彼らだからこそ歌える歌
ジャニーズWEST 9th Album "POWER"が3/1に発売が決まり、8都市31公演のツアーも決定。
そして1/27には表題曲の"POWER"がYouTubeにてプレミアム公開されましたね。
曲を聴いて感じたのは、「すごいな」 まずはこれに尽きる。以前のシングルの時よりもパワーアップしていると思わせてくれるメンバーのビジュアルと歌声。発表の時になかやまきんに君のネタをやってきたからキャッチーな感じの明るい曲かと思ったら応援ソングという良い意味で予想を裏切ってぎる曲。そして衣装も、セットも作りこんであり、メンバーの新たな一面が見れそうなMV。
そんな"POWER"という曲は、デビュー前の紆余曲折に始まり、仕事がなかったデビュー当時、グループ内格差などなど困難を乗り越えてきた彼らだからこそ歌える応援歌だと勝手に思っています。
今日は個人的主観でジャニーズWESTと応援歌というのを書いていきたいと思います。
「WESTは"ジャニーズ"という看板が良くも悪くも影響している」みたいな話を、いつぞやTwitterか何かで見た記憶がある。
ジャニーズの名前は知られているだけあって、偏見も多い。知り合い、というか肉親でもジャニーズだからって理由で無理とか、苦手、興味無いっていう人もいる。実際自分も、ジャニーズWESTにハマった話をしたら親にドン引きされたし。(半分以上自分のせいだが。)
個人的に思うジャニーズという看板の利点って、
1.ジャニーズだからこそ今のメンバーで今のグループが存在すること
2.業界でも一般社会でもジャニーズというブランドは影響が大きいこと(仕事が貰えるとか、テレビで取上げて貰えるなど。)
3.ジュニア時代が期間に関わらず存在し、その頃からテレビ等には出れているので、デビュー後すぐでもある程度のファンは最初から確約されたようなもの
というのが大きなものだと思う。
簡単に言えば事務所がアイドルとしての下地を用意してくれていますということ。
だからそこから先はもちろん今までもやってきたであろう努力に加え、さらに努力しなければならないと思うし、事務所に気にいられるというのも必要なことなのだと思う。
その点で考えると、ジャニーズWESTは正直、不利なグループだったと思う。直談判で勝ち取って、紆余曲折を経た7人デビュー。それでも最初はメンバー内格差があって、それを少しづつ自分たちで是正していった。ファンからしてみればすごいと思えることでも、当然これは事務所としては自分たちのやり方でないから面白くないわけで。事務所からの推され方としてやっぱり今のなにわ男子の推され方(あれはあれで少し疑問に思うけど)からみても良いとは言えなかったと思う。
また、関西出身ジャニーズの先輩として関ジャニが居たから混合されがちだったという点も売れるのを難しくする理由のひとつだと思う。関ジャニが関西色強いグループなのに関西色強めのデビュー曲で、1stアルバムの"go WEST よーいドン!"も関西色が強めという所から非ヲタからしてみれば関ジャニと差別化するのは難しいと思う。実際過去の自分は関ジャニWESTとかって完全に2つが混ざっていた。(デビュー曲の"ええじゃないか"はもちろん、go WESTの曲も好きです。)
それ以降しばらく歌ってる楽曲のイメージは、トンチキソングと他アイドルがやらなさそうなことを毎回変えながらやっていた感じがする。簡単に言えばトンチキソングと他に何か個性を探しているイメージ。
ジャニーズWESTが歌う曲のイメージが変わるのは"WESTV!"の"間違っちゃいない"からだと思う。彼らの精神面で言うとやはり"Big Shot!!"とか"証拠"がターニングポイントなんだろう。でも相手を認めて、背中を押してくれる楽曲・心の支えになる曲という意味で個人的にはこの曲だと思っている。
それからもうほんと個人主観で言うと"ホメチギリスト"、"アンジョーヤリーナ"、"Big Shot!!"、"証拠"というようにずっと続いていっている気がする。("W trouble"は新規曲の中でそれっぽいのがなかったのでカット。でも"Big Shot!!"も"アメノチハレ"も"ホメチギリスト"もいるから…。)
ジャニーズWESTが見つけた自分たちだけの武器。振りも、楽器もせずに自分たちの歌で、声で応援する・勝負するというスタイル。アイドルって言ったら歌って踊るという考えを、アイドルがバンドをするというとは違う方向からぶち壊しに行った。今までの苦い経験も努力も全てパフォーマンスに還元し、訴えかけるように歌う姿は多くの人の心を揺さぶってきたと思う。
2年半以上かけて、色々なものを磨いて、磨いて、満を持して登場した今回の"POWER"は本当に題名の通りに強い曲だと思う。メッセージ性も、歌声も、誰かの背中を押してくれる力も。全ての力が強い曲だと思う。
あとは完全なる余談だが、このグループの怖いところはこんなにも他人の心に響く曲を歌ったかと思いきや、歌詞に意味が無い曲を真顔でかっこよく披露してみたり、クソかっこいいダンスも出来て、アコースティックコーナーがあるくらい楽器に精通しているメンバーがいることだと思う。
振り幅えぐい。