Day15l思春期に好きだった漫画は多分一生好きでいると思う
書く習慣15日目。
お題は「誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」。
私の人生のバイブルともいえる漫画を紹介します!
BASARAってなに?
BASARAは文明が崩壊したあとの日本を舞台にした名作漫画。
1990年9月から1998年6月まで「別冊少女コミック」で連載され、1993年には代38回小学館漫画賞も受賞しています。
一言でいうと、「運命の少年」タタラの代わりに立ち上がった双子の妹、更紗が日本を救う物語。
初めは兄の仇である赤の王を討つために立ち上がった更紗が、日本各地を周りながら仲間を増やし王家を脅かす存在へと成長していきます。
旅の途中で出会った謎の青年に心惹かれるも、その正体は親の仇という少女漫画的な展開もありつつ、27巻という大きなスケールで描かれる物語はひたすらに人間らしく泥臭い。
BASARAの魅力
私が一生のバイブルと思うほど、BASARAを推す理由は、
・主人公が普通の人間で一緒に成長できるから
・親であり、兄弟のような層の厚い仲間が魅力的
・敵には敵の正義があると教えてくれるところ
とにかく登場人物みんなが人間臭い。
主人公の更紗は勢いで「運命の少年」になるも、周りの助言を聞かずに大切な人たちを失ってしまったり。
砂漠で更紗を助けて右目を失ってしまう揚羽は、更紗が腑抜けになったら富士山に置き去りにするし。
朱理はとにかく根っからの王で人の痛みがわからないのに、更紗に出会って自分でもよくわからない気持ちに戸惑うし。
みんな完璧じゃない。
失敗もするし、悩むし、落ち込むし、泣いたり喚いたりする。
それが人間臭くて、とても魅力的。
更紗が自分の弱さに悩むシーンがあるのだけれど、そこで仲間がかけてくれる言葉がとても印象的だった。
自分と同じように悩んだり苦しんだりする人だからこそ、人の痛みもわかる。
子供のときよりも、今の方がぐっとくるセリフです。
BASARAにはとにかく名言が多くて、大人になった今でも人生の指針になるような言葉が数多く登場します。
人生の指針になった言葉
自分のせいで大切な人を失ってしまい、そのことを悔やむ更紗が赤の王の腹心に正体を知らず悩みを打ち明けるシーン。
自分の友人ならこう答えると、朱理の腹心である四道が答えた言葉。
なにかに迷っているとき、いつもこの言葉を思い出します。
「するかしないかじゃない。決めたことをいかにして成すか」
かっこよすぎません?
やることいっぱいでパニックのとき
更紗の師匠ナギの言葉。
私はやることがいっぱいでパニックになると、いつもこの言葉がナギの声で再生されます。
漫画だから想像のナギの声なんだけど、不思議と落ち着きますw
BASARAにはとにかく心を打つ名言が多くて、1巻、1巻に忘れられない言葉が散りばめられています。
私の倫理観の半分はBASARAでできている
私はこの漫画を読んで、とにかくなにかやるときは最善をつくそうという性格になりました。
誰かに対して、後ろめたい気持ちになることをしないように、とも。
あとの半分は両親や祖父母の教えでできています。
正直、自分の価値観にこれほどまでに影響を与える漫画になるなんて当時は思ってもみませんでした。
小学生のとき、BASARAに出会って面白くて夢中になってコミックを集めて。
物語の終わりが近づくと、最後まで見届けたい気持ちと終わらないで欲しい気持ちがぶつかりあっていました。
主要メンバーが退場してしまうことが、本当に辛かった。
そのころの私は、自分の卒業式ですら泣かないオンナだったのに、一番好きな人物がいなくなったときは漫画本もったまま、わんわん泣いてしばらく立ち直れなかったくらいです。
自分が思う以上に私はBASARAから影響を受けているのでした。
今でもBASARAを超える漫画はない、たぶんこれからも
連載が終わってからも度々読み返しては、余韻に浸っていました。
自分でも驚くことに、いまだに年に3回は読んでいます。
初めは本棚においてる本をパラパラしながら、あ~やっぱり最高だなぁと思って終わりのはずが、気付いたら最終巻まで全部読んじゃう!
小学生のときから持っているので、もちろん背表紙も日に焼けてしまって真っ黒。電子書籍にしようかとも考えたけれどやっぱり捨てられない。
お小遣いをためて少しずつ集めた大切な思い出の漫画だから。
「ひとつだけおすすめの漫画おしえてって聞かれたらなんて答える?」
これ、一度は聞かれたことあると思うんですが、私の答えは今まで一度も変わったことがありません。
たぶんこれからも変わらないでしょう。
「BASARAをすすめるかな! 人生のバイブルだから」