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White night

サブスクにも無く、Spring paranoiaを購入しないと聞けないこの曲。ライブでもあまり披露されないので知名度はかなり低いと言えるだろう。
しかし、この曲めちゃくちゃ強い。隠れ名曲といえるだろう。カップリング曲とは思えない強さだ。そんな曲の解釈をしていく。



行くしかないだろう
こんなんで終われないよ 腐っちまうぜ

White night

勢いを感じるこの歌詞。その勢いづくまでの過程と決意が次のパートから述べられていく。
ということはSpring paranoiaの道中とその後についての曲ということになるのだ。
このパートはこの楽曲を全てを踏まえた上での発言である。


感情 心臓 ぶち抜く絶望
一体 何回 繰り返せばいい?

White night

アイドル活動をしている上での夢や目標、それを叶えるために動くが、壁にぶつかる瞬間というのは必ずある。その壁にぶつかる瞬間や現実世界に絶望する瞬間が「感情 心臓 ぶち抜く絶望」なのだ。
それが何度も訪れている。何度も訪れたからこそこの世界に嫌気がさしているのだ。だから現実世界に問いかけている。

信じたいのにいつもこの手に
残るのはまだぬるい僕の涙

White night

未来を信じたいけれど信じられない。「涙」が未来への否定材料となっており、「いつもこの手に残る」=いつもそれが残っている、つまり未来を肯定することできないのだ。
Spring paranoia「懐かしい香りの中で泣いていた」
この時に出た涙なのだ。この時の泣いていた理由が現実への絶望であるなら、未来に希望が持てないのは必然であるので辻褄が合うだろう。
流石カップリング曲だ。

約束したあの日を忘れられずに
誰も悪くは無いと分かっているけど
こんな僕じゃ嫌なんだ

「忘れられずに」=忘れたくても忘れることができない。
「誰も悪くはないと分かっているけど」
というところから自分自身との約束であることが分かる。この時期のpipiaを知らないので詳しくは言えないが、ある目標を自分自身で立てたが、それを達成できない。自分との約束、それはこうなるとかの理想であって現状の自分を否定する=ダメな自分を見つめることができないからこそ「こんな僕じゃ嫌なんだ」と歌っている。


四角い街に独りぼっち
眠れぬ夜にあいつを思って
最低も最高も全部ひっくるめて追い越すんだ

White night

「四角い街」=新しい理想の地として住みやすい都市、美しい都市アデレード。を指しているのではないかと考えた。
前パートで現実の自分に目を向けれていない。つまり、理想だけの場所にひとりぼっちでいる。
「あいつを思って」は現実世界のダメな自分を指す。
「最低も最高も全部ひっくるめて追い越す」=現実世界の自分、理想の世界の自分全部ひっくるめて追い越したいという願い。



見知らぬ街に二人ぼっち
どこまでも行ける気がしてる
何百も何千も歌うよ
負けないようにこの手を挙げ続けよう

White night

「見知らぬ街に二人ぼっち」=この時のpipiaは二人。もう一人も同じ気持ちであることを示す。誰かが理想の世界に介入することによって知らない街になるのだ。
初めての感覚で一人じゃなくて二人だからこそ宿る力であって、どこまでも果てのない力が湧き出てるのだ。
「負けないようにこの手を挙げ続けよう」=負けないという決意表明と、理想に負けず手を伸ばし続けるという意志を感じた。
手を挙げるという行為は意思表示をしっかりすることであり、その挙げるという行為自体は手を伸ばす姿と似ている。だからこそ理想へ手を伸ばし続けるという意志も思い浮かんだのだ。


安定なんて邪魔なだけだろう
不安定だって見捨てんな衝動
吐き出す叫びは恐怖じゃなくて僕達の存在理由のため
ここに叫べ

White night

安定じゃなくて波瀾万丈な人生を求めている。不安定から生まれる衝動(=原動力)があると二人になってから気付かされている。
明らかに1番と違って勢い付いて負の感情が消えている。やはり一人じゃなくて二人というのは本当に大きいのだ。
だからこそ無敵な気分でいる。
「吐き出す叫びは恐怖じゃなくて僕達の存在理由のため」叫びは存在する意味を叫ぶためにあるという意識転換がされたというところ。Spring paranoiaの叫びやこのWhite nightの序盤での叫びは未来への恐怖だったりを歌っていた。そこからの意識変化なのだ。
ライブ中の叫びもただ叫んでいるんじゃなくてこのパートが叫ぶ根拠になっている。
だからこそ次にリリースされたMONOPRISMには叫ぶコールが多いのだろう。デスボイスもその一種で存在意味を叫んでいるのだ。
まあつまり 叫び=歌 と捉えることもできるので存在意味が消えないように歌い続けるのだ。Spring paranoiaの消えぬようにという意味がここでまた深まるのだ。



約束しようもう1度 忘れなくていい
きっと進めるはずとじてみたいの
こんな僕もこんな僕がいいんだと

White night

自分自身との約束をもう一度改めて結ぶパートである。
「忘れなくていい」このところ何をとは明確には言われてないが過去の自分(「こんな僕もこんな僕じゃ嫌なんだ」)に対してである。「忘れられずに」と捨てられない記憶も忘れる必要なんてない。
そんな自分もひっくるめて進めるはずと自分を肯定し始める瞬間なのだ。



四角い街に独りぼっち
眠れぬ夜にあいつを思って
最低も最高も全部ひっくるめて追い越すんだ

White night

1番の時の心持ちとは全然違うと言えるだろう。
表情を想像するとすれば1番の時は悔しい表情で涙しながらという姿。しかしこのラスサビでは不敵な笑みを浮かべながら立ち向かっていけるような力強さを感じたのだ。
悔しさを原動力にして歌っていた1番だとするなら、前へ確実に進めると信じて未来への希望を信じて原動力に変えているこのラスサビと言えるだろう。
「最低も最高も全部ひっくるめて追い越すんだ」この言葉のニュアンスも変わってくるのだ。
1番だと悔しくて、変えたくての叫び。ラスサビだとこれからある未来を楽しみにしているようにも感じられるのだ。

見知らぬ街に二人ぼっち
どこまでも行ける気がしてる
何百も何千も歌うよ
負けないようにこの手を挙げ続けよう

White night

やはりラスサビではここも意味合いが1番とは全く異なる。
「見知らぬ街に二人ぼっち」これも意識が転換したからこその知らない世界というものに変化しているのだ。
未来が楽しみなのだ。
「負けないようにこの手を挙げ続けよう」=もう折れないように未来に、輝きに手を伸ばし続けるのだ。


この曲を見てわかった通りこの曲中でも変化が起きているのだ。
Spring paranoiaでの変化とこの曲での変化違うものだが2つが合わさってようやく完成するものだと言える。White nightは時系列的にイントロを除くとSpring paranoiaの始まりから終わりとその先を描くものであると推測した。つまりこの曲があることによってSpring paranoiaは完成されるのだ。
この曲は過去回想形であるのでイントロは変化した後の状態である。



余談だがこの曲を新生pipia1発目に歌ったことに意味があるというのはこの解釈があってからこそなのだ。再スタートを切るためにこの曲を歌う必要があったのだ。



書いてる最中に色々わからなくなったりこんがらがったりして完成するのが遅れてしまったけれどもやっとうまい感じにまとまった気がするので投稿に至りました〜。次はUtopiaやろうかなぁという気持ち。

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