星友哲校長のスタンフォードオンラインハイスクールの本を読みました

海外の教育事情について、最近勉強になった本を紹介します。

『スタンフォードが中高生に教えていること』
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Nicheのアメリカ学校ランキング1位、
News WeekのSTEM教育に力を入れる高校ランキング3位に選ばれた、
スタンフォード・オンラインハイスクール。
本書の著者は、その校長の星友哲先生です。

この学校の特徴を私なりにまとめると、
①授業は全てオンラインで行われる
②生徒はあらかじめ動画を見たり本を読んだりして予習をし、授業に臨む。
③月・火・水・木は授業。金曜は部活や課外活動に当てる
④時間割は自分で組み立てるが、全員「哲学」が必修。
 生徒からも保護者からも、哲学の授業の評判がダントツで良い。
 ちなみに、哲学の必修化は、星先生が強く主張して実現させた。
⑤一人の生徒に、「学校生活」「勉強面」「進路面」の計3種類のカウンセラーが付く
・・・などでしょうか。

あとがきから引用します。
「オンラインと対面授業が、様々な形や割合で融合して、多様なハイブリッドな学習機会が生み出されています。これまでになかったような速度で淘汰が進んでいます。(中略)しかし私達は、そうした自然な淘汰の傍観者であってはいけません。
オンライン教育自体は、ツールとしてのポテンシャルは非常に高くても、それ自体が(教育格差是正などといった)問題解決策にはなりません。
私達は、ツールとしてのオンライン教育を用いて、現在ある問題を解決する方法を積極的に模索し続けなければなりません。」

このあとがきに、全てが集約されていると思いました。

時代の変化に流されず、知恵を使って、より良い未来を作るために貢献できる教育者でありたいと思いました。(抽象的な感想になってしまいましたが…)

彼がこの学校の校長になった経緯も知りたく(学歴を見て、非常に優秀な方なのは分かりますが、普通、校長先生は60歳前後の人が就任するイメージなのに、この先生はたったの43歳です)、星先生のもう一冊の著書『スタンフォードの生き抜く力』も読もうと思います。

『スタンフォードの生き抜く力』星友啓
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