見出し画像

木村衣有子×高橋トオル「物語を味わう装置としてのガンダム」20241005

近年キャラ萌えがもてはやされ、キャラ動かすための物語(という入れもの)が生成されることが増えてきたように思う今日この頃ですが、1979年(昭和54年)に放映された「機動戦士ガンダム」はディティールが描きこまれながらも圧倒的な「物語」としてそこにありました。

あれから45年。
ガンダムは、ガンダムマニアならずとも誰もがあの物語からいろんな思い出を引き出すことができる壮大な「装置」になりえていると思うのです。それぞれの人生のある瞬間を代入することで、思い出とともにさまざまな解釈が出力される装置としての「ガンダム」に、高橋トオルさんからは「工場の祭典」との重なりも考慮してものづくりの観点を、木村衣有子さんからは、四十路越えてからはじめて観てもなお古びることなく、むしろ台詞やBGMが世の中にとけこんでいる現代性、などを起点として対話ができたらと思っています。

冒頭、高橋トオル氏からガンダムの世界観について概略的なプレゼンテーションもありますので、ガンダム初心者、ガンダム未見の方にこそ来ていただきたいイベントとなっております。よろしければ「工場の祭典」を回り、金属の匂いにふれあった後で、メカニカルな機械がつくりあげたガンダムという世界がいかに現代に接続しているか?をご確認いただき、またガンダムを観たいと思っていただくことがこのトークイベントの目的のひとつであると考えています。


日時:2024年10月5日(土)19:00-21:00
ゲスト:木村衣有子(文筆家・編集者)高橋トオル(デザイナー)
定員:20名
料金:2,200円(コーヒー付)
会場:ツバメコーヒー(新潟県燕市吉田2760−1)
申込:tsuabmecoffee@gmail.comまで件名「ガンダムトーク」としてお名前、連絡先を添えて

木村衣有子(きむら・ゆうこ)
文筆家。主な守備範囲は書評と食文化。1975年北関東生まれ、1994年から2001年まで京都在住、2002年より東京に住みながら東北通いを続けて今に至る。主な著書に『BOOKSのんべえ』(文藝春秋、2023年)、『家庭料理の窓』(平凡社、2022年)、『味見したい本』(ちくま文庫オリジナル、2018年)などがある。リトルプレス『私的コーヒーA to Z』、『底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルク通信1号から150号まで』も好評発売中。Instagram @hanjiro1002

髙橋トオル(たかはし・とおる)
新潟県燕市生まれ。新潟市でデザイン事務所ツムジグラフィカを営む。ものづくりや地域やアートに関わる仕事でグッドデザイン賞を受賞しつつ大きかったり速かったり気まずい乗り物を愛でている。家では妻と娘から修行を受けさせて頂き、部屋では初期仏教の本を読む。得意な事は人の名言を自分の言葉のように話すこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?