【御礼】1/27 京都「逆のものさし人参畑塾」(オンライン)
1/27 オンライン京都「逆のものさし人参畑塾」in大阪にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
オンライン「逆のものさし人参畑塾」は、「逆のものさし道」での学びを基にしており、「逆のものさし道」のテキスト『逆のものさし思考』全十一講を、一講ずつ読み深めていっていますが、今回は第三講 “無学でいなさい” を深めました。
『逆のものさし思考』
ー常識を疑え 見識をもつ庶民たれー
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=153744056
『逆のものさし思考』目次
一、一元論で世の中を見る
二、非真面目のススメ
三、無学でいなさい
四、ファンになるな プレイヤーになれ
五、縦糸の読書をしよう
六、非効率を愛せよ
七、そもそも論を考える
八、NWB.SAL.ABI 三つの法則
九、答えではなく問いを見つける
十、自力と他力
十一、自(みずか)らではなく自(おの)ずから
『逆のものさし思考』第三講 “無学でいなさい” の冒頭に、“真理とは、本来〈学〉のなかにあるのではなく、生活や仕事のなかにあるのです”と、あります。
それは、私は常に、自分に問いながら、戒めとしていることです。
〈学〉知識を溜め込むことに偏ってはいまいか。
〈学〉知識を身にまとい、それを鎧にし、自分を守り、他と戦う手段にしてはいまいか。
しかしまた、〈学〉知識の積み重ねは、人間を人間たらしめているもので、文明の屋台骨です。
“無学でいなさい”とは、学習や読書や体験で知識を積み重ねていくのだけれど、それに固執せず、それに捉われず、“ほんとうにそうなんだろうか?”と常に疑いながら、掴んだものを手放して、自分の頭を壊してまた作るを繰り返して、何かに偏らずニュートラルに立つことが、“無学”ということだと感じています。
“真理は仕事や生活のなかに”、机上の空論を出て、頭を出て、仕事や生活の場で実践行動、
知識という妄想の中に住むのではなく、現実に立脚して生きるということだと受け止めています。
それは、浄土宗の“自力から他力へ”ということにつながると考えています。
印度から中国へ伝わった仏教、その大乗仏教のなかから、中国で浄土宗の開祖 曇鸞 大師が出ました。それが日本に伝わり、源信さん(942-1017)が「往生要集」を著し教えを広め、その後、法然さん(1133-1212)が浄土宗の教えを開き、親鸞さん(1173-1263)がさらに浄土真宗の教えを開きました。
源信さんも、法然さんも、親鸞さんも、とても学才に恵まれ優秀であったにも関わらず、それぞれに自分を“愚か”と呼び、源信さんは“頑愚”と自分を称し、法然さんも“愚痴”と自分を称し、親鸞さんも“愚禿”と自分を称しています。
浄土宗のご本尊 阿弥陀如来のお名前は、無量寿・無量光という意味で、限りない計りしれない〈いのち〉、限りない計りしれない〈ひかり〉という意味があります。
祖師方は皆、ご自身を、仏道の修行も全うできない、煩悩から離れられない、小さな狭い人間で、“愚か”と呼んで、阿弥陀の本願「他力」に自分の全てを投じ、帰依したのです。
ただしそこは、仏道を学び深め、仏道の修行に自身の全て投じ、「自力」を尽くした末に辿り着いた阿弥陀「他力」、
阿弥陀「他力」は、無量寿・無量光、限りない計りしれない〈いのち〉、限りない計りしれない〈ひかり〉です。
私たちも、先達の教えを学び深めながら、それを仕事や生活に照らし合わせながら、自分の場所で自力を尽くしてこそ「他力」に気がついていくのです。
「他力」
限りない計りしれない〈いのち〉、限りない計りしれない〈ひかり〉、
「自力」を尽くさないと気がつけない「他力」、「自力」に固執し続けていると気がつかない「他力」、
「自力」の〈学〉知識の階段を登り、踊場で立ち止まりニュートラルに息を調えて、また学習や読書や体験で階段を登り、「他力」に溶け込んだ景色を見ていくのです。
鍵となるのは、偏らない、決めつけない、思い込まない、“無学”というニュートラル、
知識に偏らないリアルな実践行動、
そして、止まらずに階段を登り続けるのです。
次回、京都「逆のものさし道」in大阪、
京都「逆のものさし人参畑塾」in大阪、
2024年3月30日(土)です。
「逆のものさし人参畑塾」とは、
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び、それぞれの生き方に活かし、後世へ伝えていく勉強会です。
明治初め福岡の女医 高場 乱(たかば おさむ)が、薬用人参畑の中で始めた塾「興志塾」(通称人参畑塾)で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てました。
私利私欲に偏らず仁を尽す「殺身成仁」、何かに誰かにぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。
「逆のものさし人参畑塾」ブログ
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc
「逆のものさし人参畑塾」のもとには、「逆のものさし道」での学びがあります。
「逆のものさし道」とは、
縦糸の読書を師とし、実践と対話を通して、世間の常識や多勢の空気に流されない確かなモノサシを身につけるための勉強会。
読書・実践・対話の中で、“本当のことは何か”に目を向け、またその“本当”から自分自身を問う、それを繰り返して進む「道」です。
「逆のものさし人参畑塾」は、その「逆のものさし道」での学びを、方法や知識としてではなく、
“本当”のモノサシを身につけ、物事を見る目が変わり、深い静けさと湧き上がる躍動を湛えた心を養うことを目指しています。
「逆のものさし道」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
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