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コロナウイルス  日本はどちらに進む?岐路に立つ4つのエビデンス

※2020/4/21時点での情報です

このレポートでお伝えするのは、4点です。

①世界各国比較で、日本は新規コロナ罹患数が上昇傾向である
②日本は終息目途は見えていない
③欧米諸国では毎日死亡数はピークに達しているか減少に転じはじめた
④日本は韓国に抑え込み成功の秘訣を学ぶタイミング


『①世界各国比較で、日本は新規コロナ罹患数が上昇傾向


国別に比較した、毎日のコロナ新規罹患数の推移はこんな感じです。

・罹患数30名を超えた時を基点(ログスケール)
・毎日のコロナ新規罹患数は7日間ごとの移動平均で算出
・星印は国家的なロックダウン措置開始日

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コロナ新規罹患数に限っていえば、アメリカ、スペイン、フランスはひとまず、危機的な幾何級数的な増加から脱して、プラトーに達していることがわかります。

ドイツ、オーストリア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国は減少に転じています。

一方、日本はコロナ新規罹患数に限っていえば、世界の諸外国と比較して上がり続けています。このままプラトーになるか、さらに上昇傾向になるかは予断を許さない状況であることは明白です。


『②日本は終息目途は見えていない

・罹患数100名を超えた時を基点(ログスケール)
・積み上げ累積罹患数の推移

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アジア諸国の中で、中国、韓国、香港、台湾は、累積でコロナ罹患患者はプラトーに達しており、収束の見込みが見えています。

アジア諸国の中で、危険な傾向は、日本とシンガポール。1ヶ月前のレポートでは抑え込んでいるかに見えましたが、上昇傾向が止まりません。この2国は終息は、ズルズルとかなり先になるかも。(1年後か2年後など)

シンガポールは死亡数が極めて少ないが、アクティブ罹患数が増え続けているため、医療崩壊を起こさない為の対策が、日本と同様に急務と考えらます。

シンガポールでは外国人労働者が住む地域では、集団寮で感染が急速に拡大しています。日本も技能実習生名義で滞在している方々か多い地域や寮生活支援策を講じる必要性が高いと言えます。


『③欧米諸国では毎日死亡数はピークに達しているか減少に転じはじめた

・死亡数3名を超えた時を基点(ログスケール)
・毎日のコロナ死亡数は7日間ごとの移動平均で算出
・星印は国家的なロックダウン措置をとった日をプロット

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コロナ死亡数では、アメリカ、スペイン、フランスはひとまず、危機的な幾何級数的な増加から脱して、プラトーに達していることがわかります。

ドイツ、オーストリア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国は減少に転じています。

一方、日本はコロナ死亡数プラトーになるか、さらに上昇傾向になるかは予断を許さない状況です。


『④日本は韓国に抑え込み成功の秘訣を学ぶタイミング』

日本と韓国の比較をすると、

日本 トータル罹患数 11,135名 死亡数 263名
韓国 トータル罹患数 10,683名 死亡数 237名

これだけ見ると見かけの数は同じような気がしますが、

日本 アクティブ罹患数 9,633名 PCR検査/100万人あたり     923名
韓国 アクティブ罹患数 2,233名 PCR検査/100万人あたり 11,138名

と、アクティブ罹患数とPCR検査率が、大幅に異なります。PCR検査は100倍韓国よりも少ない。今後さらに悪化する要因を日本は抱え続けている訳です。

初動でPCR検査を制限した事が、逆に功を奏して院内感染リスクを最小限に抑え込んだとも考えらる一方で。

PCR検査を制限した事で、潜在罹患者が街中を徘徊して、アクティブ罹患数を蔓延させ続けている可能性が非常に高いと考えられるようになりました。

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日本は、今こそ韓国に、抑え込み成功の秘訣を学ぶべきタイミングかもしれません。「ドライブスルー方式」「ウオーキングスルー方式」での検査、選挙投票所での徹底した防疫策など、素直に見習いたいです。







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