【銘柄分析】JAC Recruitment(2124)

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人材紹介を主要事業とする会社。特に、「ミドル」「シニア」「グローバル」「スペシャリスト」「エグゼクティブ」と言ったハイクラス求人に強みを持つ。

英国発祥の強みを活かし、日系企業の海外関連領域から強い引き合いがある。ハイクラス層の人材流動化は欧米各国と比べて遅れており、終身雇用の終焉とともに今後の伸びが期待される。

この10年間の業績は好調そのもの。経済情勢や雇用環境の変化を的確に捉えた結果と考えられる。ROEも35%と高水準。株価も右肩上がりの上昇を続ける。

【出典】みんなの株式


企業のグローバル化や社会情勢の変化に伴い、ハイクラス層の転職ニーズはまだまだ増加することが考えられる。

一方で、企業の人材ニーズは景気に大きく左右される。そして、人材紹介業はコンサルタントの人件費が大半を占める固定費産業である。そのため、需要が減れば固定費を賄えず赤字に転落してしまう。

同社もリーマン・ショック時には赤字に転落しており、例外ではない。決算資料でも「手元資金はコンサルタントの雇用維持に充てる」と明言しているほど。

これからの景気悪化リスクを踏まえると、固定費が変わらないとすれば3割の需要減で赤字に転落してしまう。目下最高益更新中だが、このようなときにあえて投資する必要はないだろう。

優良企業と言えるため、不況時に買えば好況時には大きく伸びるだろう。候補リストに挙げておきたい。

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