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金沢ピープルファイル 001: 本多竜太⑤
現在「Aozora Factory」の開催を中心に据えて金沢区の魅力を発信するために東奔西走する本多さんは、ふだんはどこか飄々とした雰囲気を漂わせています。しかしその未来について尋ねたときにふと見せた表情は、打って変わって情熱的なものでした。
物づくりのあるべき姿を取り戻したいのだと、職人の格好良さをジャズマンに準えて話してくれました。他人から見ればただの場末のライブハウスが、時に偉大なプレイヤーの聖地になることもある。つまり組織としての大きさも格も関係なく、自分自身を保てる場所であるかどうかということ。
本多さんが、想い描く地域の姿が現実のものとなったとき、またひとつ新しい暮らしかたか生まれているのかもしれません。(了)