今見てるものが本当って証明する方法ってある?
先日noteにも書いた、前世はローマ人だったに違いない夫が先日からジムに通い始めた。
どちらかといえばガリガリ体型なので「いいじゃん! 筋トレしてたらかっこいい細マッチョになれるんじゃない」と本人のやる気を削がないよう応援する。
しかし当の本人は、ものすごい真顔で
「え、もう細マッチョだけどね」
と宣っている。
その一部の疑いもない様子に、自分の目に映るものが疑わしくなった。
このスニーカー、何色に見えますか?
私の目にははじめて見たときからずっと灰色の生地にライトグリーンの模様と靴ひもにしか見えない。
でもこれ、人によってはピンクの生地に白の靴ひもに見える人もいると聞いてびっくり仰天。
私の目には、どう見てもピンクには映らない。でもピンクに見える人からすると、どう見てもライトグリーンには見えないのだろう。
色彩感覚の違いよるものらしいけれど、言われないと違うものを見ていることにすら気づけなかった。
私はこのスニーカーを見てから、自分の見ているものが「本当にその形をしているのかどうか」疑ってしまう。
もし、他人からはまったく違うものが見えているとしたら?
ちょっとしたホラーだ。
私だけじゃない。
自分のことを自分で「イケメンだ」と吹聴している輩(当社比、本当にイケメンだった試しがない)も、どうしようもなくいい女風な振る舞いをしているお局様も、みんなそうなのかもしれない。
鏡に映る姿が、理想の自分そのものだとしたら。そういうふうに振る舞っているんじゃなくて、本当にそう見えているのだとしたらこれ以上の魔法はない。
自分の目に映るものが本当にその姿をしているかどうか、証明する方法ってあるのだろうか。
真顔で自分のことを「細マッチョ」だと言い張る夫も、鏡も中では筋肉ムキムキの自分に見えているとしたら。
私の目がおかしいのかもしれない。
そうだとしたら、今鏡に映るまるまるとした姿の自分も幻であってほしいと願わずにはいられない(泣)
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