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勉強会メンバーに取材!50代で電子書籍を出版して見えたものとは

こんにちは。取材ライティング勉強会メンバーの塚本つばきと申します。
私の初投稿は、勉強会メンバーであるおがちんさんへ取材をし、書き上げた記事です!

こちらの記事は、取材を行うところから書き上げるところまでを、勉強会の先輩方に見ていただきながら完成しました。

私自身、取材ライターとしてすでに何度かお仕事したことはありつつも、インタビューの様子を誰かに見てもらったことはなく。

ここに来て改めて自分の取材を見てもらうのはとても緊張しましたが、いただいたアドバイスはどれも貴重で、大変勉強になりました。取材中の笑顔がない!等、客観的に見てもらわないと気づけなかったことばかりでした(笑)
先輩方に見てもらえて本当に良かった!


ライターとして仕事を始めて2年目になるおがちんさんは、今年53歳。
 
もともと医療機器メーカーで勤務されていましたが、2年前の2020年1月に新型コロナウィルス蔓延の影響を受け、整理解雇を経験されました。
 
解雇を機にライターとしての活動を本格的にスタート。ライタースクールに入会して、先生のアドバイスを受けながら電子書籍の出版にチャレンジします。
 
執筆を進める中で「自分の強みは何か」という問いに向き合うことになったそう。
 
電子書籍出版を通しておがちんさんが見たものは何か。また、電子書籍出版におけるTwitterの活用法をお話いただきました。
 

Twitterで自分を見つめなおし、電子書籍の構想を考えた


電子書籍の構想から完成まで、私は9カ月くらいかかりました。ライタースクールのスケジュールは3カ月間だったんですけれども、私は途中休み休みやっていたのでプラス6カ月かかったんです。
 
電子書籍を書くにあたって、初めに行ったのはTwitterでの発信です。
 
実は私は、それまでTwitterを利用したことが無くて。ライタースクールで教わりながら、おそるおそる発信を始めたんです。
 
フォロワーのツイートに積極的にリアクションをしたり、みんなが活発的にtwitterを使っている時間帯に発信をしたりといった運用を続けたところ、今では2千人超のフォロワーを集めることができました。
 
電子書籍を書くにあたってTwitterを使う目的は二つ。
 
一つは自分の電子書籍の告知をするため。フォロワーを増やし、宣伝できる先を増やすことで電子書籍を手に取ってくれる方が多くなります。
 
もう一つは電子書籍の構想を立てるためです。自分の強みは何か、情報を届けるターゲットは誰かという2点を考えながらTwitterで情報発信していきました。そして、ツイートの反応を見ながら電子書籍の構想を練っていくんです。
 
この2点を考えるのはかなり苦戦しましたね。
 
この年になるまで、自分の強みが何かなんて考えて来なかったんです。何かで一位をとるなど、そういった経験がなかったので……。それでも電子書籍の出版のためには、自分の強みを棚卸しし、絞りだすことが必要になってきました。
 
また、投稿をしていく中で、少しずつターゲット設定を練り直す必要が出てきまして……。当初、ターゲットをライターにしようかと考えていましたが、ライター受けするのは「月何万円稼ぎました」とか「今日4本5000文字の記事を書き上げます」といった内容だと分かってきたんです。しかし、50代としてはそういった戦い方はできない。
 
結果『50代でライターになった』という自分の特性を活かした内容がいいのかなと考えました。
自分のように50代から新しい仕事を始めた方って、現在はあまりいないと感じています。でもこれからの時代、40代・50代から、ライターなど新しい仕事を始める方も増えていくと思っていて。
 
Twitterの発信で考えたことやライタースクールで教わったことを踏まえて、書籍の内容を考えました。タイトルは『人生の中心は50代!40代からはじめる「自分の強み」を探す方法と「こころ」の整え方』に。
 
人生で重要な位置を占める50代という年齢までに、どのように自分の強みを見つけるかを書籍に書いています。
 

電子書籍出版を経てつかんだものとは

 
構成、取材、執筆、表紙デザインの作成などを経て、kindle出版にまで漕ぎつけました。
 
特に大変だったのは、原稿をライタースクールの先生に提出して、添削を見ながら修正したときですね。鬼のような添削を見て、自分はライティングのことを何も知らなかったんだなと思いました。
 
自分がマインドブロックにかかっていることも分かりました。自分の書いたものを本にしてしまっていいんだろうかとブルーになっていたんです。
 
そんな辛い時は『不動明王真言』というお経を唱えたことも(笑)。困ったときのお経、いいですよ。
 
無事、出版に漕ぎつけたときは肩の荷が下りました。

Twitterで書籍出版の告知をしたところ、50超のリツイートや400近くのいいねをいただき、ありがたかったですね。
販売を開始すると、Amazon売れ筋ランキングの「老年医学」など複数のカテゴリーで上位を獲得できました。
Twitterの投稿をきっかけに書籍を購入いただいた方も多かったようです。


リストラを受け、私はこれまでとはまったく違う景色を見ることになりました。自分がサラリーマンを辞めたときは、まさかライターになって電子書籍出版までできるとは思っていませんでした。前職の仕事を続けていたら、ずっと同じ仕事の日々を送っていたと思います。
 
実は今、宅地建物取引士の資格取得に向けて勉強中です。ライターとは別の、まったく新しいキャリアにも挑戦したいと次第に考えるようになりまして。
 
50代になって新しい仕事を始めようとするなんて、サラリーマンとして働いていた頃の自分ではきっと思いつきませんでした。
 
こういった決断ができたのも、ライター界隈でいろんな方の発信を見て、視野が広がったことが理由の一つだと思います。
 
私が他の方の発信に背中を押されたように、自分の発信が誰かの背中を押すかもと考えるとワクワクします。今回出版した電子書籍も誰かにとってプラスに働いたら嬉しいですね。
 
Twitterや電子書籍に限らず、自己発信の場は多くあります。50代以上の発信もどんどん増えて行ったらいいなと思います。
 


あとがき

ライターという職業柄か、電子書籍を出した方にお会いすることが増えました。おがちんさんもそのうちの一人です。

しかし私は「自分が電子書籍を出版するなんてハードルが高い」と感じていました。なぜなら、本にするほどの語れることが自分にないと思っていたからです。

今回おがちんさんのお話を聞いて、その考えが変わりました。

おがちんさんは、電子書籍を書くと決めてから自分の経験の棚卸をしていった……と聞いたとき、

本を書くと決めたら、そこから材料集めをしてもいいんだ!
本を書くことを、自分を見つめるきっかけにしてもいいんだなあ!

と思ったのです。

私もいつか、自分の考えを深く巡らせるためだけに電子書籍で発信してみたい。
そうしたらおがちんさんのように、自分の次のステップに向けて見えてくるものがあるかも。

自己満足でもいいから(笑) 一冊本を書いてみたいなあ!

そんな風に思えた今回の取材でした。


▼おがちんさんの書籍はこちら!


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