東京水素ビジョン(水素#4)
今回は久々に水素の話題でいきたいと思います。
先月末に東京都の東京水素ビジョンが策定されており、今回はこの内容をみていきたいと考えております。
東京水素ビジョン
1.東京水素ビジョンの概要
まずは概要資料をみて、内容を確認していきたいと思いました。
スイソンというキャラクターがいたなんて…と思って検索したら、東京スイソミルという水素情報施設のキャラクターで昔からいた感じのようでした。ここはファミリー向けの施設のようであり、前々から少し行きたい感じはあるんですが、東京にいるのに近くて遠いです…。
そして、「カーボンハーフ」という言葉もあんまり聞いたことがなかったでした。こちらも調べてみましたが、東京都が提唱している2030年までにGHG削減50%、再エネ利用50%を意味しているようです。確かにわかりやすく感じました。
いよいよ東京水素ビジョンの内容ですが、2050年の水素が普及した東京の姿を示しており、マイルストーンとして2030年の水素施策の方向性を示し、都民の理解や事業者の参画を目指しているということです。どのようなイメージなのかを見ていきたいと思います。
グリーン水素が全面に押されているのが結構気になりました。
以前上記の記事内でIEAの水素ポテンシャルを確認したことがありました。記事内では一定のブルー水素のポテンシャルが残る想定がされておりましたが、東京都はより積極的に再エネ由来の水素であるグリーン水素について身近な乗用車やバスから船舶、飛行機への導入が広がっていくという内容になっています。
国土の制約の関係からグリーン水素の製造に完全に依存することは難しいように考えましたが、このあたりをどのように考えているか本紙を見ていきたいと思いました。
2.東京水素ビジョンの詳細箇所確認
詳細版にグリーン水素拡大のイメージに係る記載がありました。
参照している資料も同様のIEAのものでした。東京都もブルー水素があまりないというような考えではなく、グリーン水素の割合が増加するという予測が示されていました。ブルー水素もグリーン水素も輸入という考えな気がしました。
また、資料をみていくと脱炭素に関係する内容がきれいにまとめられており、現時点で情報の参照用としてぴったりな資料な気がしました。
個人的にはFCバスの導入が進んでいるのかというところが気になってましたが、2022年2月末時点で93台と徐々に導入が進んでいる印象をもちました。
今回はここまでになります。引き続きフォローいただけますと幸いです。