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CUE! カレイドスコープ について考える 歌詞考察編
前提考察編
メインキャラクター考察編
単語考察
歌詞について考察する前に、歌詞に登場する単語について特徴的なものを挙げておきます。
・カレイドスコープ
曲タイトルでもあり、ストーリータイトルでもある「カレイドスコープ」ですがこちらはストーリー中に1度だけ言及されています。オーディションの二次審査後の夜、AiRBLUE16人が公園に集まり花火をすることになります。その一幕で凛音が「あ! もしかしてわたしたち、空から見たら、万華鏡みたいにみえてるのかも!」という台詞を言っています。カレイドスコープは日本語で万華鏡という意味です。この凛音の台詞に沿うとすれば、カレイドスコープ = AiRBLUE を指すことになります。
(偶然にもCUEの!公式のTwitterがその場面のスクリーンショットを上げていました)
🌸🐤メインストーリー新章、完結🍃🌙
— 【公式】CUE!(キュー) (@CUE_staff) August 25, 2020
何度もある中の、とあるひとつのオーディションの話。
そして、ちょっとだけ特別だったオーディションの話。
CUE!の今年の夏を詰め込んだ『Colorful / カレイドスコープ』は、本日8/26リリースです🎆
▼配信はこちら▼https://t.co/cN3vQeOw9p#キュー pic.twitter.com/UQWdm6a0kL
なぜAiRBLUEを万華鏡に例えたのか、というところまでは分かりません。AiRBLUEの楽曲には個々を「色」として表している歌詞がいくつかあり、カレイドスコープも「色」の表し方の一つなのではないかなと思います。
何色でもなればいい
既定路線なんて
(今は 今は)
私はいらないよ
誰かと同じ色にならないように
自分なりに輝こうとしていた
Oh oh oh
赤 青 緑 黄色
オレンジ 虹
みんなの色
ずっと響いてる響いてる 私たちの声で
完成させてゆこう この絵をいつか
いらない色なんて 今までそう一つもなかったね
ねえ大丈夫 この絵をそう 信じていてね
・星
「本気で追いかけてた星」・「一つしかない一番星」と歌詞にあり、ストーリーと照らし合わせると「星」はアニメ・ゲーム等のなんらかのキャラクターおよびそのキャストのことを指していると考えられます。
・星座
「星」をつなぐことでできるものが「星座」であり、「星」がキャラクター/キャストであるとすると「星座」は複数のキャラクター/キャストによって作られるアニメ・ゲーム等のコンテンツのことを指していると考えられます。
AiRBLUEメンバーの「星」をつないでできる「星座」こそがCUE! というコンテンツです。
・10年後
10年という単位である理由はストーリーからは分かりませんが「10年後」という言葉はストーリー中赤川千紗が発しています。(メインキャラクター考察編 九条柚葉の項参照)
歌詞考察
歌詞中の部分部分について、ストーリー内容と並べつつ考えを述べていきます。(楽曲「カレイドスコープ」の歌詞はストーリー「カレイドスコープ」の内容にかなり沿って書かれていると私は考えています。)
10年後の君は今何を見てるの
この空の下で
きっと思い出して
歌い出しのこの部分ですが、10年後の自分への語りかけとなっています。カレイドスコープの歌詞全般にですが、語りかけ・問いかけのような言葉遣いがされている印象です。
ねえ君はずっとずっと 覚えていてくれるかな
この刻が終わってく 花火のあとの帰り道
ふと見上げた星空がほら 綺麗すぎて頬が急に冷えてく
カレイドスコープみたい 煌めいた空
見上げた星空はカレイドスコープ"みたい"と表現されています。「綺麗すぎて頬が急に冷えてく」というフレーズはポジティブよりもネガティブな印象を受けました。空に光っている星は自分たちではなく他の声優/キャラクターであり、恐らくこのカレイドスコープ"みたい"な空はAiRBLUEとはノットイコールであると思います。
「花火のあとの帰り道」
劇中、オーディション二次審査後にAiRBLUE16人が集まって公園で花火をした後の帰り道
本気で追いかけてた星は
君の隣で光っていた
忘れない忘れない
一緒に過ごした刻
(ストーリーに沿った歌詞のため要素の箇条書き)
「本気で追いかけていた星 」
