以前少し言及しましたが、クリーンエネルギー戦略中間のとりまとめが公表されたため、今回はその資料を確認したいと考えております。
クリーンエネルギー戦略の議論状況については、以前取り上げたりもしておりました。(6回分書いてましたので、もしよろしければご確認ください)
第8回グリーントランスフォーメーション推進小委員会
まずはクリーンエネルギー戦略がどのような立ち位置のものなのかを見ていきましょう。
最近はグリーン成長戦略やエネルギー基本計画等もあるため位置づけが少しわかりづらい面がありますが、「脱炭素を見据えたエネルギー転換をどのように行っていくかの戦略」という感じでしょうか。
P6に中間整理の全体像のスライドがありました。第1章はエネルギー需給の現状のような感じであり、一方で第2章はどのような取り組みが必要かという感じですね。
さっと資料を見ていく限りでは、多様な分野について、これまでの様々な委員会の資料をとりまとめた感じです。抽出するような感じで見ていければと思います。
ページは早速飛びますが、アンモニアと水素のロードマップ図については今回はじめて見たような気がしており、各々1枚にまとまってみるとすごい情報量だなと思いました。
各々ページ下部には2兆円の基金による効果が記載されており、アンモニアは新たに300万トン、水素は100万トン超の供給量を見込んでいるようです。
それではその2兆円の話はどのようなものなのでしょうか。
P122には、クリーンエネルギー戦略における予算処置の方向性が記載されています。2兆円の基金の話はここからきておりますが、1.6兆円は既に拠出対象プロジェクトが決定済のようです。この基金の名前はグリーンイノベーション基金というものになります。
P126には今後の脱炭素投資のイメージ図がありました。こうやってみると事業分野としては、DXとGXはまだ数年はホットなトピックとして残っていきそうです。
今回はここまでになります。既存資料も多くあり、だいぶ抽出の形になりました。しかし、各事業分野をどのように取り組んでいくかは、明確になってきている印象をもちました。引き続きフォローいただけますと幸いです。