![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174407000/rectangle_large_type_2_e96a19ff84b1121165ed1c11c6d35ea9.jpg?width=1200)
人生の分岐点
和歌山にUターンする前の話
2021年、春
私は3年勤めた海上自衛隊を退職した
正直ギリギリまで悩んでいた
あまり深い話をした事のない上司からも
〝辞めるなと言えば夢を潰すことになるから言わないが、いなくなるには本当に惜しい人材と言っておく〟
と言われた。
確かに衣食住は揃っているし
国家公務員なので安定している
ですがそこまで言われても辞めるという意思が変わらなかった出来事がありました
退職する数ヶ月前のこと
作業をしているすぐ近くで事故があった
高所で作業しているとドーンという大きい音が聞こえた。
私は今まで聞いた事のない音にこれはやばいと感じ
地上に降り、無意識に音のなる方に走った。
もうすでに数人がその場に居たが
音がした方とは反対に歩いていく人もいた
訳が分からなかった
たくさんの人の隙間から見えた光景に言葉を失った
さっきまで喋っていた、仕事をしていた、生きていた人が今目の前で死んでいた。
恐怖や、悲しい、辛いよりも先に
人はいつ死ぬか分からないことについて考えさせられた
その人もきっと今日自分が死ぬなんか思ってなかったと思う。
私にはまだやりたい事がいっぱいある
行きたい所もいっぱいある
まだ若いからと先延ばしにしていても
人の死は結局いつ来るかわからないし
考え出しても解決策もないので
それからは、自分がやりたい事だけをやった。
そしていつ死んでも悔いがないように生きようと思った。
ここからは前回の記事の続き
〝旅に出ようと思ったもう一つのきっかけ〟
それは全国的にも珍しい和歌山県の飛び地
北山村に訪れた2023年1月
人生経験豊富な方達の話を聞きながら食事をする機会があった
海外経験も豊富な方達だったので、自分が知らない世界の話を聞くのが本当に面白かった
「私も海外に行ってみたい、
バックパッカーをしたい」
と言った私に
借金してでも行きなさい!!!
と1人の方が言った。
とにかく説得力が凄かった笑
無責任な発言にも聞こえるが、
私はこの瞬間これは行かない理由がないと思った
車やお金になりそうなものを全部売った。
行くからには0にしてから始めようと思った。
その方の言葉がなかったら多分まだ現状に満足してもっと広い世界を見るとこはなかったかもしれない。
その時悩んでいたことがぜんぶ軽くなった
次の日から早速チケットを探し
2023年3月から
1カ月間のバックパッカー生活が始まったのであった!!
どこに行き、だれと出会うかで
人生が180度変わることがあると知った
私にとっての最も重要な人生の分岐点は
間違いなくこの二つの出来事だ