幸せな勘違いが売れる風俗嬢を作る2
1の続きです。
愛人活動は、地元のお店のお客様で
店外を希望される方で、月の報酬をあらかじめ決めてくれる方と契約してました。
お店の休みをまるまる使ってたので
実質の休みはゼロになりました。
愛人活動が加わる事により
私の一ヶ月の報酬はMAXになりました。
よくあれだけ稼いだと
今でも感心します。笑
ただ、不思議な事に
どれだけ稼いでも私が安心する事はありませんでした。
それどころか、
稼げば稼ぐほど不安になりました。
沢山お金はあるのに
全て無くなってしまったらどうしよう。
今はこれだけお金はあるけど
私が動かなくなってしまって
いつか生活費払えなくなったらどうしよう。
家が無くなったらどうしよう。
誰も助けてくれないから
私がなんとかしないといけないのに。
私がダメになったらどうしよう。
ずっとこんな事ばっか考えてましたw
今思えば
じゃあ一回ホームレスなってみろよw
ってかんじなんですけど
当時はとにかく必死。笑
ただ必死すぎて
私は自分の居場所を守るために
ここまで必死なんだとなんとなく気付きます。
と、同時に
当たり前なんですけど
毎日必死すぎた結果
身体の調子が悪くなってきました。
何食べても気持ち悪くなりました。
私はもともと吐くのが怖い人で
ひどい時だと、吐く予感だけで冷や汗と震えと涙が出ますw
そんな私が
何を食べても気持ち悪くなるのは地獄でした。笑
恐怖と隣り合わせ状態なので
まともに食べれなくなり
体重が落ちました。
誰に会っても
大丈夫?と言われるくらい
不健康になりました。
顔色も目つきも悪くガリガリ。笑
吐かないようにするには
食べないようにするしかなかったので当然ですが
ほとんどゼリーしか食べなかったので
体力が落ちました。
動けない日も沢山ありました。
出勤が減り、当たり前にお給料も減ったので
毎日毎日不安でした。
このままでは家が無くなるのに
それでも働ける身体が無い。
なんとかしたいのに
食べる事が怖くてどうにもできない。
気持ち悪くて外に出るのも怖い。
完全に負のループですw
そんな時に、出稼ぎ先の社長から
お声がかかります。
新しくエステの店を作るから
オープニングメンバーとして働いてくれないか?
キャスト兼講師として
一緒にお店を作ってほしい。
住み込みで働いてほしいので
こちらで住居は用意します。
お給料とは別で生活費出します。
↑この内容を
当時の私が蹴るはずがありません。笑
ずっと、家を無くしたくなくて
必死にやってきた私に
家をくれるというのですww
生活費をくれるというのですww
もう、前みたいに働けなくなった私に
救いの手が差し伸べられましたw
勿論了承し、さっさと引っ越しました。笑
地元を離れるのは寂しかったですが
生活の心配をしなくなった事で心が軽くなり
余裕を持って働く時間を減らせた事が大きく
身体は少しずつ回復していきました。
もう体調を崩したくなかったので
接客人数もぐっと減らしました。
当時は私しかキャストがいなかったので
忙しい毎日ではありましたが
なんとか持ち直しました。
で、少し余裕が出てきた頃に
唐突に
なんで私はこんなに頑張ってきたのかと
疑問に思う瞬間がありました。
ただ必死に頑張るために生まれたのかと思うと
虚しくもありました。
負のループに入りすぎて
負のループを生きるために生まれてきたなら
生きる意味とは?
と、毎日考えるようになりました。笑
自分の居場所を維持するために生きてたので
正直、まともに恋愛もしなかった。
そんなに遊ぶ事もなかった。
誰かと付き合っても
風俗という仕事をするには
男性は邪魔でしかなかった。
付き合う暇も無かったけど
もし、彼氏に依存してしまって
もし、その人がいなくなったら
仕事に支障が出るリスクがある。
そんなリスク高い事はできないので
極力恋愛には目を向けなかった。
で、私って
ここまで娯楽(恋愛を娯楽というかは知らんけどw)を蔑ろにするくらい
なんで頑張らなあかんの?笑
素朴な疑問でした。笑
毎日疑問を自分に投げかけてるうちに
原因は実家にあると思うようになりました。
そもそも、実家に帰りたく無くて
(というか帰れなくて)
こうなってるので当然なんですけど。笑
帰れない問題を解決したら
全部なんとかなるやん。
もう私頑張らなくていいやん。
フワフワ生きてけるやん。
あの頃はダメやったけど
今なら大人になったし時間も経ってるし
もしかしたらうまくいくかもしれない。
実家に行くのは凄くイヤな行事やけど
私の可能性はここにある!
と、思って
実家に数日帰省することにしてみました。笑
私にしてはまともな判断やったと思いますw
人って余裕ができて少し負のループから抜け出すと思考がまともになるんですねw
数日帰省してみたり
出稼ぎ先に戻ったりの生活を
何回かしてみました。
実家をクリアできたら
私の人生にネックは無くなると思ったので
ここはもう根気よく帰省しました。笑
私も親も丸くなってたのか
以前よりなんとかなってる感覚もありました。
そして地元に帰ると
やっぱりこっちの方がいいという気持ちも大きくなっていました。
生活をみてくれてるとはいえ
働くためだけに行って働くためだけに住んでる場所だったので
逆に自分に余裕が出てくると
虚しくなってきてしまうという
ワガママレディでした。笑
今なら帰れるのでは?
絶対ありえないことだったけど
一番の苦手を解消するために
一番苦手な所に特攻したら
私は苦手が無くなり最強になれるのでは?
こんな考えと
地元に帰りたかったのとが合わさり
実家に帰るという形で
出稼ぎ先から引っ越しを決意しました。
その頃には新店舗も安定していたので
良いタイミングでもありました。
実はなのですが実家に帰省する前、
地元が恋しすぎて地元に小さいアパートを借りてました。笑
本当に寝るだけの広さしかないアパートでしたが
誰にも言わずにひっそり契約したのです。笑
もし実家がダメそうなら
そちらに逃げ込めるという保険もあり
割と余裕な気持ちで帰りました。笑
長くなったので続きます!
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