ごじゅうさい/松村
じょにーもゆきちゃんも50さい。
50ってなんか特別ですね。
実は、私ももうすぐ。
団塊ジュニアで氷河期世代。
世の中に同級生がとっても多い年代です。
そして50歳は人生の折り返し地点(のつもり)。
先日、中学時代の友人が遠方から帰省するというので、他にも声をかけ、ウン十年ぶりに仲が良かった4人で集まりました。
全員がもうすぐ50歳です。
毎日のように遊んでいたあの頃と(若干の?見た目以外は)なぁにも変わらない。
話し方も、笑いのツボも…つまらないギャグに、オチのない話に、ツッコみ方まで一緒でした。
当時音楽好きだった子は今も音楽好きだし、テニスに明け暮れていた子は、今もテニスをしているし、ちょこっと意地悪言う子は相変わらず意地悪言うし!
乾杯のジュースがシャンパンになったくらいです。
それぞれが異なる道を歩み、仕事、趣味、家庭、子どもなどなど…生活パターンや価値観の違いで疎遠になっていましたが、この年齢になると、既婚も未婚も、離婚も再婚も、出産のあれこれや子供のあれこれ、仕事の成功ややりがいも、お互いにすっかり腑に落ちているからか、変な気遣いはありません。
幼馴染みならではの大きな安心感もあります。
なぁんだ、結局みんな一緒やん…。というのが私の率直な感想です。(この変わらなさに彼女たちの柔軟さと強靭さを感じずにはいられませんが。)
大人になり、都会のお洒落なレストランで、同じものを食べて、またこうして笑いあっている。
何だかドラマの最終回のような、不思議な時間でした。
最終回と書きましたが、これはドラマの初回とも言えます。
そういや、以前仕事でお世話になった陶芸家が「私が本格的に陶芸に打ち込んだのは育児も落ち着いた50歳からよ。」と言っていました。
恩師でもある建築家の先生は、「建築家は50歳から!」と言っていました。
そして、尊敬するあるギャラリーオーナーも「愛子ちゃん、女は50からが面白いわよ。」と。
その時は、私にもこんな日が来るなんてこれっぽっちも思わなかったけれど、50歳を目前に今まで以上に自由を感じています。
それに、これまでの「やりたいことは絶対やってやる!」の傲慢な前半戦とは心持ちがぜんぜん違うのです。
「叶わなくてもそれはそれ」と、余裕さえあります。
そして、いつ、ぷつんと終わるかもしれない覚悟もすこし、あるような…ないような…。
これまでもいろいろあったけど、すぐ忘れてしまうこの特技で、得してるのか損してるのか、今となってはさっぱりわかりませんが…。うん、いまのところ、悔いなくやってきたように思う。
(うまく行くのと悔いなくやるのとは別)
そして、先輩方が口を揃えて言うように、きっとこれからが面白いに違いない。
と、50歳を目前にして。
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