。何となく生きていて虚しい。そんな悩みを抱えているのであれば、収入を増やすとか、昇進を目指すのも良いですが、この「自己決定」の幅を増やすことを意図してみてはいかがでしょうか。

きっと仕事の手応えがぐっと増しますよ。そして巡り巡って毎日を生きている実感を得られるはずです。それほどまでに「自己決定」が与えるやりがいは大きなインパクトがあるのです。


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たなか つばさ@仕事旅行社
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