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この鳥ダレの子? Q1.「ス○メ」難易度☆☆☆☆☆
新コーナー、「この鳥ダレの子?」始まります!鳥の子どもの写真を見て、名前を当てるコーナーです。
お遊び的要素として、星5つ判定で難易度を設定しています。難易度の基準は、「日本の鳥10種類くらいはそらで言える、鳥のことをちょっぴり知っている」くらいの人なら答えられるかな?というイメージでつけています。人によって難易度はかわるので、お遊び程度にとどめてくださいね。
鳥の子どもは、巣にいるときは「雛」、巣立ったら「幼鳥」と呼ばれます。雛や幼鳥は、大人(成鳥)とはちょっと違う姿をしているのが、とっても不思議。
このコーナーを読めば、あなたも「幼鳥博士」!?
Q1.ス○メ
難易度☆☆☆☆☆
第1問は、こちらの幼鳥です。今回の難易度は星0個!親鳥とそれほど見た目は変わらないので、ヒントなしでもわかる方は多いかと思います。
ヒントは「ス○メ」、人が生活するそばでよく見られる鳥です。
「この鳥ダレの子?」Q1の正解は・・・
答えはスズメでした!
上が幼鳥で、下が親鳥です。こうして比べてみると、親の羽の色は濃い茶色ですが、幼鳥は全体的に淡い茶色だということがわかります。
幼鳥が親鳥よりも色が淡いというのは、他の鳥にも多く見られる特徴です。
▲左が幼鳥、右が親鳥
くちばしの一部が黄色いのも、スズメ幼鳥に見られる特徴のひとつ。大人になるとくちばしは真っ黒になります。
▲口移しで親から食べ物をもらう
スズメは、一般的に4~6個くらい卵を産み、ふ化から約2週間で巣立ちします。子どもたちは、巣立ち後もしばらくは親に餌をねだりますが、1週間くらいで自分でも食べ物をさがすようになります。
▲だれが幼鳥で、だれが成鳥か、わかりますか?
子どもが自分で食べ物を探すようになると、親鳥は次の繁殖に入ります。スズメの子どもは親鳥にとって比較的手のかからない子どもと言っていいでしょう。
そして、夏になると街路樹や竹藪などに若鳥たちだけの大集団をつくるようになり、その頃には幼さも消え、一人前のスズメの若鳥に成長しています。(写真・鳥撮り虜/文・平野伸明)
写真/鳥撮り虜(とりとりとりこ)
昭和20年代、宮城県丸森町生まれ。高校卒業後、埼玉県の印刷インキを製造する企業に43年間勤め定年退職。退職後、近くの公園を散策中に野鳥と出会い、写真を撮り始め、やがて野鳥撮影の虜となる。写真という趣味を通じてさまざまな良き出会いもあり、楽しい余生を満喫中。
文/平野 伸明(ひらの・のぶあき)
映像作家。1959年東京生まれ。幼い頃から自然に親しみ、やがて動物カメラマンを志す。23才で動物雑誌「アニマ」で写真家としてデビュー。その後、アフリカやロシア、東南アジアなど世界各地を巡る。38才の頃、動画の撮影を始め、自然映像制作プロダクション「つばめプロ」を主宰。テレビの自然番組や官公庁の自然関係の展示映像などを手がける。
主な著書に「小鳥のくる水場」「優しき猛禽 チョウゲンボウ」(平凡社)、「野鳥記」「手おけのふくろう」「スズメのくらし」(福音館書店)、「身近な鳥の図鑑」(ポプラ社)他。映像ではNHK「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」「さわやか自然百景」や、環境省森吉山野生鳥獣センター、群馬県ぐんま昆虫の森、秋田県大潟村博物館など各館展示映像、他多数。
→これまでつばめプロが携わった作品についてはこちらをどうぞ。
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