迷惑かかるから休めない。辞められない。

「あのロートル部長何なの?もう意味不明過ぎ。あぁ本気で辞めたい。でも、今抜けたらチームに迷惑かかるしなぁ・・・。」

「確かに。今、お前抜けたらあの部署終わるよ。絶対に仕事止まるし。」

ランチ時に後ろの席から聞こえてきた男性2人の愚痴。なんだかとても違和感を覚えました。

彼らのように「人に迷惑がかかる」とか「仕事がストップする」を理由に、仕事を辞めたり休んだりしない人は、自分ですべき決断を誰かに委ねてしまっているだけだと僕は思います。

何故、決断を委ねていることになるのか

会社を辞めることで、多かれ少なかれ職場に迷惑がかかることは事実かもしれません。

しかし出会いがあれば別れがあるように、仕事も一生続けることはありえません。誰しも辞めるタイミングがいずれ訪れます。要するに辞めることで迷惑をかけるのはお互い様です。本来気にする必要はありません。

また、仮に辞めたとしてもそれによって仕事が止まってしまうことはある程度の組織の中ではまず起こり得ません。そんな会社僕は見たことがありません。

そのため「人に迷惑がかかる」「仕事がストップしてしまう」と言うのを理由に行動を起こさない人は、自分ですべき人生の決断を放棄している。結果的に他人(会社や組織)に人生の舵取りや選択を頼っているのです。

ネガティブワードが口癖になっている人

例えば「疲れた」「もういやだ」「辞めたい」などネガティブワードが口癖になっている人がいます。僕も時々スイッチ入ります。

そこまで嫌なのであれば、辞めるなり、休むなりすれば良いのに・・・と思うのですが、休暇取得や転職を勧めると決まって「自分が抜けたら周りに迷惑がかかる」「今自分がいなくなったら仕事が回らなくなる」などと口にします。

この手の発言をするのは社歴が5年ー10年くらいの中堅層にやや多め。転職する人が身近に現れてきて、その背中を見ながら羨ましくも憎らしくもありといったところなのでしょう。

だから、自分が決断できないだけなのにも関わらず、自分は周りに迷惑をかけたくないから辞めないと自分を正当化しているのです。人に迷惑をかけたくないと言う最もらしい理由に聞こえるのですが、本音は別にあるのです。

別観点で見てもこの発言がおかしいことがわかります。

個人で仕事をしている又は、数人の小さな会社などであれば話は別ですが、大体の組織は誰か一人が辞めたところで業務が完全停止するなんてことはなかなか起こりません。

一国の首相だってコロコロと変わっても国が存続しているくらいなのに、自分が抜けたら組織が終わってしまうと思っているのであれば、それは相当な自信家でしょう。

周りに迷惑をかけたくないから今の仕事を続けている。この発言は言い換えればやめる勇気がない、決断力がない自分を認めないための言い訳でしかありません。

自分の人生を生きよう

繰り返しにはなりますが、自分が休んだら(辞めたら)人に迷惑がかかるとか、仕事が止まってしまうと行動に出ない人は人生を決断を怠っているだけです。

確かに自分が抜けて多少の迷惑はかけることはあるかもしれませんが、それはお互い様です。仮に辞めたとしても仕事が止まってしまうことはありません。

だから「迷惑がかかる」から辞められないという主張は、実は自分ですべき決断を人に押し付けているだけです。

そんなことを言いつづけているうちは、いつまでも自分の人生の舵取りはできませんし、自分の人生を生きることもできません。

明日どうなるかが全然見えない現在だからこそ、誰かの判断に身を委ねるのではなく、自分自身で決断していきたいもの。自分で決めたことであれば、もし失敗したとしても後悔は残ら無いはずです。


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たなか つばさ@仕事旅行社
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