MIRISE
pipiaというグループが何を目指しているのか。何をコンセプトにしているのかが明確にわかる一曲であるこのMIRISE。pipia楽曲の中では珍しくしんみりした曲である。そして人気がダントツ(過去実績)。
そんな渾身の一曲を解釈していく。
ここからサビまでは各パートでメンバーの想いを語っている。独り言に近い想いだけれどもこれを敢えて歌で伝えていることに大きな意味がある。知っていてほしいから伝えるのだ。だから、知って欲しいという願いがこもっている。言葉じゃ言えないから歌に乗せて言葉を届けてくれるのだ。
願いを伝え続けているこの楽曲。
私が出会ってから12月までは披露回数が今よりも少ないように思える。だが色々あったそれ以降と今ではかなり披露回数が増えたと感じる。そんな大事な時期に歌い続ける理由としてはどんなに大きくなっても貴方に歌い続けるし、貴方に言葉を届けたいというコンセプトを知ってもらうため。そんな願いをいろんな人に知って欲しいからだ。
もうここからコンセプトが溢れ出していて「貴方だけ」というところから1対1というシチュエーションを作っているのだ。
この歌の全てが詰まったパートだと言っても過言ではない。
「描く景色」=それぞれが描く夢だったり希望だったり理想だったりを示す言葉。pipiaのメンバーに対しても通じるだろうし、私たちファンに対してもである。
それぞれ違うものを持ってるからこその描く景色といった表現だろう。
「連れてくために
わたしには何ができるの?」=これにおいては独り言の呟き。わたしがいつも想っていることを知ってて欲しいから敢えて言っているのだ。
描く景色に連れてきたいけども私は無力でないものねだりしかできないというすごく現実的なパートである。現実的に見た時の自分達の立ち位置とかそういったものを理解している。だからこそ出る呟きなのだ。
MIRISEはどの楽曲よりも生々しい想いが込められているのだ。
このパートyouthの「ワガママに似た小さな願い」であって、ないものねだりがそれにあたるだろう。ここで深く言及をしてしまうとややこしくなってしまうので省略。。。。
秘めている想いと小さな願いであって、距離的問題や金銭的問題やスケジュール的問題でいつも会う事はできないし、毎日会える人というのはごく僅かでは無いだろうか。だけれどもちょっとしたことやどうでもいいことでもいい、そんな時でもそばにいたいというファンを大事に想う気持ちを表す「些細な時もいつでもそばにいたいけど」であるのだ。
この界隈においてまた明日、次が絶対にあるという事は絶対無い。だからこそそれを絶対にしたい。それだけ達成できればいい。また確実に会えるという確信ができないからこそのそれだけ言わせて欲しいという願いなのだ。
ステージからの光は煌めいて見えるのに太陽になれないなんて文的におかしいだろう。
これはpipiaが大衆受けではなく、目の前にいる君やこの曲が良いなと思った君だけを救えればいいという決意表明なのだ。
世界を救う力はない=全員を救えない
太陽になれない=全員を照らす事はできない
全員を救うことは出来ないし、全員を照らすことは出来ないけれど少し前で述べた君だけにこの想いが届けば良いとそういう選択をしたのだ。
この想いと願いはなかなか口にすることは難しい。だからこそ歌で届けるのだ。
普段口下手だから言えない。だからこそ敢えて歌に想いを乗せる。
るゐさんの事をよく理解していてまさに本人そのもの想いのパートである。(本人から少し聞いた)
いたファンが消えてしまう儚さ。
現場に来なければコンタクトは取れない。だからこそわたしは知る術が無い。
孤独に消える前にこの歌で包みたいのだ。
出会いと別れを繰り返してきて感じたことなのだ。
ここに関しても想いの呟きである。
悩んだ時も私がそばにいたいというぐらい想いが強いことを現している。
バイバイ👋と手を振らせて欲しい=また再開することを望んでいる。ただそれだけの願いなのだ。
この歌を歌っても世界を変えることはできない
この世界は大勢の人、言い換えればライブハウスで立つフロアの人々と捉えることができる。
手繰り寄せたカケラ=色んな地域に住むファンの人々
光の小さなカケラが集まれば大きな煌めきの光に変わる。煌めく=輝く。
私たちが輝く為にも必要なのだ。
目の前の輝いてる貴方に想いを届けたいのだ。
瞳を照らすということはまだ私は照らせてないということになる。
つまりまだこの君だけが照らしている状態なのだ。
まだ私は照らすことができていない。
でもこの時は君を求め続けているだけだったのが君に寄り添いたいという想いに変化しているということがわかるのだ。
敢えて落ちサビ前にここを持ってきた意味としてはこのパートにもサビと同じぐらいの強さの意味があるのではないだろうか。
落ちサビ。るゐさんのソロパート。
センター曲というのもあるが彼女が経験してきた色々な物語があるからこそこのパートから伝わる想いというものがある。
貴方の光になれたらそれでいいんです。
交わるこの一瞬の煌めきの中で←これは一種の成功体験からあるものでその景色を知っているから述べることができる言葉でこの曲が出るまでの期間で一瞬ファンを照らすことができたという意味だろう。
愛したいという願望。そして愛が伝わればいいという願い。それほど貴方のことを想っている。
だからこそこの想いを伝えたいし、知っていて欲しい。この曲を通じて伝わっていればいいなと願う姿なのだ。
この願いの変化というものは出会いを別れを繰り返してきて愛というものがなんなのかpipiaなりに理解して出た答えだと感じている。
答えを出したからこそこの"貴方にとって"や"生々しい想いを届けたい"というコンセプトが確立されて今のpipiaができたのではないだろうか。
そんな楽曲を通じて願い、貴方を想うMIRISEという素晴らしい曲だ。
このMCの前に武道館に立ちたいという目標を掲げたり、メジャーリリースしてもっともっと大きくなるという理想を語ることが多い。
間奏ではpipiaにはメジャーリリースする事が「早いんじゃない?」と言われて悔しいといったMCが印象に残っている。
彼女たちの夢や目標というものがあるけれど最終的に何になりたいのか。
貴方の何かになりたい。どんな些細なことでもいいから貴方を救ったり、照らしたりしたい。
これではないのだろうか。
だからジャケットも遠い未来を見つめている。
その未来が本当にするために。
冒頭でも述べたがそんなMIRISEをこの時期に多くやってくれる意味。それはこの本質に気づいて欲しいからではないだろうか。
今語る目標や理想はひとつの通過点にしかすぎないということを感じさせられる。
やっぱりこの楽曲はpipiaにとって大切な曲で特別な曲だと解釈すればするほど実感させられる。
また別の記事でUtopia、MIRISE、youth、ストロボの4曲についてまとめようと思います。
ご覧いただきありがとうございました。