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サイボーグは夢を見る? / SP花園

ツバメルーフを3人でやっててほんとによかったなーと思うことの一つは、
「(私が)夫にものすごーく腹が立った話をすると、他2人が『きゃはは!』と笑い飛ばしてくれること」
実際、話してみるとじつにくだらないことで怒っている自分に気付き、スカッと憂さ晴らしができてネタにもなる、という好循環(^^)
 
今回は、決してここに書くことはないと思っていた、我が夫の話です。
 
夫は、(えっ、一日って34時間もあったっけ?)と呆れるほど、時間の感覚がむちゃくちゃな人。
 
仕事に行く時間が迫っているのに、高校生の娘が食卓に置きっぱなしにしていた数学のプリントの問題を解き始めて動かなくなるし、いったん集中するとそれが終わるまで石になります。
 
毎日3時間ぐらいしか寝ないし、トイレが好きで2時間は平気でこもるし、それに振り回されるうちに私のストレスがMaxに⚡
本人はまったく悪気がなくマイペースを崩さないので、余計に腹立たしくて悔しくてキー!!という流れ。
 
しかし。一年に2回ぐらい『この人、面白いわ (゚д゚)』と、発見してしまうことがあるんです。
 
ついさきほど、その貴重な【今年の1回目】があったので、ここに書いてみようと思い立ちました。
ただの私の鎮静剤ですが(~_~;) 気が向いたらお付き合いください。

 
夫とは大学のサークルで知り合ったのですが、彼は機械工学を専攻していました。

『俺、ロボット作りたかってん。』

 ・・というのは、だいぶ後になってから知ったこと。
 
残念ながら50を過ぎた今も彼の夢は叶ってないけど、
実の息子がその「ロボット」をやり始めてるし、ま、良かったじゃーん、報われたねえ♡って思ってました。
 
しかし。夫の作りたかったロボットは、息子が作ってるような「ロボット」じゃなく、人間がロボット化する【サイボーグ】の方だったんです・・
 
そう、それが分かったのは、さっきまで一緒に見ていたTV番組で👇
 
アメリカのあるロボット博士が、身体の筋肉が徐々に動かなくなる難病(ALS)を患い、余命2年と告げられるのですが、博士は自らの身体の機能をじょじょに機械化して生きていこうと決意します。
『ボクはどんどんサイボーグになっていくぞ!』と高らかに宣言して。
 
そして、自分の消化器、呼吸器などを、その機能が停止する前にマシンに取り換えて、思い通りサイボーグ化していくのです!
 
『こんなにきちんと水を飲むようになったのは、ボクがサイボーグになってからだよ、ハハハ!』
 
と彼のアバターが言っていましたが、この博士はみずから究極の研究を叶えたのかもしれない・・・
 
それを見たあとで、夫にこんなことを聞かれました👇
 
『なあ、どこまで人間のパーツを機械に置き換えたらサイボーグになるんやと思う?』
 
『ん? 置き換えられる内臓ぜんぶ!』
 
『・・じゃあな、人間ってどこまでが人間なんやと思う?』
 
『んーーー。どれだけ身体が機械っぽくなっても、その人の感情とか感覚が維持できてたら人間ちゃうん? ちゃんと夢もみれて。』
 
『夢なぁ・・。俺もよう分からんけど、やっぱ脳まで置き換えてしもたら人間じゃなくなる気はするねん。自分の感覚がちゃんと機械につなげられとって、その機械と意思のやりとりができるんやったら人間やと思うわ。』
 
夫が作りたかった【サイボーグ】は、人間の「神経」を「機械」とつなげるタイプのもので、たとえば、事故で脊髄が損傷して歩けなくなった場合も、脳からの「歩きたい」という信号を足の神経に直結できたらまた足を動かせる、というようなものらしい。
 
実は私、60歳になって、もしお金がちゃんとあったら、もう一回大学に入って生命工学の勉強がしたいなあと思ってたんです。
 
こうなったら、また夫と40年ぶりに学生に戻って【サイボーグ】の研究をするのもいいかなーなんて( ゚∀゚)
 
そしたら(ときに腹立たしくて超ゆるせないマイペース過ぎる)夫と、なんとか添い遂げれるかも?!

知らんけど。

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