カイの子守唄
週末は問題ないのに
平日になると、眠れなくて睡眠不足で仕事に行く日が
続いています
娘のアンキザイエティを心配している私ですが
自分もしっかりアンキザイエティじゃないか
そう思わず突っ込みつつ
毎晩どうやったら深く朝まで眠れるだろうかの
試行錯誤が続いています
昨夜は、どう言うわけかふと思い浮かび
YouTubeで「子守唄」を流しながら
眠ったところ
意外とスーッと眠れたようで
パッと気がついたら目覚ましの時刻でした
学校での1日のうち
午前と午後に一箇所ずつ
「CBI」を取り入れて出かけています
CBIとは
「Community-Based Instruction（コミュニティ・ベイスト・インストラクション）」の略語で、特別支援教育などでよく使われる用語で、生徒が実際のコミュニティ環境で実生活に必要なスキルを学ぶための指導法です。
例えば、買い物や公共交通機関の利用など、日常生活に必要な活動を現場で学ぶことを目的としています。
今日の午前はウォルマートに行きました
午後は、私の担当の生徒のセラピーセッションが入っていたので
近くの公園に5人グループで出掛けてきました
今日は、「ザ・フォール（これぞ秋）」
と呼びたくなるほどに
高く青い空の下で
紅葉が始まった木々の枝が
柔らかい風に吹かれ
チラチラと落ち葉も舞う中で
体は大人でも心がまだ無邪気な少年たちが
それぞれにブランコに揺られて
心地よさそうに楽しんでいる姿を
私も微笑ましく眺めていました
担当のトレー君はブランコが苦手なので
私と二人で芝生の上を気ままに散歩した後
ベンチに座って休ませている間
ブランコに揺られている
カイとニッキーと交互にお話ししながら
時々背中を押してあげたりしていました
二人の横には
小さな女の子が二人
大きなお兄ちゃんがブランコに座る様子を
じーっと不思議そうな顔をして
見つめていました
と、突然カイが私に
「僕、今とっても泣きたい気持ちなんだ」
と私に言うのです
私は担当でないので
1日同じ教室にいてもほぼ交流がなかったから
いつも少し離れた席で絵を描いているのを
よく観察していましたが
感情を閉じ込めるタイプかなと思っていたので
（カイはイラストが得意で、内心イラストレーターになれるんじゃないかなって思っている私）
突然の、このとても繊細な発言に
ちょっとだけ慌ててしまいました
「どうして泣きたい気持ちなの？」
と聞くと
「マミーに会いたいんだ」
と、野太い声で言うんです
カイの担当のMさんが話してくれたのですが
カイはお母さんと離れて暮らしていて
今週末に久しぶりに会えることになっているんだそうです
お母さんと会ったら、一緒に出かけるレストランの話をして
とても楽しみにしているのよ、と教えてくれました
カイが私に
「スマホ持ってる？
持っていたら
Hush Little Babyが聞きたい」
とリクエストしてくれたので
急いでスマホを取り出して
彼のリクエスト曲を探しました
幾つか同じ子守唄の動画が出てきたので
その一つを選んでプレイしました
「違う、それじゃない」
そう言って私のスマホを取り上げて
自分でサーチし直していました
「これ、これかけて」
と私にスマホを渡して
カイはじっと見つめてきました
「そう、これなんだ
教えてくれてありがとうね」
そう言ってプレイしました
風が吹いていたり
話し声で子守唄がかき消されないよう
ボリュームを最大にして
聞かせました
歌が始まると
カイはじっと目を閉じて
ブランコを漕ぎ始めました
素敵だったのが
怪訝そうに二人を見つめていた女の子が
子守唄が始まった途端に
本当に、本当に優しい笑顔になって
私たちにずっと微笑み続けてくれたのでした
２分ちょっとの子守唄が終わると
カイから２回目のリクエストされたので
もう一度みんなで聞いて
公園を出る時間になりました
同じ歌でいくつも動画が上がったのに
迷わず「これ」と決めていたカイでした
大好きなお母さんに会えない時
この子守唄を聞いているんだなと
想像したら
子供の親を思う感情というものを
改めて教えられた気がして
なんだか切なくて
涙を止められませんでした
この出来事のあと
生きた母と過ごした最後の夏に
妹が演奏するピアノに合わせて
「愛燦燦」を歌う母を動画に収めたことを思い出し
一人夕食を作る間に再生して
懐かしくて恋しい母の姿と歌声と
歌い終えた後の、母の独特の笑い声を聞いて
ものすごく久しぶりに
「お母さん お母さん 恋しいよ」と
声に出して泣くことができました
カイと聞いた子守唄を
シェアしたいと思います
もしよかったら
カイのこと思いながら
聞いてもらえたらと思います
☆あなたがあなたらしく
笑顔で過ごせますように☆
皆さんの心の平安をお祈りしています
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
今日の日めくりカレンダーの言葉
「目の前の小さなことから」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