トレバーノア自伝から学ぶ英検一級単語
📕南アフリカの現代史がこれ一冊で分かる。
人気コメディアンTrevor Noah自伝
~第10回 私が見つけた英検1級単語~
今日は、私の人生でベスト5に入る、
大切な本を紹介させて下さい✨️🙇♂️
📕“Born a crime” Trevor Noah
https://amzn.asia/d/gqIrcGx
2018年夏、Twitter(今のX)でBill Gates氏が
「すごく面白いです。お勧めします!!」と紹介していた本を、私も買って読み始めたところ・・・
「えぇ⁉️ この本、すごく面白い‼️」
最後の最後まで笑ったり泣いたりして、心にズシンと感動が残る一冊でした。
翌年、読書家の私の母に貸したところ、最初は
「洋書は、字が小さくて目が疲れるから、若い頃のように読めないのよ…」
と言っていたのに、一週間後、
「こんなに良い本を貸してくれて、ありがとう!」
と、大絶賛して返してくれました✨️😃
それをきっかけに、Trevorが司会をしているニュース風刺番組 “The Daily Show”を頻繁に見るようになり、
高校生の英語の授業で、彼の番組を何度か紹介しました。
当時のトランプ大統領のしゃべり方を面白おかしくマネしながら、
トランプの人種差別発言やコロナ政策を堂々と揶揄するTrevorを見て
「この人、お笑いの力で大統領を批判して…マジ勇気ありますね」
と、男子高校生たちが尊敬の眼差しで見ていたことを、いまでも思い出します。
Trevorは、黒人の母と、白人(ドイツ系スイス人)の父の混血児として、南アフリカで生まれ、育ちました。
この本は彼の成長の記録であり、
彼がこの世で最も尊敬するお母さんへの感謝を綴った自伝であり、
そして、彼が5歳の時に終わりを告げたアパルトヘイトが
いかに南アフリカの社会に影響を与えてきたか、
Trevorが複雑な状況の中、いかにしたたかに生き抜いてきたかを描いています。
さて、5年前に読んだ本をなぜ今ごろ紹介するのかというと…
最近、私は、この本の日本語訳を買いました。
理由は、夫に読んでもらうためです。
※日本語訳のタイトルは
『生まれたことが犯罪⁉︎』
読書Friendの夫(※私の倍、多くの本を読んでいる読書家)に
「とにかく、この本がすごいの‼️」
「読んで!読んで!読んで!」
と言って、手渡しました。(そういうことが年に5~6回くらいあります)
その結果・・・
先週一週間、夫は毎朝、毎晩のように…
「トレバーの本、最高だよ!!」
「このエピソードが楽しくて笑っちゃって…」
「この章は、特に良かった…!」
など、たくさん話してくれたのですが…
悲しいことに、夫が話してくれるエピソードを
私は半分くらいしか覚えていませんでした。
人生でベスト5に入る本にもかかわらず、
5年経ったら、細部を忘れていたのです😭
そこで先週から、以前から気になっていたTrevor自身による朗読をオーディオブックで聴き始めました。
そして、改めてこの本の素晴らしさに驚愕しています。
しかも、Trevorの朗読が上手い‼️
彼はコメディアンですが、1人で何役も登場人物を演じ分けており、俳優としても普通にすごいのでは?と思います。
紙の本を読んだ時は何とも思わなかったのに、
耳で聴いて大発見をした英語表現が、今回、2つありました。
1)"mug"(動詞)…襲う、強盗をする
混血児のTrevorは、白人による差別だけでなく
黒人グループからも「アイツの肌は普通の黒人より明るくて異質だ」と、目をつけられがちです。
Trevorと彼の母は、複数の南アフリカの方言(南アフリカの公用語は11もあります)を自由自在に操ることにより、ピンチをくぐりぬけてきました。
ある時、道を歩いていたTrevorは、自分の後ろを歩く2人の不良少年が
“Let’s mug that boy”と方言で言っているのを聞きつけ、とっさの判断で
“Hey! The three of us can mug somebody else together!”
と二人に同じ言語で話しかけ、「えっ、コイツ、俺達の言葉が分かるの?」と恐れをなしたチンピラは逃げていき、強盗は未遂に終わります。
※調べたところ、mugging(強盗行為)は英検1級頻出単語でした。
2)The world is my oyster.
本書で私が号泣したページに、この一文が出てきます。
今ならこれが、シェークスピアのセリフだと分かるのですが、5年前には素通りしていました。
これについては、書くと長くなるので、来週にしたいと思います。
写真について
🔴トレバーが南アフリカのおばあちゃんを訪問する回。YouTubeで見ました。
「まさか、アパルトヘイトが終わる日が来るなんて思っていなかった」と、おばあちゃんは語ります。
🔴Daily Showにグレタ・トゥーンベリさんがゲストで来ていました。内容は覚えていませんが、10代のグレタさんに大人に接するように敬意を持って話しかけるトレバーに感動しました。