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#1 yours

好きな人たちとプレイリストを作って遊ぶのが楽しい。そして文章を書くのも、読むのも楽しい。だから好きな人と2人でそういうことをやってみようと思う。交互に選曲し合い、文字を紡ぎ合う。このマガジンは、いつかの私たちに送るプレイリスト。そして記録。

yours / chilldspot

もう10月も中旬になりました。これから、ふたりでプレイリストを作っていきます。1曲目は私から。新しい楽曲を聴いて、いい曲がないかと探していたのだけど、なんだかしっくりこなくて、出会った頃に遡って「yours」を選曲することにします。私にとっては晴れた日のブリストル、街中にあった寮での夜の風景が浮かぶ曲。

私はまだまだ弱くて、感情に飲み込まれてばかり。そんな私にいつも寄り添ってくれて、いつでも頼ってねと言ってくれるあなたに正直で誠実でありたい。私はもう少し、自分の足で立てるようにならないと、と思うのでした。感情をぶつけすぎて、迷惑じゃないかと、あなたに頼りすぎなのではないかと、反省するのです。「迷惑じゃない」「連絡してほしい」そう言ってくれるあなたとこれからも一緒にいるために、私はもう少しだけ立派になりたい。


「心の弱いところ埋めようとして
いけないな いけないな
その埋め方じゃいけないと
頭で分かっているつもりだけども
いかないな いかないな
上手いこといかないんだよな」

もしかしたら無意識レベルで、自分の弱いところを誰かや何かに埋めてもらおうとしているんじゃないか。この曲を初めて聴いた頃の自分にはこの歌詞が響いたことをたしかに覚えている。出会う人の優しさを利用してはいないか、人の気遣いをわがままに受け取ろうとはしていないか。そんなことを考えていた。

イギリスにひとりで行って、寂しさを紛らすためにある人に連絡を取り続けて、慣れた頃には連絡をしなくなったり。誰かを特別に扱って好かれようとしたり。仲良くしようとしてくれているのに、自分の調子が乗らないからと言い訳をして、断ったり。心の弱いところを自分で抱えきれていなかった私は、また自分の弱いところ、心細くなって泣きそうになる心の部分を、曝け出しては守ってもらおうとしてはいないか。そんな心の罪悪がよぎって、内省していたのでした。

「いけないな いけないな」の言葉を聞いて、自分に言い聞かせていたのかもしれない。自分の心のために誰かを利用するのはいけないよねって。「頭で分かっている」んだけど、ついつい甘えようと利己的になってしまう癖が出てしまっているんじゃないか。そんなふうに不安だったのかもしれない。


「いけないと否定ばっかの君
大丈夫 君は立派な人になれる気がする
責任は取らないけど」


これからだよね、今がいつかの私になる。大丈夫、がんばる。

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