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冬の因島ロマンスポルノ’24〜清算〜 運動公園にて 12/13

※いつもnoteをUPするときは、下書きをしてからここに清書をする感覚で文章を打ち込むのですが、今回はそれをせず綴ります。なぐり書きです。きっといつもよりまとまりのない文章になるかと思います。先にあやまっておきます。
変な表現もあるやもしれません。ごめんなさい。
けど、この感情を忘れぬうちに、書かせてください。


「え、ここ?」
坂を登りきって競技場を見た瞬間に思ったのはそんなこと。
「……ちいさくない……?」
ディレイビュで見たとき、Aokageの配信で見たとき、あんなに人がいて、テント立ってて、ステージ組まれてたのに、
「うそぉ??」
ーって疑ってしまうほどの広さだった。…と、感じた。
だからこそ、「これ…ほんとにプラチナチケットだったんじゃないの…」とも。

とりあえず、競技場をぐるっと一周。プチウォーキングコースになってる。一周400メートルとちょい、らしい。そのくらいの四辺の長さなんだもの。
ステージが組まれていたほうの『辺』に行くと、少しだけスペースがあった。
あ、あの国旗掲揚台、ディレイで映ってたかも。その近く、あの柵のところで昭仁さん発声練習してたんだ。 と、少し遠くから眺める。たぶん、晴一さんがスタッフさんと話してたあたりの位置で。
え?でもここに皆さんの控えのコンテナがあったの?この広さに?えぇ?
ーやっぱり、ちいさい。思ってたより、ずっと。
振り返って、競技場のほうを見た。山々は色付いて、

「紅葉がきれいだ」と口に出た。
ステージもない。テントもない。人もいない。なんなら木々も青くないし、風は冷たい。
でもここであったんだよなぁ、LIVEが。ディレイで見たもんなぁ。

……おや?
この風景、昭仁さんと晴一さん目線では?
だよね?ステージ上から、この方向見てたんだよねふたりとも。
おぉ?なんかすごくね?ふたりと一緒じゃん?私。
ここにお客さんがいたの想像つかないけど。

想像つかないけど。

あぁ。あぁ。居たかった。
今見てる風景の中に。
「ここに居たかったなぁ…!」
泣けてきた。涙が出てきて止まらなかった。
誰もいなくてよかった。

あの場所に行ったら、そこで私は何を思うんだろう。
と、因島に行くことを決めてからずっと思ってた。
「ツイッターで見た!来たことないけど知ってる場所だ!」って笑えてくるかな。
「チクショーーー!!!」って悔しさが出てくるかな。
どれもちがった。
「ここに居たかったな」だったなぁ。

でも、もう過ぎたことなのだ。
どれだけあの日を思っても、
『私はここに居なかった』
それが真実。
「想像がつかないな」って、あたりまえだ。
『私はここに居なかった』
んだから。

青々としていた木々は見事に紅葉している。
過酷なほどに照りつける日差しのかわりに、冷たい風が木の葉を巻き上げた。
ヒラリ、ヒラリ、と、舞い遊んでるみたいだな、とふと思った。

季節は移ろう。
時間は進む。

そうか、なら、
『次』へ行かなきゃ。
例年より騒々しかった今年が終わる。
もう少しで新しい年が来るように、
きっと『次』もやってくる。

なんかそう思えてきて、それといっしょに
「あ、私のロマポル、やっと終われた」
ーって、感じた。
涙が止まった。

さいごに、お客さんがわの『辺』からステージのあった方向を見た。
52列って、どのへんだったのかなぁ。
………やっぱ想像つかないや。
でもこれ、ここからでもだいぶ近く感じるぞ!?

LIVEよろしく、腕を挙げてみた。
半袖じゃなく、もこもこの上着を着てる腕。
「…ふふw」
今度は笑えた。

出入り口の小さな扉を閉めるまえに、会場に一礼。
お邪魔しました!と言って、扉を閉めた。
そしてそのとき、心から思った。
「2日目、開催できてよかったなぁ」

坂を下る足取りは軽かった。
風が吹くと、どんぐりがバラバラと落ちてくる。
「あの日」参戦した皆さん、頭上からセミの声、じゃなくて、どんぐり降ってきます。
やっぱり笑えた。

土生港方面へ行くバスを待つ間、
薄曇りの因島の空と、うんと冷える予報が出ていた東京の空と、遥か彼方のバルセロナの空を思った。
期待してしまおう。『次』を。彼らに。
また次の、『楽しいこと』を。
きっと用意してくれるでしょう?

自分でもびっくりするくらい、心は晴れやかだった。
ここに来れてよかったな。気持ちの整理できたな。
ーさぁ、じゃあこの旅も『次』へ行こう。
せっかく因島まで来たんだから、これだけじゃ終われない。
「めいっぱい、楽しんで帰ろうぜ!!」

次回からは旅行記!つづく!

管理棟前のモニュメント。鳩止まってたんだね!
野球場。フードエリアだったところ?
競技場まで坂すぎて「え?」ってなりました。
冬でも汗かきました。ここを…夏に…?