【自作小説紹介】憑訳者は耳が聞こえない
第五作目
「憑訳者は耳が聞こえない」
【あらすじ】
〝ぼく〟真田羅 斑(まだら まだら)
〝僕〟神社 鬩(かみやしろ せめぐ)
ある日──ぼく、真田羅斑はあやかしに出遭ってしまった。出遭って、あやかしのいない世界から戦慄と震撼と狼狽と恐慌と、畏怖と絶望とで構築された世界へと渡ってしまった。
けれどあやかしに襲われ、死にかけていたぼくを救い上げてくれたのがセーラー服を着た中学生、神社鬩だった。神社鬩は聾唖である。そしてその道では有名な霊能力者──〝憑訳者(ツウヤクシャ)〟である。
これはあやかしに魅入られ、惹きつけてしまう〝ぼく〟三十歳独身だめなおっさんと、人とあやかしの橋渡し役である〝僕〟十五歳セーラー服美人の、恐ろしくも愉快で、どこか甘く切なくもある物語。
セーラー服の中学生と三十歳のおじさんが妖怪や幽霊にわちゃわちゃしている、ホラーとコメディの狭間で揺れる小説です。
〝い〟の章
真田羅斑と神社鬩の出会いと、あやかしに満ちた日々。
〝ろ〟の章
鬩と斑といちず。
三人の強さと、弱さ。そして固まっていく「チーム」の絆。
〝は〟の章(来年予定)
紹介記事を書いてくださった方もいました🤗✨
yui-yuiさんのブログ
→「い」の章感想
→「ろ」の章感想
ありがとうございます🤗
【紹介】
5作目です。
〝人間の悪意〟がテーマのコミカルなホラーもの。
主人公は30歳のおっさん、真田羅 斑(まだら まだら)
もうひとりの主人公は15歳の耳が聞こえない霊能力者、神社 鬩(かみやしろ せめぐ)
「──せめぐぅぅううぅぅ!!」
物語の始まりはいつだって斑の絶叫。風物詩。
斑は〝まだら相談事務所〟という何でも屋を営んでいます。が、ある日〝渡った〟ことにより平凡で普遍的でつまらなくも平和だったはずの世界から、魑魅魍魎妖怪怨霊悪神その他もろもろに満ちた、あやかしだらけの世界に変わってしまいます。
図体はでかいくせに人一倍怖がりで泣き虫でとにかく怖がりな斑はあやかしだらけの世界に日々絶叫を上げては霊能力者、鬩に泣きつきます。
基本塩対応のクールな中学生、鬩はやれやれと嘆息しつつも助けに行く。時々囮にするけれど。
この霊能力者、鬩は耳が聞こえません。聾学校に通う中学三年歳です。
けれど生まれつき霊能力があり、己の意思を〝文字〟として伝え、また他社の意思も〝文字〟として読み取ることができます。
この能力を応用し、あやかしたちの声ならざる声を〝憑訳〟する〝憑訳者〟をしています。人とあやかしの橋渡し役である鬩を通して、斑が人間の悪意に触れながら様々なことを考えつつ、やはり泣き叫んで鬩に抱きつく物語。
鬩への恋心と、せめまだ(鬩×斑)への萌えの狭間で揺れ動く鬩のクラスメイト、甘神 いちず(あまがみ いちず)
〝貞子さん〟呼ばわりされいじめられた末に死んだ少女の怨霊、岩沼 貞子(いわぬま さだこ)
〝メリーさん〟の元ネタであるフランス人形のような少女の怨霊、メアリ・オセリア
鬩が住まう九尾神社の祀神さまにしてマスコットキャラクター、椿狐(つばきつね)
その他、様々なキャラたちと触れ合いながら物語は揺れ動いていきます。
ホラーにカテゴライズしていますが、成分としてはコメディ要素の方がやはり強いです。
構成は特に決めておらず、「い」「ろ」「は」の3章まではプロットを組み立てておりますが、それ以降もネタが切れるまでやりたいなと思ってます。
↑九尾神社の神紋
結構頑張って作った💪( ¨̮ )
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