第100回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました!
3月9日、第100回「読書のすすめの落語のすすめ」を開催させていただきました。
江戸川区篠崎の、
時代が変わっても変わらない大切なことを伝える“縦糸の読書”をお薦めする「読書のすすめ」での、
人情や粋の日本人の心を伝える落語「落語のすすめ」、
「読書のすすめの落語のすすめ」は、平成13年12月から毎月一回の開催、ここ二年のコロナ禍でもオンラインを併用して休まず、九年目に入っております。
足をお運びくださっている皆様、オンラインでご参加の皆様、応援してくださっている皆様のお陰と、心より厚く御礼申し上げます。
はじめに、「読書のすすめ」からの、今この時代にこそ読んでいただきたい本を、私甲州さとみがご紹介させていただきました。
「まなざしの革命」 ハナムラチカヒロ著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=166688416
誰もが、自分の知識や経験で培ってきた見方考え方は正しいと思いがちですが、実はとても狭く偏っていて、
政府や専門家やマスコミの旗振りに煽られ、世間の空気に簡単に流されてしまいます。
「まなざしの革命」は、そんな狭く偏った私たちを、いろいろな角度から立ち止まらせ考えさせ、幅広く全体的に俯瞰する目から、自分の頭で考えてどう見るかの、自分の「まなざし」を培うものです。
「融和力」 天外伺朗著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=166063526
明治に学校教育が始まり、西洋列強の植民地にならないよう富国強兵の教育、軍事的経済的に勝つための人間教育がなされてきました。それは、現代にもそのままに流れてきていて、
勝ち負けを二つに分けて争うこれまでの考え方は、経済戦争・軍事戦争を招き、人の心を蝕み疲弊させています。
今、「分断」から「融和」へと舵をきらなければならない時代です。外や他との比較競争ではなく、内側から沸き上がる情熱でつながる人間関係こそが、これからの時代を切り開く力になります。元ソニーでAIBOなどを手がけた天外伺朗さんが、
日本が世界平和をリードする日のために書き下ろした渾身のシナリオで、新・意識の進化論です。
次に、「超人トリーマン」によるアコーディオンの演奏。
今回の曲は、今回のために弾きおろした「仁義なき戦い」と「夏の扉」。地獄と天国が奏でられ、泥の中でこそ蓮の花が咲くと、私の耳にはそう聴こえました。
今回もMCも最高⤴️⤴️ありがとうございました。
三遊亭全楽師匠の一席 「山号寺号」
客人の気分を天までおし上げ、場を華やかに陽気に盛り上げる幇間(たいこもち)の噺。
噺に引き込まれ、会場の私たちの気分も一気に舞い上がり、ついつい幇間(たいこもち)の擦りきれるほどの手もみと調子のいい口に乗せられ、いい気分の愉快な噺でした!
三遊亭神楽師匠の一席は、
100回を記念して「百」がつく噺を「百川(ももかわ)」をご披露していただきました。
田舎者の百兵衛さんの奉公した料亭「百川」、百兵衛さんのひどい訛りが騒動を巻き起こす。
東北訛りが出る噺では、右に出る者がいないほどの青森出身の神楽師匠、
100回記念として「百」がつく噺を演っていただいた「百川」は、本領発揮!!の絶妙な面白さでした。
また、「落語なぜなに質問コーナー」では、全楽師匠に次のような質問が飛びました。
“落語家さんの一日はどんな?”
“100回続けて来られた心境は?”
全楽師匠のお答えは、“100回を目指してきたのではなく、一回一回を全力でやってきて、もう100回という感じです”。
そして、私に同じ質問を向けて、100回の会の労をねぎらってくださいました。
私も、一回一回を夢中でやってきて今回が100回という感じでした。
時代が変わっても変わらない大切なこと、日本人の心を伝えたいという思いと、
毎回毎回、もっとこうしたらよかった、こういう風にできたのではなかったか?、と反省点が多く“次こそは!”と、理想を追い求め続けてきた100回でした。
この人類の文明文化は、人間の理想を追い求める想像でつくられてきた世界です。
その想像の源には、幅広い勉強や読書や体験がなければ、より良い未来を想像・創造できません。
どこをどう見るかの「まなざし」が鍵となってきます。
人情や粋の日本人の心をつたえる落語に、
時代が変わっても変わらない大切なことを伝える“縦糸の読書”に、
「まなざし」を向けて、これからも未来を想像・創造して行きたいと思います。
「読書のすすめの落語のすすめ」、今後ともよろしくお願い申し上げます。
次回の開催は、4月13日(水)19:30~21:00
5月11日(水)19:30~21:00
どうぞ、会場でオンラインZoomで、お待ちしております。
(※Zoomでは、お一人の参加費でご家族でご覧になれます)