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ばらばらで悪いか!?/松村-ツバメルーフCAP
デザイナーとしてはどうかと思うけど、私は揃えるのが嫌い。
部屋を同じテイストで統一するのも嫌い。色を統一するのも嫌い。 モノも服も、おんなじシリーズやブランドを揃えたり、おんなじ収納で揃えたり、本だって背の順にきれいに並べたりするのは嫌い。 見渡しても我が家のダイニングの椅子はばらばらだし、食器もばらばら。本棚はもちろんばらばら。 家具をパズルのようにピタッと揃えて置くのも苦手。 住宅設計のときも樹木は一種類より、いろんな種類を使いたい。
そして、ツバメルーフもだいたいいつも散らかっている。(これはまた別の問題か) カテゴライズされない、いつも工事中な雰囲気を保っている(?)。なんてったって、だいたいが思いつきで進んでいるから、落ち着かない人もいるだろうな。
揃えたくない。
こんなんでよう設計やってるわ、って思うけど。 揃えると自由度がなくなる気がするんです。 これもいいやん、あれもいいやん、の余白部分が揃えることで狭くなる(気がする。) 気に入った椅子も、家具も、テイストにあわないと諦めることになってしまう。 そんな不自由が嫌なんです。
そして、物はちょっと足らない、不便なくらいがいい。そのほうが工夫ができるし、自由度が増すと思う。
私が設計する住宅も、自由な余白があるものが好き。住み手によって、どんなふうにも住める。 住んでいて想像力を掻き立てられる、 ちょっとくらい散らかっていても傷があっても落書きしても、なんか知らんけどいい家。趣味も生活もどんどん変わることが前提。
それを言い訳にしていたけど、この間、高1の息子に呆れられた。
「なんでこんなに本棚ぐちゃぐちゃなん?」
「あれ?これあかん?」
「汚いやん。」
「ありゃ、そうか。確かに。」
「こんなにつっこんで、いらん本もあるやろ。」
「はい、あります、たんまり。」
「整理しいや。」
ああ、懐かしい。昔から母にはよく怒られていました。「片付けなさい!」 久しぶりに怒られた感覚。 しかも息子から! それがなんかめちゃめちゃ嬉しくて(親を超えてくれたって感覚)、いま、せっせと本棚を整理中です。
出るわ出るわ昔読んだ懐かしい本。 積読してる本もまだまだある。(だいぶ前に知人に借りたやつも!!ごめんなさい。)
独立したての頃、建築も社会人としての知識もなさすぎて悩んで相談した弟に、月に3万円を本に使ったら数年で知識はつくよ、と言われ、なるほどと、少しの間続けていました。いや、うそ。月に1〜2万円くらいかな。 今は、たまに爆買はするけど、その半分以下になってしまった。
整理しながらチラチラ裏表紙を確認してしまう。うわ、専門書って高いな〜!こんなんよう買うわ。 誰が興味のある方もらって下さい。ツバメルーフに置いておきます。でも古いのはもういらんよね。 小説は子どもたちが読むかな?今の所、見向きもしないけど。
本を見ると当時の興味がわかって面白い。当時から興味もばらばらでございます。