CUE! 4th Party「Forever Friends」感想など
はじめに
CUE! 4th Party「Forever Friends」が開催されてから2週間以上経ってしまい今更感しかないですが、感想とか解釈を残しておこうと思ったので書いています。
感想
私が事前に期待していたもの
「CUE!として実質最後である」というイメージが自分の中で強くそれに準じたセットリストであることを無意識に期待して当日を迎えていました。うまく言葉で表現するのは難しいですが、端的に言えば「しんみりとして終わる」ことを望んでいました。しかし、セットリストの終盤では「カレイドスコープ」の次に「Road to Forever」が流れ出し自分の期待していたもの真逆のものをぶつけられ、理解が追いつかずただ立ち尽くしていました。しんみりとして終わることを望んでいる人間に「どうしてしんみりしてるの?」とぶつけられて即座に受け入れられるわけもありませんでした。
テーマを理解し受け入れられるようになった今はこの順序で流れたことに納得はしていますが、それでも「Road to Forever」は11/19以来1回も聴けていません。
ここからは一旦気持ちを切り替えまして…
全体を通して
セットリストを通し16人曲がメインであり、幕間の朗読の脚本からも私の思うCUE!らしさが存分に詰まっているライブであると強く感じました。
・セットリスト
先に一部書いてしまいましたが、今回のライブでやりたいことを理解していれば16人曲をすべてやる・披露されたユニット曲の選択・曲順序に関しては特にいうことはないです。花鳥風月の曲が披露されなかったことは少々残念ではありますが、披露されたユニット曲がCUE! 00 limited mini album 「See you everyday」の曲である点が大切かなと思います。
・幕間の朗読
今回の幕間のパートは、(私の認識が正しければ)ゲームの設定よりも1年先に進んでいるキャラクター達が過去の思い出を振り返りつつ未来の話をしている、けれどキャラクターにとってはほんの何気ない1日であるという設定でした。過去の思い出に関する言及は「花見」(beautiful tomorrow)「花火」(カレイドスコープ)という単語が思い出として出てきたほか、最高の魔法にいたってはストーリー最後の「あなたにとって、声優として生きるとはどういうことか」という問いに対する「それは、共に過ごした時間を証明し続けること」がそのまま使用されていました。メインストーリーの要素を持ってきつつ、各キャラクターが将来について互いに語り合う今回の朗読脚本は私が思うCUE!らしさで溢れていてとても好きです。
個人的解釈
感想とは少し違い、ライブとしての構成はどうだとかの個人的な勝手な見解です。
ライブテーマ
実質コンテンツとしては最後のライブではあるが"コンテンツとしての終わり"を表現したものではなく、"コンテンツとしては終わってしまうけどキャラクター達の世界線は生き続けている"ことがテーマ。朗読内でのキャラクターの時間軸は1年先に進んでいるし、朗読では未来についての話が多く盛り込まれています。
Colorful
セットリストの2-4曲目はすべてシングルCD表題曲でしたが、「Colorful」が一番最初にきたことがとても印象深いです。(リリース順なら「beautiful tomorrow」が最初のはず) 「Colorful」の歌詞は不思議と"今回がコンテンツとして最後である"、"キャラクター達の世界線は生き続けている" この双方を表現しているようにも見えます。なのでこの1日のテーマの象徴としてシングルCD表題曲の一番最初に持ってきたのではないかと思っています。
また、「Colorful」の曲中では後ろの映像にゲーム内のカードイラストが映し出されていました。特にゲーム内イベントで獲得できたカードがメインで映っていたように思います。朗読で振り返るのは主にメインストーリーなため、そこで振り返れない分の補間という意味合いでしょうか。
(アニメCUE!第2話のサブタイトルが「それぞれの色」であるためそれに最も合っている曲が「Colorful」という線もあります)
Road to Forever
今回のライブの朗読パートは"キャラクター達が過去の思い出を振り返る"、"キャラクターにとってはほんの何気ない1日である"という設定でした。振り返るストーリーのうち「カレイドスコープ」はどちらかというと辛い部分の多い思い出でしょう。
冒頭ではさんざん言ってしまったのですが「カレイドスコープ」の次に「どうしてしんみりしてるの?」から始まるこの曲を持ってきたのは、思い出を語り合っていたキャラクターに対する投げかけという側面もあったからだと思っています。
ミライキャンバス
今回のライブを締め括る曲です。
4thと同じように「ミライキャンバス」がトリの曲となった2ndでは"アプリは一旦止まってしまったけど私たちは動き続けている"というメッセージが込められていました。4thは"コンテンツとしては終わってしまうけどキャラクター達の世界線は生き続けている"というテーマであり、2ndとすごく近いものがあってミライキャンバスがトリ曲になったと思っています。
(「Colorful」と同様にアニメCUE!24話で流れた曲が「ミライキャンバス」であったからという線もあります)
おわりに
ここまで熱を持って触れられてきたコンテンツが日常からなくなってしまうことが自分にとって思っていた以上に影響が大きく、次の週は気が遠いまま過ごしていました。
完全に忘れてしまうというのは違う気がしますが、過去にすがってばかりでは何も変わらないので、こうして記録として残すことも一つの区切りとして少しずつ思い出として考えられるようになればと思っています。
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