お守りは百人一首
ごきげんよう、國枝志帆です。
百人一首で一番好きな歌というと、
何が浮かびますか?
私は「わたのはらこ」です。
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
雲居にまがふ 沖つ白波
法性寺入道前関白太政大臣
目の前に大海原が広がるような
壮大さがあります。
小説を書く時に思い出す歌でもあります。
内面世界は奥底が窺い知れない
無意識の海のようなもの。
何が書けるか、
書く前からわかってることなんてまずなくて、
書いてみて初めて、
「こういう物語だったんだ」とわかります。
それは昨日の記事で引用した
この言葉通りだと思います。
私たちはどこに行かなければならないかを、
行くことによって知る。
セオドア・ローザック
だから、書く前はいつも怖いです。
その未知の怖さを
清々しい覚悟で祓ってくれる
わたの原の歌が好きです。
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
雲居にまがふ 沖つ白波
最後まで読んでくださって感謝します。
あなたの今日が、
幸せな一日でありますように。
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