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オンライン長崎「逆のものさし人参畑塾」ありがとうございました

オンライン長崎「逆のものさし人参畑塾」 にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

オンラインZoomでの新しい形でスタートしました人参畑塾は、

「逆のものさし道」テキスト本『逆のものさし思考』11項目を、あらためて一項目ずつ読み深めていく勉強会としていきたいと思います。

今回、第一項 「一元論で世の中を見る」に あたり、東洋的見方と西洋的見方を比べて考察することから始めました。

日本人の心の奥深くに刻まれている東洋的な目(一元論)と、西洋化してしまった表面的な目(二元論)を、いろいろな例で見比べてみました。

東洋的見方の一元論は、物事はすべて表裏一体で一つ、陰陽の調和、相違の和合の目です。

西洋的見方の二元論は、善悪・勝敗・優劣・上下・強弱・大小・多少・美醜、二つに分け対立し争う目です。
二元論は、比較競争の苦しみを生みますが、比較競争することが大きな力ともなります。

例えば、東洋的見方と西洋的見方の違い、言葉、自然観、自由について。

【言葉】
東洋的見方の一元論『日本語』。
犬には4本の足がある。犬と足が一つである。

西洋的見方の二元論『英語』。
犬は4本の足をもつ。犬と足が分かれている。

【自然観】
東洋的一元論の見方 
日本の豊かな山川草木は、自(おの)ずとそこにあって、人間もその一部、一体であって切り離せない。それを、明治以前までは自然(じねん)と呼び、一体の共生の世界。

西洋的見方の二元論 
自然(しぜん)は脅威にもなり、征服し支配するもの。そぐわないものは排除する。弱肉強食の世界。

【自由】
東洋的見方の一元論 
内側へ目を向けて、自由はすでにもう自分の中にある。肘は内側にしか曲がらない、そのお陰で物を抱えたりできる。素晴らしいハタラキがすでにある。自(おの)ずからに由(よ)る。

西洋的二元論の見方 
外に求める自由。束縛や制限などの対象から勝ちとる自由。外側には曲がらない肘を、無理に外に曲げようとして本来のハタラキを害する。

などなど、
二つに分ける見方考え方の二元論のメガネを、なかなか私たちは外すことはできせませんが、それらが苦しみを生むことも心しておかねばならない。

二元論的見方の苦しみを超えていくには?

一元の世界と二元の世界が重なっているのがこの世界。
二元の目に見えるこの世界だけに目を奪われるのではなく、その二元のメガネの向こうの、一元の世界を見る。

それには、情報や知識を一度疑ってみて、逆からみて、鵜呑みにせず、片方に偏らず、自分の頭と心で見て考える。

その目を培うのが、“縦糸の読書”と、“リアルな体感体験”です。

二元論のメガネの向こうの一元論の世界を見る目は、

世間や情報を一度疑ってみて、逆からみて、鵜呑みにせず、片方に偏らず、物事はすべて表裏一体とみて、

培ってきた目から、目の前の世界の陰陽のバランスをみて、

本質に向かい精力的に関わり実践して一段上げる、

そうしたことから、東洋的見方の一元論の目を掘り起こしていく。

今、世界で起こっている紛争や戦争の、身近な日常の中の比較競争の、複雑に絡み合ってほどけそうもない苦しみの二元の目を、

一人ひとりが、少しずつその二元論のメガネを外していくことが、長い道のりではあるでしょうが、とても大切なことだと思います。

次回2024年2月の、長崎「逆のものさし人参畑塾」は、

『逆のものさし思考』
第二講 「非真面目のススメ」を、深く掘り下げていきます。



『逆のものさし思考』
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=153744056


【「逆のものさし道」とは】
科学技術など進歩に突き進んできた人類、原発やAIなど制御できないものを作ってきてしまいました。人間性を殺すものを生み出してきました。

「術」から「道」へ

例えば、柔術は、相手を投げて叩きつける術、相手を倒す殺す術。

柔道は、投げる時、引き手でしっかり内に引き、背中から落ちるよう怪我をしないように投げる、相手を生かす道で、共に精神を高める修行の道であり、共に生かし合う道。

「技術」から「技道」へ

ロボット工学の先駆者 森 政弘氏は、ご著書『般若』の中で、人間性を殺していくような“技術”ではなく、人間性を生かしていく“技道”に舵を切らなければならないとしています。

ロボットを作る上に必要なのは、それを使う人間の心の制御、殺すものを作るのも人間であれば、生かすものを作るのも人間、
その心の使い方・制御をすることが第一。

■森 政弘氏のご著書
「退歩を学べ」「仏教新論」「般若」三冊セット
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=174026214

自利のための対立・排除「術」ではなく、自他共に生かし合い生きるための「道」、

「逆のものさし道」は、“縦糸の読書”と各地の勉強会を通して、真の自己に向かって精神を磨き、自他共に生かし合い生きる道です。

「逆のものさし道」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292

【逆のものさし人参畑塾とは】

時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び、今に活かし、後世へ伝えていく勉強会です。

明治初め福岡の女医 高場 乱(たかば おさむ)が、薬用人参畑の中で始めた塾「興志塾」(通称人参畑塾)で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てた。

私利私欲に偏らず仁を尽す「殺身成仁」、何かに誰かにぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。

「逆のものさし人参畑塾」ブログ
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc

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