「異世界転生」漫画から、仕事哲学を学んだ話
漫画を読んでいると、既視感が
いちいち雑誌や単行本を買わずとも、スマホを開けば漫画が読めるなんて随分と便利になったもの。
隙間時間にスマホでとりあえず漫画を開く。無料で読めるため、とりあえずいろんな漫画を試し読み。紙しかなかった時は週刊マンガ雑誌に掲載されているものに触れるのくらいでしたが、今ではそれとは比較にならないくらいの数・量を気軽に読むことができるようになりました。
これまで生きてきた中で、おそらく最も漫画に触れる時間も量も多くなった気がします。
一方で多くの漫画に触れるようになったおかげで「あれ、この漫画ってどっかで読んだような・・・」という既視感を覚えることが多発。同じようなストーリーや構成の漫画がとても多いことに気がつくようになりました。
そこらじゅう異世界転生だらけ
例えば、有名どころでいうと「転生したらスライムだった件」を代表する異世界転生のストーリーや構成は非常によく見かけます。主人公が現世で死んでしまって、異世界に転生して活躍するというのがざっくりとした展開です。詳しい説明は下記のサイトに任せて、省略します。
異世界転生モノが非常に多く作られている、かつ人気があるため、何ならこんなオススメのページができてしまうほどです。
特に韓国漫画は同じ構成が多い気が
ちなみに異世界転生モノが人気なのは日本だけではありません。最近お隣の韓国の漫画が大量に日本に入ってきていますが、あちらでも転生モノが人気のようです。
これは完全に僕の個人的な印象ですが、日本の異世界転生漫画はあくまで一ジャンルというイメージです。対して韓国の場合はメインのカテゴリーの一つという印象です。
言い換えれば韓国漫画全体に占める異世界転生の割合が非常に高いのです。(ちゃんとデータを取ったわけではないので、僕の印象でしかありませんが)
だからどれも似たり寄ったり。全く同じストーリーに見えて仕方がありません。何故にこれほどまでに同じようなストーリー・構成が多いのでしょうか。不思議でなりません。
韓国が見ているのは世界の市場
何故韓国漫画は異世界転生が非常に多いのか。先日その理由を業界に詳しい人から教えてもらいました。
韓国で異世界転生ものが多かったり、ジャンルに偏りがあるのは最初から世界の市場を狙っているからだというのです。
というのも、世界の市場では支持されやすいジャンルとされにくいジャンルがあるのだとか。
例えば時代モノなどは文化や歴史情報などの事前知識がないとなかなか楽しむことが難しいため、世界を狙おうと考えた際にはあまり好まれません。
それに対して異世界転生などのファンタジー系はどのような文化的な背景を持った人でも受け入れやすく、世界の市場を狙いやすい分野なのだとか。
韓国は国内市場が大きくないため、最初から世界の市場を狙います。だから結果的に受け入れられやすいカテゴリーの漫画が多くなるため、似たような構成・ジャンルが多いように見えるのだということでした。
同じ漫画でも、何を目指すかによって、作るものが変わる。働き方、仕事全てに共通する事例、なんなら仕事哲学を学んだような気がしたので共有してみました。
【おとなの新路相談室】やっています。