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公園にて


公園で君を見つけた
君の背中は少しだけ軽そうに見えて、僕は近寄って声をかけようかと悩んだけれど、そのままベンチに腰を下ろした

そして声をかけない理由をたくさん探した
理由は探した数だけ見つかった

君が見上げている空を僕も見上げてみると
青空に飛行機雲が一本
そして遠くに薄い雲がたなびいている
なぜだか胸がギュッとした

僕の心の澱みには
恐怖が渦巻いている

柔らかな日差しが届かない
木漏れ日の眩しい
そんな僕らの片隅には
きっと大切なものが隠されている

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