第1回 産業のGXに向けた資金供給の在り方に関する研究会(METI、2022/8/9)
最近は地震や台風など自然災害関係が結構色々ありました。北海道の地震については私の産まれたところあたりで起こったので、少しびっくりしました。
今回はまた新しい会合になりますが、GXへの資金供給にかかわる研究会についての資料を確認していければと思います。
第1回 産業のGXに向けた資金供給の在り方に関する研究会
資料4が本紙なので、そちらを確認していきたいと思います。
P3に本委員会の概要の記載がありました。今後10年で150兆円の投資を実施していく中で、①どのように資金を呼び込むか、②資金供給の環境整備、③GX実施企業への評価軸整備に議論が必要という記載になっています。
P6の図は内容がわかりやすい気がしました。トランジション、グリーン、イノベーションに対してファイナンスの補助を行っていき、2050年カーボンニュートラル社会を実現しようという形です。
上記3種類は少し違いがわかりづらいかと思いますが、グリーン・ファイナンスは脱炭素事業への支援、トランジション・ファイナンスは脱炭素に向けた企業の移行への支援、イノベーション・ファイナンスは企業の技術革新への支援といったイメージでいいかと考えております。
P10には現状の投資状況と2030年での投資額のグラフがあります。このように図で見ると、なかなか急ピッチで物事を進めていかないといけない印象ですね。
トランジション・ファイナンス
トランジション・ファイナンスは、個別課題について多くのスライドで説明があるのですが、概要スライドをみていきたいと思います。主にロードマップ拡充、企業のコスト増や企業連携への対応、中小企業の取り組み促進が大きな論点となるようです。
グリーン・ファイナンス
グリーン・ファイナンスの観点からは、活用の拡充、質の担保、資金調達者自身の戦略の開示促進の3点が課題として挙げられていました。
3点の中では「質の担保」が気になりました。P27にその内容の説明がなされています。グリーンウオッシュへの批判が高まっていることは私のNote内でも度々記載していますが、このあたりを日本のみならず、国際的なルールに則り進めていくことが重要な気がしました。
イノベーション・ファイナンス
P32にて現況の記載がありますが、新規技術に取り組んでいく際に技術的問題や開発コストの大きさが大きな問題となっていることから、イノベーションへのファイナンスによる技術開発促進が大きく求められています。
P40は個人的に少しショックでした。現在日本において脱炭素関係のスタートアップ企業は限りなく少なく、世界での有望企業ランキングではまさかのランクイン無しだそうです。
私も起業家ではないのでなんとも言えない面はありますが、これで日本は2050年どころか、2030年の目標達成も無理なのではと思えてしまいました…。別途ランキングしている100の企業は確認したいと思います。
今回はここまでになります。今回の資料は掲載したもの以外もかなり参考になるものが多い印象でした。皆さんももしよろしければ確認いただければと思います。引き続きフォローいただけますと幸いです。