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目的をズラすと、就職/転職活動が楽しくなる

さかのぼること、20年近く前の話。僕が就職活動をしていた頃の話です。

いわゆる大手求人サイトに登録して、興味のさほどない会社にエントリーシートを何枚も送り、当たり障りのないダークスーツに白いシャツ、控えめのネクタイで就職活動する自分がとても嫌いでした。

たとえ書類審査をパスしても、喋り下手な僕としては、面接もストレスでしかありません。

「相手は何を求めているんだろう」「質問にちゃんと答えられているのか」など勝手にビクビクしていたあの感じ。やっぱり今考えても嫌ですね。

20年も時間がたった今、あの時こう考えていればよかったんだと思うことがあるので、それを今回お話ししてみます。

それは就職活動を「内定獲得ではなく、人生のロールモデルに会いに行くことを目的」としておけばよかったということ。

相手に合わせるから辛くなる

内定を取らなくてはいけないと思って就職活動をしていると、どうしてもその会社や相手に自分を合わせようと意識が働きます。

面接官に認めてもらうために、服装から振る舞いまで、全て当たり障りのない状態にしようと思い込んでしまいます。

人に合わせるから自分を偽っている感じがするし、就職活動が窮屈で辛いものになっていきます。

しかも、相手に合わせたにも関わらず不採用が続くと、それこそ自分は必要ない人間だと勝手に自己否定まで至ってしまうこともあります。中にはうつ病になるなんてことも起こります。

就職活動の目的をどうズラすのか

世の中の価値観は多様化しました。キャリアにしても、一流と呼ばれる大きな会社に入って、そのまま定年まで勤め上げるのが唯一の正解ではありません。

自分はこれからどうやって生きていくのか。どんなキャリア積み上げていくのが幸せなのか。それは自分しか決めることができません。誰かと比較できるものではありません。ましてや一流も二流もないのです。「一流企業がなんたら」とか未だに発言している人は、完全周回遅れです。

そんな多様性の時代を渡り歩いていくために有効だと言われているのがロールモデルです。ロールモデルは人生の先輩として他の記事で触れているのでよろしければ。

そんな時代では、一歩先ゆく人生の先輩を参考に自らのキャリアを作り上げていくのが大切です。

もう気づいたかと思いますが、せっかくいろんな人と話ができる就職活動期間。内定獲得という目先の目的にとらわれず、人生のロールモデルを見つける時間と考えてみてはいかがでしょうか。

目的をズラすと何が起こるのか

いろんな人に会いに行ける絶好の機会。そう考えると、就職活動が随分と楽になるのではないでしょうか。人によっては楽しみになるということもあるのでは。

見ず知らずの人に会いにいくので、もちろん話してみて価値観が合わない、相性が良くないこともあります。もし合わないのであれば、他の人とも話をしてみたら良いだけです。

普通に生活していても見知らぬ人と出会う機会はたくさんありますが、就職活動も、それとなんら変わらない人と人の出会いの場です。

初めてあった人とあなたはどんな話をしますか。何を聞きたいですか。趣味の話、仕事の話、夢、好きな食べ物などなど。キャリアにとらわれず、普通のコミュニケーションとして面接に臨めば良いのです。

お互い気が合えば、そこで初めて内定も付いてくることでしょう。仮に内定がもらえなかったとしても、凹む必要なんてありません。一緒に働けなくてもロールモデルが見つかっているかもしれないし、なんなら就職活動を継続することでもっと多くの人に触れる可能性を得られたのですから。

いろんな人の話が聞ける贅沢な時間

就職活動以外で誰かの話を聞こうとすると、セミナーだったり、カウンセリングだったり、コーチングだったり、普通ならお金を払って行くものです。

それを無料で、無制限で、誰に遠慮することもなくできるなんて最高の贅沢だと思いませんか。

だからこそ、就職活動は「内定を獲得するのではなく、人生のロールモデルに会いに行くことを目的とする」こと。

今与えられた最高のチャンスを存分に味わいましょう。

こんな考え方もあるんだと参考になれば嬉しいです。

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たなか つばさ@仕事旅行社
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