2/25 広島「逆のものさし講」、広島「逆のものさし人参畑塾」、ありがとうございました
↑上記写真は、広島「逆のものさし講」代表 二谷さんの挨拶
【2/25 広島「逆のものさし講」、広島「逆のものさし人参畑塾」、ありがとうございました】
2ヶ月に一回の開催で、今回33回目の広島「逆のものさし講」。
コロナが始まる前より参加させていただいて、その前の時間で「逆のものさし人参畑塾」を開かせて頂いて、どれくらいになるでしょうか。
今回の人参畑塾は、折しも、ひろしま美術館開館45周年記念で開催されています「ピカソ展」青の時代を超えて/ピカソ90年の画業をたどる回顧展/に、皆さんとご一緒させて頂きました。
ピカソ(1881ー1973)の作品は、青の時代、バラ色の時代、アフリカ彫刻の時代、キュビスムの時代と、大きく画風が変遷しています。
ひろしま美術館「ピカソ展」で、
◆青の時代の部屋、最初に目に飛び込んできた「海辺の母子像」、ピカソ21歳の作。
薄い青も濃紺の青も、灰色っぽい青も緑がかった青も、あらゆる青が押し寄せてくる。
また、それらの青をくっきりと浮かび上がらせる白い母子の顔と赤い花。
命の悲哀や葛藤の鎮まった青い世界に立ち昇る白い祈りか…
または、祈りの白のもとに青が深く鎮まるのか…
赤い花、希望が一輪。
◆次の部屋へ行くと、バラ色の時代。
釘付けになった「母子像」。
雑じり気のない命が手を伸ばし、雑じり気のない愛が力強く腕(かいな)に抱きしめる。
青の時代は人生の悲哀や葛藤を青い絵の具に託して、バラ色の時代は根源の人間の命の歓喜を筆にのせ、ピカソの激しい真っ直ぐな心情が放たれている。
◆そして、キュビスムの時代の部屋。
1909年、カタルーニャ地方の高地の山村オルタに滞在した時、オルタの岩山や集落の折り重なる形に魅せられ、柱や錐や弧などの単純な形態の集積によって、三次元のこの世界を二次元のキャンパスに立体的に表現する「キュビスム」の手法へと至った。
そして、三次元の立体的な世界のあらゆる角度からの視線を、分けることなく同時に平面に交差させる「キュビスム」、
描き手ピカソと被写体モデルが、一体にもなってキャンパスの上にある。
絵画は、自然の三次元をキャンパスの二次元に写すもの、それぞれの無数の視点を持ちながら融合する姿が、ピカソの「キュビスム」なのだろう。
この世界の在り方がそもそもが、一つひとつ数えきれない側面をもち、その多角的な側面の集合体が、一人の人間だったり、一つの物事だったり。
ピカソは、多角的な視点の集合体の、この世界をありのままに描いているのだろう。
◆「逆のものさし人参畑塾」も、皆さんとその様にありたいと思います。
それぞれが自立した“まなざし”を持ちながら溶け合っていく。
また、溶け合う先に新しい“まなざし”が立つ。
◆広島「逆のものさし講」の皆さんが、まさにそう、
“縦糸の読書”と清水代表の牽引という縦糸に、お会いした方と対話することや体験することが、とことんぶつかり合ったり溶け込んでいったり、
無数の多角的な“まなざし”が混在して新しい姿となって、「キュビスム」を描き出しています。
広島の皆さん、今回も有り難うございました。
清水代表の講義の写真、撮りそこねてしまいました。
今回清水代表のご紹介された書籍、
読書のすすめにお問い合わせください↓
https://dokusume.shop-pro.jp/
次回の広島「逆のものさし講」、
広島「逆のものさし人参畑塾」は、
4月15日(土)です。
また、お会いできること、心より楽しみにしております。
【「逆のものさし講」とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を師として、「読書のすすめ」清水代表を先達とする勉強会。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
【逆のものさし人参畑塾とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び今に活かし後世へ伝える勉強会。
明治の福岡の女医 高場乱(たかばおさむ)が、薬用人参畑の中で興した塾で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てた。自分の私利私欲に偏らない「殺身成仁」、人にぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc