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作るから創るへ

それなりに普段からいろなことを考えるのですが、文章を書くのが本当に苦手です。
聞かれればある程度話せるし、考えを伝えることはできるのですが、”書く”と意識したとたんに面倒になってしまう自分…。
ただ、せっかくこの一年を振り返る機会をもらえたので、noteに登録し、下手ながら書くことをしようと思います。

場をつくることの楽しさ

自分が住んでいる佐久市内山で「うちやまコミュニティ農園」を始めて2年目の今年。
気づけばありがたいことに、メンバーも20人ほどになりました。
単純に多いからいい、というわけではないですが、これだけの方が共感してくれたことは本当に嬉しいです。
ここでの活動が今何より一番楽しい!誰よりもわくわく楽しんでいる自分がいます(笑)
最初はなんてことない畑や田んぼに人が集まり、そこに休憩用のハウスができ、ポタジェ(フランス式家庭菜園)ができ、どんどんと変わっていく農園。耕作放棄地が広がる場所に命が吹き込まれていくような感覚になりました。

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コミュニティ農園をつくっていく上でなんとなく考えたのは「居心地が良くなる空間」「気軽に農ふれることができる」「使う人の個性が活きる場所」です。

居心地が良くなるためには体と心を安定させることが重要で、それは雨風や暑さ寒さがしのげるか、身を置ける囲まれた空間があるか、遮るものがなく広い視界を確保できるか、はたまた匂いなども…。
そこにいてストレスを感じないように空間をつくっていくことかなと思います。

気軽に農にふれる、というのは一番模索していることでもあるし、考えるのが楽しいところです。
ここでは農業でなく、あくまでも暮らしの中の農をベースに置きたいので、農”作業”になってしまわずに、手入れ?くらいでできる農との関わり方を考えています。
プランターで野菜や花を育てるのに農作業とは言わないですよね。
まさにそれくらいのバランスが良いのかなと。
最終的にはスニーカーで来れる農園を目指しています。
ただ時々、田植えや稲刈りなど少し体を使うこともあると、より深く農へリンクできる機会を作れて良いのかなと感じています。
またみんなで作業した後の一体感や満足感は、農に携わることで得られる大切な要素の一つです。
その日ぐっすりと寝れる疲労感もいいですしね(笑)

使う人の個性が活きるというのは、使い方や説明書みたいなものを細かく作らないことです。
その人が思う楽しい使い方や過ごし方をどんどんやってほしいと思っています。
むしろ提案してくれるくらいが良いのかなと。
みんなが思う楽しいこと、みんなが思う好きな過ごし方をどんどんやればやるほど、コミュニティ農園は更に居心地の良いおもしろい場になります。
こちらが考え提供したものでコミュニティ農園をつくってしまえば、それでは管理された公園になってしまう。
コミュニティ農園はそれぞれの楽しみがあることで出来上がるのだと考えています。

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一坪から始まる新しい生活

うちやまコミュニティ農園の他に、もうひとつ力を入れていきたいことの一つに「一坪菜園」があります。
その名前のとおり、一坪サイズの家庭菜園です。
今年はワークテラスの庭でこの一坪菜園をやらせて頂きました。

野菜を育ててみたい、家庭菜園を楽しみたい、安心安全な食べ物ものを自分で作りたい、などのニーズは増えて来ています。
しかし、そもそも畑を貸してもらえるか、畑を持っても管理できるか、育て方がわからない、と始めるにあたってハードルもあるように感じます。
だったら、もっと手軽に身近にできる方法はないのかなと思ったのがこの「一坪菜園」です。
これが案外ちょうどいいサイズなんですよね。
(まぁ言っても、四角い枠を作ってそこに土を詰めただけなのですが…)

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メリットとすれば
①春夏秋で20~25種類ほどの野菜を育てることができる。
②置く場所を選ばない。(土の上でもコンクリートの上でもできます)
③範囲が広くないので手入れが楽。
④見栄えがおしゃれ。(だと思うwww)
⑤すぐ始められる。
⑥ストレスなく家庭菜園が楽しめる。
⑦一坪菜園から家族の会話や時間が増える!?

デメリットとすれば
①四角い枠を作らないといけない。
②それなりの量の土を運ばないといけない。
③管理の仕方がわからない。(これは普通の畑も同じだと思いますが)

気軽に家庭菜園を楽しみたい方にとって、メリットは結構あると思うので、デメリットや不安な部分をいかに最初の段階で解消できるかが大切かなと思ってます。
そこは自分が農家であることで大部分は解決できる?と気付いたのです。
入れる土は、バッチリ土づくりで来た良い土が畑にいっぱいあります。
それを運んで入れれば良い!
管理の仕方は自分がわかるから教えてあげれば良い!(一坪菜園講座を定期的にやる?オンラインサロンでも開く?)
あとは四角い枠を作るだけ。
これは簡単なのでこちらでやっても良いし、それぞれがやっても良いし。

ここからちょっと余談ですが…
コロナで家にいる時間が増える中で、家庭菜園への需要が一気に高まりました。
ホームセンターや農業専門店、種苗屋さんに苗や資材を買う人で溢れて並んでいたのにはびっくりしました。
これを機に、ちょっとでも農を生活に取り入れることはとても良いことだと思います。
ここ佐久でも日々の暮らしと農や食がどんどん離れしまっている現状があります。
日常生活で農や食に触れていることは本当に重要だと思っています。
実は当たり前にある風景や環境はそこで暮らしている人の手で成り立っているもので、自然にあるものではありません。
何気なく見ている景色は、人の手が入らなくなった瞬間、簡単に変わってしまうものでもあります。
自分も農業をやらなければ実感として得られなかったことです。
だから日常で少しでも農に触れる、体験することが必要なのだと思います。

ただそれにはやっぱり楽しくやらないと!
だからこの一坪菜園で新しい生活の提案をしていけたらと考えています。
一坪菜園から生まれるちょっとした農ライフは、きっと日々の生活を楽しく豊かにしてくれると思います。

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来年は・・・

普段は畑と田んぼで作物を育てて、収穫して、出荷して~と農家らしいことをしているのですが、やっぱり突き詰めると自分はそこをやりたいんじゃなくて、場や体験を提供することで喜んでもらったり、一緒に共感したり、誰かの役に立ったり、直接人と関わることが好きなんだと改めて気づいた一年でした。
また農業をはじめて8年目にして、話を聞きたい!とか、教えてください!と声をかけて頂く機会がすごく増えました。
最初は、経験も浅い未だに失敗だらけの自分になんて!っと思ってましたが、こんなちっぽけな力でも夢やチャレンジを後押しできるならと思い、今までの経験や気づきをお話ししています。
来年からはもっと自分から発信した方が良いのかなと考えています。
でも如何せんめんどく臭がりで、SNSでの発信も停滞している自分なので、いろんな人に協力を得て、ときには思いっ切りお願いして(笑)、発信することをしていきたいと思います。

2021年も今からギュッと詰まった年になりそうです!

あ、来年も「生で食べられるあま~いフルーツコーン」と「完熟ミニトマト」も宜しくお願いしま~す(笑)
ちゃっかり宣伝。

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