劇中オーディションで争っていた役「君の隣で光っていた」
本気で追いかけていた星はAiRBLUEの誰でもない声優が勝ち取った(光っていたのは君ではない)「一緒に過ごした刻」
「カレイドスコープ」のストーリー。
10年後の君は今何を見てるの
この空の下で きっと思い出して
それぞれの星たちを一つ一つ繋いでいた
君と描いてた カレイドスコープの空
紡いだ星座は消えない
「それぞれの星たちを一つ一つ繋いでいた 君と描いてた カレイドスコープの空」
ここはまさしくCUE! というコンテンツ自体のことを表しています。それぞれの星(声優)の繋いでできるものこそがカレイドスコープ(AiRBLUE)です。そしてその星座は消えない(続いていく)、そんな歌詞になっていると感じます。
また一つ刻を越え 少しは強くなれたかな
本当はずっと涙の数 かぞえる毎日だったけど
一つしかない一番星を 取りあって共に戦った日々は
気づけば ねえ 大きな絆をくれた
(ストーリーに沿った歌詞のため要素の箇条書き)
「本当はずっと涙の数 かぞえる毎日だったけど」
劇中で凛音が涙を流していたようにオーディションに受からない日々ばかりだったけど「一つしかない一番星を 取りあって共に戦った日々」
主役(一つしかない一番星)をかけてそれぞれが挑んだ劇中のオーディションの日々「気づけば ねえ 大きな絆をくれた」
夏組のキャラクターを主として、他者とぶつかり合うことで新たな考え方を理解したりより仲を深めた
まだ少し揺れてる煙を
夜の風が消してゆく
通り雨のような
刻が過ぎ去ってく
ここにおける「まだ少し揺れてる煙」は恐らくオーディション二次審査での出来事(凛音と監督のやりとり、それを見ていた柚葉の憤り)のことであり、悲しみや怒りも16人で集まって公園で花火をしたことによって少しずつ和らいでいっているのではないかなと思います。
無限に広がってく その光信じて
この刻をずっと きざみ続けたい
それぞれの願いが一つ一つ輝くように
本気でぶつかりあった だから強くなれた
そんなこの空を忘れない
「それぞれの願いが一つ一つ輝くように
本気でぶつかりあった だから強くなれた」
ストーリー中でもキャラクターの声優を目指す理由が異なるように、個々の願いも異なります。だからこそぶつかり合うこともあった(舞花とほのか、莉子とまほろ、舞花と莉子)けど、だからこそ強くなれた、次の一歩へ進めたことを感じます。
回る回る 何度でも
幾重にも形変えて
ずっとずっと刻は繋がる いつの日にか
吸い込まれそうになっても
「回る回る 何度でも 幾重にも形変えて」
万華鏡を覗いたことがある方はわかると思いますが、万華鏡は回すことによって見える模様・光り方が変化します。カレイドスコープはAiRBLUEのことですので、そのようにAiRBLUEも様々な色に変化をする・光り方が変わっていくことを指していると考えられます。「吸い込まれそうになっても」
考察というより推測の域になりますが、星が吸い込まれると表現されるものはブラックホールでしょう。ブラックホールに吸い込まれてしまった星は消えてなくなってしまう、この表現を当てはめると「星」は声優個人を表しているので、「吸い込まれる」=「表舞台から消えてしまう」を意図していると考えられます。この部分の歌割りは鶴野有紗さん(日名倉莉子役)なのですが、ストーリー込みだと重みが増します。
We'll be forever
We'll be the stars
君がくれた絆はずっと消えない
AiRBLUEは永遠に続く、AiRBLUEのキャスト/キャラクターは星になる
と捉えられます。CUE! というコンテンツが新人声優を扱っているからこそ、まだキャスト/キャラクターは星にはなっていなくてこれからなっていく・輝いていくと感じます。
空からこぼれ落ちる この幾つもの光
続いてく ずっと この胸に きっと
「幾つもの光」は空に輝く星(声優)の光であり、その光はこれからも自分の中で糧となって続いていく、もしくは今度は自分が星となって次の世代へ続けていくといった意味合いだと思います。
おわりに
カレイドスコープのことを書くに当たって調べてみたのですが、noteとかブログに書いている方がほとんどいなかったのが意外でした。これからも気が向いたら書くようにしたいです。
最近公開されたアニメPVを見るに重たい話やってくれそうなので結構期待しています。