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自然よもやま話「メジロの巣作り その2」
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前回に引き続き「東京都檜原 都民の森」で自然ガイドを務める浦野守雄さんによるメジロの巣のお話です。
浦野守雄(うらの・もりお)
昭和32年生まれ、東京都あきるの市出身。あきる野市・檜原村を中心に活動している自然ガイドのプロフェッショナル。さまざまな生きものの写真や動画を日々撮影。「東京都檜原 都民の森」にて自然ガイドや林道の整備、展示企画などを行う野外利用指導員として30年以上勤める。現在は檜原村にて「喫茶おいわけ」を夫婦で営業中。
巣をつくる場所のお話
――メジロは、茂みの中に巣をつくる性質がある鳥ですか?
(浦野)やっぱりメジロは、自分が緑色の体であることを生かして、それがカモフラージュになるような、緑の葉っぱの中に溶け込むように巣をつくりますね。
――このメジロが巣をつくっている場所は、周りにかなりトゲがありますね。なんの木に巣をつくっていたのでしょうか。
(浦野)ユズの木です。ユズはトゲが本当にすごくて。
私が中学生の時にもメジロがユズの木に巣をつくっているのを見つけたことがありました。メジロが巣立った後、ユズの枝ごと切って巣を標本にして、天井から吊り下げて飾ったりなんてしたり……。
▲赤丸はすべてトゲ。赤丸以外にも至る所にトゲがある。自身も傷ついたりしないのだろうか。
――メジロが、トゲのある木に巣をつくることはわりとある事ですか?
(浦野)結構多いですね。他には竹藪なんかにも作る。竹藪に作っているのは、2~3回くらいあったかな。
――笹薮ではなく、竹藪?あの太い竹にですか?
(浦野)竹ですね。モウソウダケとか、マダケみたいな竹につくります。
――ちょっと想像ができていないのですが、竹って、中央に太い茎が伸びてて、その節から横枝が出るじゃないですか?その股につくったりするんですか?
(浦野)(図を描きながら)竹の枝って、真上から見るとこんな感じだと思うんだけど、こう平行に出た枝と枝の間に、クモの糸やスズランテープをからめて作るんですね。
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