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聖書の視点から見る「ホームアローン」

クリスマスの映画といえば、「ホームアローン」を思い出します。私は自分の英語塾の授業で、生徒さん達といっしょに映画のあらすじや、面白いセリフを紹介したりしました😃
私も子供の頃から大好きだった映画ですが、現代っ子達にも大人気。時代を超えて愛されていますね。

ところで、大人になってこの映画を見直して、ある主題に気付きました。
この映画は、聖書的な観点から描かれているように思うのです。

聖書に「ホームアローン」のあらすじを彷彿とさせる聖句があります。
以下、日本語と英語で紹介します。

★マタイによる福音書 18章12-14節
ある人が羊を100匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、99匹を山に残しておいて、迷い出た1匹を捜しに行かないだろうか。
はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた99匹より、その1匹のことを喜ぶだろう。
そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。

★Mathew 18:12-14
What do you think? If a man owns a hundred sheep, and one of them wanders away, will he not leave the ninety-nine on the hills
and go to look for the one that wandered off?
And if he finds it, truly I tell you, he is happier about that one sheep than about the ninety-nine that did not wander off.
In the same way, your Father in heaven is not willing that any of these little ones should perish.

5人兄弟の末っ子のケビンくんは、悪いことをしたお仕置きで、屋根裏で反省することになります。
翌朝、寝坊をした家族達は、喧騒の中ケビンくんの存在を完全に忘れ、パリ行きの飛行機に乗ってしまいます。

家で1人バカンスを満喫するケビンくん。
アイスとピザを食べまくり、大好きなヤクザ映画を見放題。

しかし、お母さんは気が気ではありません。
8歳の息子が、クリスマス休暇に家で1人ぼっちで過ごすなんて…!胸が張り裂けそうです。
お母さんは何とかして、シカゴに帰る切符を手に入れようとします。

資本主義的な考え方では
「たった1人の子供がいなくても、残りの大多数の家族はパリにいるのだから、心配しないで休暇をエンジョイすればいいんじゃない?」
という思考になるでしょう。

しかし私達…特にお母さんは、そんな風に絶対に考えません。
たった1人の末っ子ケビンのために、全力を尽くします。
「母親なのに、末っ子の息子を置き去りにして…」
と、お母さんは何度も自分を責めますよね。
でも、彼女はあきらめない。
ケビンに再会する!!…その強い信念を胸に、彼の元に戻り、彼を抱きしめます。

それは、「いなくても良い家族のメンバー」なんて、1人もいないからです。
お母さんは、どの子供達も深く愛しているから、ケビンくんのいない家族のクリスマスなんて、考えられないのです。

聖書が伝えていることは、
「神様もお母さんと同じだよ!」
ということ。

「ダメな人間、いなくてもいい人間なんて、1人もいないし、
神様はたった1人の人も見捨てない」
・・・そんなメッセージが、この聖句に書かれています。

私は塾講師なので、自分の教室の生徒さんのことも、同じように思います。
「他の大多数の生徒が上手くいっているから、たった1人の生徒は見捨ててもいい」
とは、先生なら普通は考えません。
おそらく、多くの先生方が同じように考えていらっしゃるでしょう。
同様に、私達一人一人が、神様の目から見れば、かけがえのない大切な存在なのです。

「ホームアローン」の映画監督が、聖書のメッセージを伝えるためにこの映画を製作したかどうかは、私ははっきり知りませんが…

※映画の冒頭にクリスマスページェント(キリスト教の劇)の場面があるので、普通にアメリカのキリスト教の文化が見られる映画ではあります。

しかし、私は個人的に、この映画に描かれた主題は聖書のマタイの18章12-14節に似ていると感じています。
そして、世界中でこの映画が愛されているのは、
「お母さんは子供を絶対に見捨てない」という主題が、宗教や文化や国の違いを越えて、人々の心をつかむからだと思います。

「ホームアローン」は子供の頃から大好きな映画で、
この聖書の言葉も、中学の時から礼拝で聴いて普通に知っていましたが、
この2つを結び付けて考えたのは、大人になってからだったので、私にとっては大発見でした。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
良いクリスマスをお過ごしください!
Have a merry Christmas☆☆ God bless you!!

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