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異なるコミュニティをミックスしたい

ちょっとした自負なのですが、僕はこれまでの人生で比較的色々な社会を見てきました。

田園風景が残るような神奈川の外れの田舎で生まれ育ち、都会の私学、アメリカの大学(都会とど田舎の二つ)、都心のおぼっちゃま大学、丸の内会社員、そしてベンチャー。加えて、最近では地元での場末感たっぷりの飲み屋巡りなど。

かなり幅広な場面や人に触れる機会を持ってきました。その経験からか、それぞれのコミュニティが交わることが全くないということが最近気になって仕方ありません。

無干渉から強制的な干渉へ

それぞれが楽しくやっているのだから、交流が無くてもそれはそれで良いではないかという人もいます。

でも一方で今回のコロナのように、非常時では異なるコミュニティ同士の交流や協力がどうしても避けられません。

そんな時、意見が違うからといって、お互いがお互いの正義を振りかざし、相手を見下したような態度をとる。悪者扱いする。結果、ここに亀裂が生まれているように思えてなりません。

もちろん全員が全員対立を選んでいるとは言いませんが、どうしてもネガティブな意見や強い言葉をぶつけ合っているのが気になって仕方ありません。

結果の裏にある、それぞれの理由

当たり前ですが、異なる意見が生まれるにはそれぞれが置かれた状況の違いがあります。

しかし、ずっと同じグループ、コミュニティに属していると、自分たちとは違う状況や理屈があると言う事をどうしても忘れてしまいます。

コロナによる自粛を求められた時の僕の知る限りのコミュニティ間の対応についていくつか紹介します。

大学時代の友人や丸の内会社員時代の友人は自粛に従って、完全にステイホームしています。ほぼ100%でした。

比較的大手に勤めてる人が多いため、会社が無くなることは想定しにくい。となると身の安全は保証されているので、自粛に素直に従えるのです。

一方で、ベンチャー界隈からはちょっと違った意見が聞こえてきます。何故ならば、経済の停滞は即実生活に影響を与えるからです。

そのため、自粛よりも経済を回しつつ、いかにコロナが拡大させないか考えようと主張します。

地元の場末飲み屋仲間は、コロナによって仕事を失うかも知れない、もしくは失っているため未来に悲観的です。そんな状況で一年も自粛を強いられる。

となると、何のために生きているのか分からない。自粛よりも生きることや、今を楽しむことを優先させるというのです。

背景を理解すれば、それぞれの行動に対して納得は出来ずとも、理解はできるはずです。

しかしながら、多くの人は自分やその周りの人たちの価値観だけをスタンダードに、相手を善悪に押しはめて非難するのです。

それだけならまだしも、結局のところ話術に長けている人や、PR上手など、声の大きな人が相対的に善になる。他者を理解することもせずに。変な話です。

相手にも相手の理由がある

意見のぶつけ合いになると、どうしても声が大きな人やPRが上手な人が有利になってしまいます。

だとすれば、お互いの背景や考えを意見がでる前に理解する機会が重要なのだと思っています。そうすれば異なる意見が出た場合でも相手を慮れるはずなのです。

普段から触れ合う機会があれば、突拍子もない異なる意見が出てきたとしても、なんとなくその背景に思いを馳せてみることができると思うのです。

僕はいまだにそれぞれのコミュニティと関わり続けていますが、どの人たちと居ても、良いと思うこともあるし、悪いと思うこともあります。そこに上下や優劣があるわけではありません。

自分の意見は100%正しいものでは無い。相手にも相手の理由がある。

そんな当たり前に気がつくことができれば、相手を全面否定したり、大きな声で罵るようなことはできなくなるはずです。

異なるコミュニティをミックスしたい

最後告知っぽくなってしまいますが、僕の決意表明として書きます。

僕は仕事旅行やおとなの新路相談室というサービスを展開しています。

イロモノ職業体験アクティビティと認識されることも少なくありませんが、違います。

分野は仕事と限られてはいますが、普段であれば交わることのないコミュニティ、例えば会社員とフリーランス、アーバンとローカル、ソーシャルビジネスとゴリゴリベンチャーみたいに、未知が混ざり合う機会を提供しているのです。

参加すると、異なる分野の仕事人の考え方、価値観、思考パターンなどが見えて来ます。

事実、これによって、先日こんなコメントをいただきました。

仕事に対する考え方がガラっと変わる、一気に視野が広がる、そんな1時間でした。
自分だけで考えているだけでは気づかなかった視点でモヤモヤを考えることができました。

今回、コロナがきっかけとなり、コミュニティの壁を越えた交流の重要性が改めて見えて来ました。

まだ僕らが提供できている価値は僅かですが、今後もより多くの人が、自分のコミュニティの外に興味を持つきっかけを提供していきたいと考えています。

そこに互いを認め合える多様な社会に通じていると信じて。宜しくどうぞ♪

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たなか つばさ@仕事旅行社
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